海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回のテーマは、『CHUCK』シーズン5 第11話に出てくる、助けてくれた相手への感謝と恩返しの英語です。ジェフとレスターに助けてもらったモーガンが二人に礼を述べると、二人は見返りとして一つの条件を口にします。
感謝しきれない気持ちの伝え方から、恩返しの申し出とそれへの返し、心配する家族に無事と手柄を伝える言い方まで、助けてもらったあとに続く二つの場面を順に見ていきます。
感謝しきれない気持ちと、恩返しの申し出
ジェフとレスターに助けてもらったあと、モーガンは二人にこう伝えます。
Morgan: Boys, we cannot thank you enough. How do we begin to even repay you?
(なあ、お前たちにはいくら感謝してもしきれないよ。そもそも、どうやって恩を返せばいいんだろう?)Jeff: There is a way. Honesty.
(方法はある。正直さだ。)CHUCK Season5 Episode11 (Chuck Versus the Bullet Train)
cannot thank you enough は、直訳すると「十分に感謝することができない」で、どれだけ礼を言っても足りないという強い感謝を表します。続く How do we begin to even repay you? が今回の中心です。repay は借りたお金を返すことにも、受けた恩に報いることにも使える動詞です。begin to で「どこから手をつければいいのか」、even で「それすら」と重ねることで、返し方の見当もつかないほど大きな恩だという気持ちが伝わります。
ジェフの答えは There is a way. と短く切り出し、中身を Honesty. の一語で示すものです。方法を尋ねる問いに、まず「ある」と認めてから条件を出す、という順番です。レスターがその中身を具体的に言葉にします。
Lester: We know that there is something going on. Something spy… ish. We need the truth at this point. Come on.
(何かが起きてるのはわかってるんだ。何かスパイ……っぽいことが。ここまで来たら、本当のことを聞かせてもらわないと。頼むよ。)Morgan: Yeah, you do.
(ああ、確かにそうだな。)CHUCK Season5 Episode11 (Chuck Versus the Bullet Train)
something going on は「何かが起きている」と、はっきりしない事態をとらえる定番の言い方です。spy… ish は、名詞のあとに -ish を足して「〜っぽい」とぼかす口語の使い方です。at this point は「ここまで来たら」「この段階では」という意味です。モーガンの Yeah, you do. の do は、直前の need the truth を受ける代わりの動詞で、相手の言い分を短く認めています。モーガンはそのまま二人についてくるよう促します。
心配する相手を安心させ、手柄を伝える
場面は変わり、アレックスは電話でケイシーに無事を伝えます。
Alex: Dad, don’t worry. I’m fine. I promise. Morgan and Devon were great, but…
(パパ、心配しないで。私は大丈夫。本当よ。モーガンとデヴォンはすごかったけど……)CHUCK Season5 Episode11 (Chuck Versus the Bullet Train)
Dad, don’t worry. で相手の気持ちに先回りし、I’m fine. で状態を告げ、I promise. で念を押す三段の流れです。ここでの I promise. は何かを約束するというより、「本当だから信じて」と言葉の確かさを請け合う使い方です。心配している相手には、事情を話す前にまず安心させる一言を置くと、話が落ち着いて伝わります。文末の but… で言葉が途切れ、途中で別の声が挟まったあと、アレックスはこう続けます。
Alex: … those guys that you talk about, the ones that give you nightmares– Jeff and Lester– yeah, they were the real heroes. It’s a miracle.
(……パパが話してる人たち、悪夢に出てくるっていうあの二人。ジェフとレスター。そう、あの二人こそ本当のヒーローだったの。奇跡よ。)CHUCK Season5 Episode11 (Chuck Versus the Bullet Train)
those guys that you talk about で相手がよく知る人物を持ち出し、the ones that 〜 で言い換えてから名前を出しています。the real heroes の real は「本当の」で、手柄を立てたのはこの二人だと、功績のありかをはっきりさせる働きをしています。
前の Morgan and Devon were great, but… でモーガンとデヴォンの働きを認めてから but で切り替えているため、ほかの人の頑張りを打ち消さずに、いちばんの功労者を伝える流れになっています。It’s a miracle. は、意外な結果への驚きを一言で添える表現です。
Alex: When are you coming back?
(いつ戻ってくるの?)Casey: We’re on our way.
(今、向かってる。)CHUCK Season5 Episode11 (Chuck Versus the Bullet Train)
When are you coming back? は進行形で「いつ戻る予定か」を尋ねる問いです。We’re on our way. は「向かっている途中だ」という返事の定番で、今の状況を短く伝えられます。
まとめ|感謝から恩返し、手柄の報告まで
cannot thank you enough で感謝を伝え、How do we begin to even repay you? で恩返しを申し出る言い方と、There is a way で条件を返す答え方を見てきました。手柄を伝える the real heroes も押さえておきましょう。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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