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『メンタリスト』シーズン6第18話には、思いがけない話を聞いたときの「Really?」と、控えめに申し出る言い方が出てきます。過去の経験を打ち明けられたとき、相づちにも質問にもなる一語で返せると、会話が自然につながっていきます。
二つの場面を順に見ながら、聞き返し方と、申し出の組み立て方、そして控えめな疑いや同意の返し方を整理していきます。
「Really?」で聞き返す
まず、ある場面から見ていきます。帰りの時間を気にしているという趣旨の発言のあとに、一語の返しが続きます。
— She’s worried about getting back in time.
(彼女は、帰りの時間を気にしているのです。)
— Really?
(そうなのですか?)
The Mentalist Season6 Episode18 (Forest Green)
Really? は、相手の話を受けて「本当に?」と驚きや関心を示す、短い聞き返しです。語尾を上げて言うと質問になり、続きを促す相づちとしても働きます。
別の場面では、タイトルにも使った一言が出てきます。予定されていた催しの延期の話が出て、残念がる発言が続くなかで、次のやり取りが続きます。
— Well, you know, I-I used to be a magician.
(ええと、その、以前は手品師だったのです。)
— Really?
(そうなのですか?)
— Yeah.
(ええ。)
— Um…I was pretty good at it, actually.
(その…けっこう腕はよかったのです、実は。)
The Mentalist Season6 Episode18 (Forest Green)
I used to be a ~ は、「以前は〜だった」と、今は違うことを表す形です。used to は過去の習慣や状態を表し、今は続いていないというニュアンスを含みます。Well, you know, は、話を切り出す前の言いよどみです。
これに続く Really? と Yeah. は、短い言葉だけで会話が前に進んでいます。Really? だけで返し、相手に詳しい話を促す形になっています。
その後の I was pretty good at it, actually. の pretty good は「かなり上手」という程度を表します。actually は「実は」「実のところ」と訳される語で、前の内容に付け足す場面で使われます。pretty は形容詞の前に置いて程度を表す副詞で、会話では very より軽い強さで使われることがあります。
申し出を組み立てる
同じ場面では、人々を楽しませるという申し出が続きます。
— I-I could try and entertain the troops for you briefly,
(その、短い時間でしたら、皆さんを楽しませることもできるかもしれません、)
— if you’d like, if you twisted my arm.
(お望みでしたら、どうしてもと頼まれれば。)
— I mean, it’s the least I could do,
(つまり、それくらいはしないと、)
— after all the trouble I’ve caused.
(これだけご迷惑をかけたのですから。)
The Mentalist Season6 Episode18 (Forest Green)
I could try and ~ は、「〜してみることはできます」と、自信を控えめに示す形です。could と try を重ねて、確約を避けています。briefly は「手短に」で、時間の長さを限る副詞です。entertain the troops の troops は本来「部隊」を指す語で、ここでは聞き手の集まりを指すたとえと読めます。
if you’d like は「お望みなら」と、相手の意向を条件にする形です。続く if you twisted my arm は「無理に頼まれれば」を表す言い回しで、実際に頼まれたわけではなく、仮定として添えられています。
it’s the least I could do は、「せめてそれくらいは」と、埋め合わせの気持ちを示す表現です。after all the trouble I’ve caused が理由で、直前の延期の話題を受けています。申し出の理由を、迷惑をかけたことに置く組み立てです。
条件を軽く足し、受ける
申し出のあとには、疑問を示す発言と、値段を示す発言が続きます。
— Yeah, I’m not so sure about that.
(ええ、それはどうでしょうか。)
— Just, this — is this yours?
(ただ、これは…あなたのものですか?)
— I mean, I’d only charge you like a-a dollar.
(つまり、1ドルくらいしかいただきませんよ。)
The Mentalist Season6 Episode18 (Forest Green)
I’m not so sure about that. は、「それはどうだろう」と、はっきり否定せずに疑問を示す形です。not so sure は、確信が持てないという意味で、断定を避ける響きになります。
I mean, は、言い換えや補足の前に置く前置きです。only charge you like a dollar は、「1ドルほどしか取らない」という意味で、like が「およそ」という程度の幅を作っています。値段の軽さが、ささやかな申し出であることを示しています。
最後に、感想を述べる発言と、同意の返しが出てきます。
— My god, that was incredible.
(なんと、すばらしかった。)
— I guess the members might be interested
(会員の皆さんは、興味をもたれるかもしれません、)
— in, uh… seeing something, yeah.
(その…何かを見ることに、ええ。)
— Oh, sure they would.
(ええ、もちろんそうでしょう。)
The Mentalist Season6 Episode18 (Forest Green)
I guess ~ might be interested in … は、I guess と might を重ねた控えめな推量です。そこへ Oh, sure they would. と返す形は、they would の後ろ(be interested)を省いた同意です。省略しても、直前の発言とのつながりで意味が通ります。
ここまでの返しを並べると、働きの違いが見えてきます。
| 返し | 働き |
|---|---|
| Really? | 驚きや関心を示し、続きを促す |
| I’m not so sure about that. | 断定せずに、疑問を示す |
| Oh, sure they would. | 直前の推量に同意する |
どれも短い返しですが、相手の話を受け止める向きが異なります。会話のなかで、どの程度の反応を返したいかによって、選び分けることになります。
まとめ|意外な話には一語で返す
I used to be a ~ と打ち明けられたら、Really? の一語で続きを促せます。申し出の文は could や if you’d like で控えめに組み立て、the least I could do で理由を添える形です。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
このエピソードの別の場面の英語は、ほかのコラムやフレーズ記事でも紹介しています。


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