言い争いに割って入り、その場をおさめるときの英語|『BONES』S04E22で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 言い争いに割って入り、その場をおさめるときの英語|『BONES』S04E22で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン4エピソード22では、ジェファソニアンの同僚を偲ぶお通夜の終盤、故人の妻ヘレンと故人の助手エイミーが、集まった人たちの前で言い争いを始めます。今回はこの場面を起点に、話を短く制する英語と、他人同士の言い争いに第三者として割って入り、その場をおさめる英語を読み解きます。

当事者が使う言い方と、周りの人が使う言い方の違いに注目すると、場面ごとの使い分けが見えてきます。

目次

「今はやめて」と短く制する英語

言い争いの場面の前に、短く相手を制する一言を見ておきます。ブースとブレナンが参考人に話を聞いている最中に、スイーツが顔を出す場面です。

Sweets: Hey, where have you guys been?
(あれ、二人ともどこに行ってたんですか?)

Booth: Not now, Sweets, please.
(今はやめてくれ、スイーツ、頼む。)

BONES Season4 Episode22 (Double Death of the Dearly Departed)

Not now.は「今はだめ」と、話しかけてきた相手をその場で制する一言です。相手の名前とpleaseを添えると、突き放しすぎない響きになります。

続いて、言い争いの当事者が使う言い方です。故人をめぐってヘレンにきつい言葉を浴びせられたエイミーは、こう返します。

Amy: This is not the time nor the place, Helen.
(ヘレン、今はそんな話をする時でも場所でもないわ。)

BONES Season4 Episode22 (Double Death of the Dearly Departed)

not the time or the placeは「時と場所をわきまえて」という意味で、場にそぐわない話を持ち出した相手をたしなめる定番の言い方です。劇中のエイミーは、orの代わりにnorを使っています。ただ、当事者同士のこうした一言は、かえって言い争いに火をつけることもあります。実際、二人の応酬はこのあとも止まりません。

第三者として割って入る英語

言い争いが止まらないのを見て、割って入ったのがブースです。

Booth: Hey, how about a little help here? Seriously, you really want to watch them fight? Hey, hold it, hey, hey! Come on, easy. Hold it! Hold it! Hold it. Do you think this is the way Hank would want to see his wake end? No. This isn’t about you or you or you or you. This is about him. It’s about Hank. You think he’d want to see this?
(おい、ちょっと手を貸してくれよ。まさか、二人のけんかを黙って見てる気か?おい、待て、おい、おい!ほら、落ち着け。待て!待て!待てって。ハンクが、自分のお通夜がこんなふうに終わるのを望んでると思うか?違うだろ。これはあんたのためじゃない。あんたのためでも、あんたのためでも、あんたのためでもない。ハンクのためだ。ハンクのための場だろ。彼がこんなところを見たいと思うか?)

BONES Season4 Episode22 (Double Death of the Dearly Departed)

この台詞には、場をおさめる英語の段取りがそろっています。

段取り 表現 働き
周りを巻き込む how about a little help here? 見ている人に協力を求める
止める hold it / Come on, easy. 動きを止め、落ち着かせる
目的を思い出させる This isn’t about you. This is about him. 話の中心を当人たちから外す
相手の良心に訴える Do you think this is the way ~ would want …? 「〜ならどう思うか」と問いかける

hold itは「そこまで」「待て」と動きを止めるかけ声で、Come on, easy.は「落ち着け」となだめる一言です。中心になるのはThis isn’t about you. This is about him.で、言い争いの焦点を当人たちから、この場の本来の目的である故人へと引き戻しています。

さらにブースは、争う代わりに別の行動を提案します。

Booth: He wouldn’t want to see us fight. He’d want us to… sing.
(ハンクは俺たちのけんかなんか見たくないさ。きっと望んでるのは……歌うことだ。)

BONES Season4 Episode22 (Double Death of the Dearly Departed)

He’d want us to ~は「彼なら私たちに〜してほしいはずだ」と、その場にいない人の気持ちを代弁して提案する言い方です。このあと皆で歌い出し、場の空気が切り替わっていく流れが見どころです。

まとめ|止める、思い出させる、切り替える

Not now.やnot the time or the placeで短く制し、hold itで止め、This isn’t about you. This is about him.で場の目的を思い出させ、He’d want us to ~で次の行動へ切り替える、という段取りを知っておくと、言い争いの場面で交わされる英語の流れがつかみやすくなります。

人の輪の中心に立つブースの姿を観ながら、これからも『BONES』の英語を一緒に楽しんでいきましょう。

このエピソードの英語表現は、お通夜の文化を扱うコラムや、保護者の悩みをめぐるコラムでも取り上げています。

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