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『メンタリスト』シーズン6第18話では、相手の言い分や持ち出された手段を退ける英語が、二つの場面で出てきます。一語で言い切る「Nonsense.」と、改まった響きのある「That will not be necessary.」は、どちらも「そうしなくていい」という方向ですが、退ける対象と響きが異なります。
実際の台詞を順に見ながら、二つの違いを整理していきます。
「Is there a problem?」に続く「No. No.」
ある場所へ向かう話が出る場面で、移動の距離と問題の有無をめぐる短いやり取りが続きます。
— How far away is that?
(それは、どのくらい離れているのですか?)
— Mm…100, 120 miles.
(うーん…100、120マイルですね。)
— Is there a problem?
(何か問題でも?)
— No. No.
(いいえ、いいえ。)
The Mentalist Season6 Episode18 (Forest Green)
How far away is that? は、距離を尋ねる決まった形です。far away で「どれくらい離れているか」を表し、答えの 100, 120 miles は、1マイルが約1.6キロなので、おおよそ160〜190キロにあたります。数字を二つ並べて、幅をもたせた言い方になっています。
続く Is there a problem? は、相手に「何か支障があるのか」と確かめる質問です。これに続く No. No. は、No. が二つ続く短い否定です。
同じ会話の少しあとには、Actually, it is not a problem. という発言も出てきます。Actually を頭に置くと、先に述べたことを受けて「実のところは」と切り出す形になります。このあとのやり取りで、退ける言い方が二種類出てきます。
「Nonsense.」と「That will not be necessary.」の働き
同じ会話の続きには、次のやり取りがあります。
— Actually, it is not a problem.
(実のところ、問題ありません。)
— Nonsense. Doesn’t the FBI have helicopters?
(とんでもない。FBIにはヘリコプターがないのですか?)
— Can’t we just take one of those?
(そのうちの一機を使えばいいのでは?)
— I guess, I-if it’s available.
(まあ、あ、使えるなら、ですが。)
— That will not be necessary.
(それには及びません。)
— Nonsense. We’ll be up and back in a jiffy.
(とんでもない。あっという間に行って戻れます。)
The Mentalist Season6 Episode18 (Forest Green)
Nonsense. は、直訳すると「ばかげたこと」で、ここでは「とんでもない」程度に訳しています。相手の言い分や心配そのものを、軽く退ける一語として出てきます。ここでは、そのあとに Doesn’t the FBI have helicopters? と手段の提案が続き、もう一度出てくる箇所でも、すぐに We’ll be up and back in a jiffy. という見通しが続いています。退けたあとで話を前に進める流れです。
Doesn’t the FBI have helicopters? のような否定の形の疑問文は、「〜がありますよね」と確かめる響きになります。Can’t we just ~? は、「〜すればいいのでは」と手軽な手段を差し出す形です。in a jiffy は「すぐに」を表す口語です。
I guess, if it’s available の I guess は、「まあ、そう思うけれど」と断定を和らげる前置きです。if it’s available は「使えるなら」という条件で、同意しきらない留保が二重に付いています。
一方の That will not be necessary. は、持ち出された手段について「必要ない」と整える言い方です。I guess, if it’s available と留保のついた発言のあとに続いています。will not と縮めずに言うと、改まった響きになりやすい形です。
整理すると、次のようになります。
| 言い方 | 退ける対象 | 響き |
|---|---|---|
| Nonsense. | 相手の言い分・考えそのもの | 一語で言い切る口語的な形 |
| That will not be necessary. | 持ち出された手段 | 文の形で整えた改まった形 |
「That won’t be necessary.」手続きを持ち出されたとき
別の場面にも、同じ「必要ない」の形が出てきます。関係者の名簿を求める流れのなかで、次のやり取りが続きます。
— I can get a subpoena, if I have to.
(必要なら、召喚状を取ることもできます。)
— That won’t be necessary.
(その必要はありません。)
— I was merely gonna counsel you to…exercise discretion here,
(私はただ、ここでは分別を働かせるよう助言しようとしただけで…)
— for your own sake.
(あなた自身のために。)
The Mentalist Season6 Episode18 (Forest Green)
subpoena は、一般に書類の提出や出頭を求める文書を指す語で、日本語では「召喚状」などと訳されます。if I have to は「必要になれば」という条件です。持ち出されたのは法的な手続きですが、続く発言は That won’t be necessary. と、先ほどと同じ形が縮約された形で出ています。won’t は will not の縮約形で、will not より口語に寄った響きになります。
そのあとに I was merely gonna ~ と、意図を説明する発言が続きます。merely は「ただ〜だけ」、counsel は「助言する」、exercise discretion は「分別を働かせる」「慎重に振る舞う」という意味です。for your own sake は「当人自身のために」と、理由を付け足す形です。
That won’t be necessary. のあとに、merely を使った発言が続き、for your own sake で締められています。「必要ない」の後ろに何が続くかで、全体の印象が変わる場面です。
まとめ|退ける対象で選ぶ二つの形
Nonsense. は相手の言い分そのものを軽く退ける一語、That will not be necessary. は持ち出された手段を「要らない」と整える形です。後ろに続ける内容で響きも変わります。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
このエピソードの英語は、ほかのコラムやフレーズ記事でも別の場面を取り上げています。


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