海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン4エピソード24では、大学の社交クラブをめぐる捜査の合間に、ブースが「若者は悪さをして成長するものだ」という持論を語ります。今回はこの持論と、ラストでブレナンが打ち明ける本音を起点に、悪いことを表す英語の幅と、わざとの悪さとうっかりの失敗を言い分ける英語を読み解きます。
失敗はしても、悪いことはしていない。その小さな違いを英語でどう言い表すかが、この回の見どころです。
「悪さをするのも仕事のうち」というブースの持論
社交クラブの学生たちのふるまいにあきれるブレナンとスイーツに、ブースは学生の肩を持ちます。
Booth: They’re college kids, ok, it’s their job description to be bad, it’s what they do.
(大学生なんだぞ、いいか。悪さをするのが仕事みたいなもんだ。そういうもんなんだよ。)BONES Season4 Episode24 (The Beaver in the Otter)
job descriptionは本来「職務内容」を指す語で、ブースは悪さも大学生の役目のうちだと冗談めかしています。
スイーツが「若者同士で悪い判断を支え合っているだけだ」と返すと、ブースは「あの年頃は前頭葉が小さい」と冗談を言い、ブレナンに科学的事実ではないと否定されても持論を続けます。
Booth: What they gotta do is build their frontal lobes, with exercise, ok and that comes from doing the wrong thing.
(あいつらがやるべきなのは、前頭葉を鍛えることだ。運動でな。で、それは間違ったことをすることで身につくんだよ。)Sweets: Ok, so your theory is, you gotta be bad to be good?
(なるほど、つまりあなたの理屈は、いい人になるには悪さも必要ってことですか?)Booth: Exactly, facts of life, my friend
(そのとおり。世の中そういうもんさ。)BONES Season4 Episode24 (The Beaver in the Otter)
前頭葉を鍛えるという話はあくまで冗談です。英語として注目したいのはbe badとbe goodの対で、be goodは子どもに「いい子にしていてね」と言うときによく使われ、be badはその反対の「悪さをする」にあたります。スイーツはこの対でブースの理屈を一言にまとめています。gottaはhave got to(〜しなければならない)の口語的な形です。
「失敗」と「わざとの悪さ」を言い分ける
事件が片づいたあと、行きつけの店でブレナンがこの持論を蒸し返します。
Brennan: So, uh, do you…do you really think you have to be bad to be good?
(それで、その…本当に、いい人になるには悪さが必要だと思ってるの?)Booth: Yeah, I do.
(ああ、思ってる。)Brennan: Well, I’ve never done anything bad.
(でも、私は悪いことなんて一度もしたことがないわ。)Booth: I believe you
(信じるよ。)Brennan: I mean, I’ve made mistakes, of course, but I’ve never purposely done anything bad.
(つまり、もちろん失敗はしたことがあるけど、わざと悪いことをしたことは一度もないってこと。)Booth: And I believe you.
(それも信じるよ。)BONES Season4 Episode24 (The Beaver in the Otter)
ブレナンはmake a mistake(失敗する)とdo something bad(悪いことをする)をはっきり分け、間にpurposely(わざと)を入れて言い直しています。意図があったかどうかを副詞ひとつで示すのが、この言い分けの要です。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| make a mistake | 失敗する(意図はない) |
| do something bad | 悪いことをする |
| purposely / on purpose | わざと、意図して |
| by mistake / by accident | うっかり、間違って |
「悪いこと」を一緒にしてみるラストの一幕
ブースは「じゃあ今から悪いことをしよう」と誘います。
Booth: Have you ever dined and dashed? You know the concept, right? We’re gonna run outta here without paying the bill.
(食い逃げってしたことあるか?意味は分かるよな。勘定を払わずに、ここから走って出るんだ。)Brennan: No…That’s stealing
(だめよ…それは窃盗だわ。)Booth: That’s why they call it bad. We’re doing something bad.
(だから悪いことって言うんだ。俺たちは悪いことをするんだよ。)BONES Season4 Episode24 (The Beaver in the Otter)
dine and dashは「食事をして駆け出す」、つまり食い逃げを指す口語表現です。ただし劇中では、ブースは店を出る前に紙幣をカウンターに置いていきます。実際には代金を払った、相棒同士のささやかないたずらという場面です。
Brennan: No, No, OH! We’re bad. We’re bad
(だめ、だめ、ああ!私たち、悪い子ね。悪い子だわ。)BONES Season4 Episode24 (The Beaver in the Otter)
最初は窃盗だと拒んでいたブレナンが、We’re bad.と自分たちを茶化しながら走り出す姿が印象的です。
まとめ|「悪いこと」と「失敗」を分けて伝える英語
be bad、do the wrong thing、do something badで悪さの幅を表し、make a mistakeとpurposelyで失敗と故意を言い分ける。意図の有無を言葉にできると、自分の行動を説明するときの英語が正確になります。
まじめなブレナンが「悪い子」になる一幕を観ながら、これからも『BONES』の英語を一緒に楽しんでいきましょう。
同じエピソードの別のコラムでは、兄弟の誘いをめぐる英語や、アメリカの日付の書き方も扱っています。


コメント