海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回のテーマは、『CHUCK』シーズン5 第13話に出てくる、しんみりしそうな場面を軽くする英語です。任務を終えたあとにケイシーがチャックへかける言葉と、エリーとチャックの姉弟の会話という、二つの場面を取り上げます。
いつでも頼ってよいと伝える一言から、相手の反応を先回りする言い方、心配してくれる家族を安心させる表現まで、場面ごとに順に見ていきます。
相手の反応を先回りして、湿っぽさを避ける言い方
任務を終え、ベックマン将軍はチームに礼を述べたうえで、こう言い添えます。
Beckman: If you ever want to save the world again, you know where I am.
(また世界を救いたくなったら、私の居場所はわかっているでしょう。)CHUCK Season5 Episode13 (Chuck Versus the Goodbye)
you know where I am は「私がどこにいるかは知っているはず」、つまり「必要ならいつでも連絡して」と伝える言い方です。If you ever 〜 の ever は「もしいつか」という含みを加え、押しつけずに扉を開けておく響きを生みます。
次はチャックとケイシーのやりとりです。
Chuck: So, here we are. The original band.
(さて、ここまで来たね。結成当初のバンドだ。)Casey: Gotta go.
(もう行く。)Chuck: What? Wait, really? Really?
(え? 待って、本当に? 本当に?)Casey: I can smell it coming. You’re gonna get weepy and emotional. I’ll just skip that part. I’ll see you when I see you, Bartowski, huh?
(来るのがにおいでわかる。お前は涙もろくなって感傷的になる。俺はそこは飛ばす。また会うときに会おう、な、バトウスキー。)Chuck: Good-bye, Casey.
(じゃあね、ケイシー。)CHUCK Season5 Episode13 (Chuck Versus the Goodbye)
So, here we are. は、ひと区切りついた場面で「さて、こうなったね」と状況を受け止める一言です。the original band の original は「最初からの」を意味し、「結成当初のメンバー」をバンドにたとえています。
ケイシーの Gotta go. は I’ve got to go. の主語と助動詞が落ちた口語形で、話を短く切り上げる合図です。
I can smell it coming. は、においで察するイメージから「そうなるのが目に見えている」と先を読む表現です。get weepy and emotional は「涙もろく感傷的になる」で、そのあとの I’ll just skip that part. が、タイトルにも取り上げた中心の一言にあたります。skip は「飛ばす」、that part は直前に言った湿っぽい部分を指し、相手の反応を予告してから自分はそこを省くと告げています。
I’ll see you when I see you は、次に会う日を決めずに軽く告げるくだけた挨拶です。
心配する家族を安心させ、ねぎらいで返す表現
場面は変わり、エリーは弟のチャックに、離れることへのためらいを打ち明けます。
Ellie: I don’t know how I’m supposed to leave you like this.
(こんな状態のあなたを置いて、どうやって行けばいいのかわからないわ。)Chuck: Ellie, you have to. You’ve taken care of me for far too long. You have Clara and Devon. I’m fine. I’m all grown up now.
(エリー、行かなきゃだめだよ。姉さんは、もう長すぎるくらい僕の面倒を見てくれた。姉さんにはクララとデヴォンがいる。僕は大丈夫。もうすっかり大人なんだから。)Ellie: My little brother. Aces, Charles. You’re aces.
(私の小さな弟。最高よ、チャールズ。あなたは最高だわ。)CHUCK Season5 Episode13 (Chuck Versus the Goodbye)
how I’m supposed to 〜 は「どうやって〜すればいいのか」で、すべきことはわかっていても踏み切れない迷いを表せます。
チャックはまず you have to と短く背中を押し、for far too long で「長すぎるほど」と、far が too を強めて世話の長さを強調しています。
I’m fine. に I’m all grown up now. を重ねると、心配はいらない理由まで示せます。all は「すっかり」の意味で、grown up を強めています。
エリーの aces は「最高の」「一流の」を表すくだけた形容詞で、トランプのエースに由来します。You’re aces. と人に向ければ、ねぎらいを込めたほめ言葉になります。
まとめ|湿っぽさを軽くして、相手を安心させる英語
湿っぽさを先回りして避ける I’ll just skip that part や I’ll see you when I see you、心配を和らげる I’m all grown up now、ねぎらいの You’re aces を見てきました。短い言葉が、しんみりしそうな場面を軽くしています。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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