訪ねてきた客に、守ってほしい決まりを丁寧に伝える英語|『メンタリスト』S06E18で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 訪ねてきた客に、守ってほしい決まりを丁寧に伝える英語|『メンタリスト』S06E18で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン6第18話には、訪ねてきた相手に守ってほしい決まりを、丁寧に切り出す英語が出てきます。ある施設に着いた客を迎える場面と、そのあとの案内や注意のやり取りです。

禁じるだけで終わらせず、理由を添えたり、代わりにできることを示したりする言い回しが並んでいます。三つのやり取りを順に見ながら、決まりの伝え方を整理していきます。

目次

「I need to ask you to ~」と切り出す

最初は、訪れた二人を迎える場面です。名前を呼びかけたあと、歓迎の言葉、名乗り、決まりの説明が続きます。

— Mr. Jane. Agent Lisbon.
(ジェーンさん。リズボン捜査官。)
— Welcome to the Foragers’.
(フォレジャーズへようこそ。)
— I’m, uh, Kenyon Russell. I’m the president.
(私は、その、ケニヨン・ラッセル。代表を務めています。)
— Listen, before we begin,
(聞いてください、始める前に、)
— I need to ask you to wear one of these
(これを身につけていただく必要があります、)
— while you’re on the grounds.
(敷地内にいる間は。)
— Uh, all the staff and guests wear them.
(その、スタッフも客も全員が着けています。)
— Just, uh, one of those rules.
(その、決まりの一つというだけです。)
The Mentalist Season6 Episode18 (Forest Green)

名乗りには I’m the president. と立場も添えられています。決まりの話が始まる前に、Listen, before we begin, という前置きが入る点にも注目できます。「これから始めるので、その前に」と相手の注意を向けてから、本題に入る形です。

本題の I need to ask you to ~ は、直訳すると「〜をお願いする必要があります」です。I want you to ~ と言うより、頼む形をとりながら、必要性を前に出した響きになります。while you’re on the grounds の grounds は、ここでは建物の周りも含めた敷地を指す語です。期間ではなく、場所の範囲で決まりの及ぶ範囲を示しています。

そのあとに、all the staff and guests wear them と、全員がしていることを述べる発言が続きます。続けて Just, uh, one of those rules. という発言も出てきます。Just には、大げさな話ではないと和らげる働きがあります。頼みの後ろに「みんなそうしている」という理由を足すと、相手が受け入れやすくなる流れが読み取れます。

担当者と場所を伝える

同じ流れの数分あとには、必要な情報を得られる先を案内するやり取りが出てきます。

— You can see our concierge, Peter Kilgallen,
(コンシェルジュのピーター・キルガレンにお会いください、)
— and he’ll give you the information you need.
(必要な情報は彼が渡してくれます。)
— His office is right down there and to the right.
(彼の事務所はこの先すぐ、右側です。)
— Thank you.
(ありがとう。)
The Mentalist Season6 Episode18 (Forest Green)

You can see ~ は、直訳すると「〜に会うことができます」ですが、ここでは「〜を訪ねてください」という案内として働いています。can を使うと、命令ではなく、可能な行き先を示す形になります。

he’ll give you the information you need は、he’ll が he will の縮約形で、先の見通しを述べる言い方です。the information you need のように、名詞のあとに you need を置くと、「あなたが必要とする情報」という意味になります。

場所の案内は、right down there and to the right です。right が二度出てきますが、最初の right は「すぐ」という強めの語、後の to the right は「右側へ」という方向です。同じ語が別の働きをしている点は、聞き分けが必要なところです。

案内を受けたあとの Thank you. は、短い返しです。決まりを伝える場面と同じく、案内でも、相手がすぐ動ける情報を短く並べる形になっています。

「you’re welcome to ~, please」代わりにできることを示す

その少しあとには、決まりを指し示したうえで、代わりの場所を示す発言が出てきます。

— You know the rule.
(決まりは知っているでしょう。)
— There’s no cellphones on the grounds.
(敷地内は携帯電話禁止です。)
— I was talking to my lawyer.
(弁護士と話していたのです。)
— I have matters that need attention.
(対応しなければならない用件があるのです。)
— Okay, all right, Marvin, if you have business to do,
(わかりました、いいでしょう、マーヴィン、用事があるのでしたら、)
— you’re welcome to take care of it off the grounds, please.
(どうぞ、敷地の外で済ませてください。)
The Mentalist Season6 Episode18 (Forest Green)

最初の You know the rule. は、決まりをあらためて説明するのではなく、すでに知られている前提で指し示す短い言い方です。続く There’s no cellphones on the grounds. は、決まりの内容を一文で述べています。口語では、複数のものの前にも There’s が使われることがあり、ここでも cellphones の前に置かれています。

決まりの指摘に続く発言では、I have matters that need attention. と用件があることが述べられます。matters は「用件」「案件」、need attention は「対応を要する」という意味です。

最後の you’re welcome to ~ は、直訳すると「〜することを歓迎します」ですが、ここでは「〜してよい」と許可する形です。禁じる内容のあとに、off the grounds(敷地の外)という代わりの場所を示しています。呼びかけの名前を添え、末尾に please を置くことで、禁止の場面でも丁寧な響きが残っています。

まとめ|禁じる前に理由と代わりを示す

決まりを伝えるときは、I need to ask you to ~ で切り出し、理由を添え、you’re welcome to ~ で代わりにできることを示す形が並んでいました。禁じる言葉だけで終わらせない組み立てが、丁寧な響きを支えています。

次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

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