アメリカの郊外の住宅地「the ‘burbs」の暮らしと英語|『BONES』S05E04で学ぶ英会話

『BONES』コラム: アメリカの郊外の住宅地「the 'burbs」の暮らしと英語|『BONES』S05E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン5エピソード4の舞台は、郊外にある袋小路の住宅街です。家々が向かい合う通りで近所の人たちがパーティーを開くところから物語が始まり、ブースとブレナンは住人たちに話を聞いて回ります。今回は、この回で描かれる郊外の暮らしと、それを表す英語を見ていきます。

アメリカのドラマや映画には郊外の住宅街がよく登場します。言葉と一緒に暮らしのイメージを押さえておくと、場面の空気がつかみやすくなります。

目次

「suburbs」と「the ‘burbs」が表す郊外の暮らし

現場の住宅街に着いたブレナンは、郊外という場所を人類学者らしく分析し始めます。

Brennan: Ethnographic studies of the suburbs indicate a cultural impulsion toward overt displays of status.
(郊外を対象にした民族誌的な研究によると、地位をあからさまに見せたがる文化的な衝動が見られるの。)

Cam: There was this guy on my street who cut his lawn on the diagonal. The neighbors got angry.
(うちの通りに、芝生を斜めに刈った人がいたの。近所の人たちが怒っちゃって。)

Booth: Oh, I mean, yards, sidewalks, you know, clean streets, birds flying by.
(いや、ほら、庭に歩道に、きれいな通りに、鳥まで飛んでるんだぜ。)

BONES Season5 Episode4 (The Beautiful Day in the Neighborhood)

suburbsは都市の周辺に広がる住宅地のことで、くだけた会話ではthe ‘burbsとも言います。冒頭のパーティーでは、住人のポーラが夫に「子どもができたらthe ‘burbsが大好きになる」と話しかける場面もあります。

カムの思い出話からは、手入れされた芝生(lawn)が近所づきあいの話題になりやすい様子が伝わってきます。アメリカの郊外では、前庭の芝生をきれいに保つことが住人の暗黙の約束事とされることが多いようです。一方、ブースが挙げる庭(yard)や歩道(sidewalk)、きれいな通りは、郊外の暮らしのよい面を表す典型的なイメージです。

ただし劇中では、郊外は少し不気味な場所としても描かれます。向かいの家の窓のブラインドが急に閉じられると、二人はこう言葉を交わします。

Booth: That was creepy.
(今のは気味が悪いな。)

Brennan: I warned you about the suburbs.
(郊外には気をつけてって言ったでしょう。)

BONES Season5 Episode4 (The Beautiful Day in the Neighborhood)

「cul-de-sac」は袋小路の住宅街

この回の住宅街は、行き止まりの道を囲むように家が並ぶcul-de-sac(カルデサック)と呼ばれる形です。フランス語で「袋の底」を意味する言葉に由来するとされ、通り抜ける車が少ないことから、子育て世帯に好まれる住宅地の形とされています。

ところが、FBIで話を聞かれた住人のエリオットは、この住宅街を作りものめいていて退屈だと嫌い、ennui(倦怠)という言葉まで持ち出します。

Booth: Looks kind of nice to me. It’s good for kids.
(俺にはなかなかいい所に見えるけどな。子どもにはいい環境だ。)

Elliot: They call it a cul-de-sac, but what it is is a dead end.
(袋小路(カルデサック)なんて呼んでるが、実際は行き止まりだよ。)

Booth: So why’d you move there in the first place?
(じゃあ、そもそもなんで引っ越したんだ?)

Elliot: Wife wants kids; kids want lawns. I got snookered in the math.
(妻は子どもが欲しい。子どもには芝生が要る。その計算にまんまと乗せられたのさ。)

BONES Season5 Episode4 (The Beautiful Day in the Neighborhood)

dead endは「行き止まり」で、「先がない」という比喩にも使われます。同じ道の形を、おしゃれなcul-de-sacと呼ぶか、先のないdead endと呼ぶかで、住む人の気持ちが表れているのが面白いところです。get snookeredは「うまく丸め込まれる」というくだけた言い方です。

劇中では、住宅所有者の組合(homeowners association、HOA)に雇われた庭師兼便利屋も登場し、住宅街の手入れを組合が担っている様子が描かれます。郊外の暮らしにまつわる言葉を整理すると次のとおりです。

英語 意味
suburbs / the ‘burbs 郊外、郊外の住宅地
cul-de-sac 袋小路(の住宅街)
lawn / yard 芝生 / 庭
sidewalk 歩道
homeowners association(HOA) 住宅所有者の組合

まとめ|郊外の言葉から見える暮らしのイメージ

suburbs、the ‘burbs、cul-de-sac、lawnといった言葉には、子育てに向いた静かな住宅地というイメージと、近所の目が気になる窮屈さの両方が込められています。同じ場所でも、人によってdead endに見えることが分かります。

郊外の住宅街が舞台になる海外ドラマは多く、こうした言葉を知っておくと、画面に映る暮らしの見え方が変わってきます。

この回の会話の英語は、同じエピソードの別のコラムでも取り上げています。

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