海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
BONESシーズン4 第14話は、ブレナンにとっての晴れ舞台となる式典の夜から始まります。正装を整えるブースと、車で移動中のブレナンが電話で交わすやり取りには、待ち合わせの時間が迫ったときの英語がまとまって登場します。
「急いでいる」「もう向かっている」「思ったより時間がかかった」といった、遅れそうなときに頼りになる言い回しを、ふたりの電話と研究所の場面からたどっていきます。
「急いでる」「向かってる」は進行形で伝える
自宅の鏡の前でタキシード姿を確かめていたブースのもとに、ブレナンから電話がかかってきます。着信表示を見たブースは、出るなりこう答えます。
Booth: Look at that. Ohhh, it’s got to be Bones. Yup. I’m hurrying Bones.
(いいねえ。おっと、こりゃボーンズだな。やっぱり。急いでるって、ボーンズ。)BONES Season4 Episode14 (The Hero in the Hold)
冒頭のひと言は鏡に向けた独り言で、後半が電話への第一声です。I’m hurrying.は現在進行形で「今まさに急いでいる最中だ」と伝える形で、相手に急かされる前に先回りして口にしているのがポイントです。遅れそうなときは、未来形で「急ぎます」と約束するよりも、進行形で「もう動いている」ことを示す言い方がよく使われるとされています。似た働きをするのがI’m on my way.(今向かっています)で、待ち合わせの相手に送るメッセージの定番です。
この電話では、ブレナン自身もこの形を使っています。
Brennan: Well, I’m on my way home to get dressed. But you need to be there an hour and a half before me to watch the tribute video. My GPS indicates that it’s a…25 minute drive for you.
(私は着替えに家へ向かっているところよ。でもあなたは、記念の映像を見るために私より1時間半早く着いていないといけないの。GPSによれば、あなたの家からは車で25分ね。)BONES Season4 Episode14 (The Hero in the Hold)
on my wayのあとにhomeやto the officeのような行き先を続けると、どこへ向かっているのかまで一度に伝えられます。ブレナンはさらに、到着すべき時刻と所要時間を具体的な数字で示しています。数字で話すブレナンらしい言い方で、相手に残り時間を伝える型として参考になります。
「運転中」がばれる瞬間と、遅刻を認める英語
ところが電話の途中で、ブースの部屋のドアをノックする音が響きます。ブースが「誰か来た」と口にした瞬間、ブレナンはすかさず矛盾を突きます。
Brennan: How can there be a knock at your door if you’re already driving?
(もう運転しているなら、どうしてあなたの家のドアがノックされるの?)BONES Season4 Episode14 (The Hero in the Hold)
How can ~ if …?は「…なのに、どうして〜なんてことがありえるの?」と、話の辻褄が合わないことを指摘する疑問文です。物事を文字どおりに受け取るブレナンらしい一言で、「急いでいる」と言いながらまだ家にいたブースのごまかしはあっさり明るみに出ます。返事に困ったブースは、そのまま電話を切ってしまいます。
一方の研究所では、着替えに手間取ったブレナン自身が、正装して待っていたカムたちのもとへ駆け込んできます。
Cam: You’re late.
(遅いわよ。)
Brennan: I know. It took me longer to get dressed than I thought but don’t worry my GPS will get us there on time.
(わかってる。思ったより着替えに時間がかかったの。でも心配しないで、GPSがちゃんと時間どおりに連れていってくれるから。)
Angela: It’s not a time machine sweetie.
(タイムマシンじゃないんだから。)BONES Season4 Episode14 (The Hero in the Hold)
カムの短い指摘に対するブレナンの返事は、遅刻を認めるI know.、理由を説明するIt took me longer to ~ than I thought.(思ったより〜に時間がかかった)、挽回の見通しを示すget us there on time(時間どおりに着かせる)という3段階で組み立てられています。
| 場面 | 表現 | 意味 |
|---|---|---|
| 急いでいることを伝える | I’m hurrying. | 今急いでいる |
| 移動中であることを伝える | I’m on my way. | 今向かっている |
| 遅れの理由を説明する | It took me longer than I thought. | 思ったより時間がかかった |
| 間に合わせると伝える | get there on time | 時間どおりに着く |
アンジェラが笑いながら返す冗談は、GPSでも過ぎた時間は巻き戻せないという軽いツッコミです。ブースを急かしていたブレナンが、今度は遅れる側に回るという流れも、この場面の面白いところです。
まとめ|遅れそうなときは「今の状況」から伝える
I’m hurrying、I’m on my way、It took me longer than I thought、get there on timeと、遅れそうなときの英語は、今の状況・遅れた理由・到着の見通しを順に伝える表現で組み立てられていることが分かります。
ブースとブレナンの電話のやり取りを思い出しながら観ると、何気ない会話の英語もぐっと身近に感じられます。
この回の他のコラムやフレーズ記事でも、式典の夜を起点にした英語のやり取りを扱っています。


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