海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回のテーマは、『CHUCK』シーズン5 第6話に出てくる、「自分も親と同じ道をたどるのでは」と不安を口にするパートナーを支える英語です。追われる立場になったチャックは、かつて家族のもとを離れた父の姿に自分を重ね、その流れを「バトウスキー家の呪い」と呼びます。
呪いを打ち消すサラの言葉と、それを受けてチャックが出した答えを、前半と終盤の二つの場面に分けて順に見ていきます。
「次は自分の番」という不安を、決意の一言で打ち消す
父の隠れ家に身を寄せたチャックは、父が家族を残して去った日のことを思い浮かべ、サラにこう語ります。
Chuck: I can only imagine this is what he felt like the first day he had to leave us behind. You know, all alone in exile.
(父さんが僕たちを置いていかなきゃならなかった最初の日、こんな気持ちだったんだろうなって想像するしかないよ。ほら、たった一人きりの亡命生活でさ。)CHUCK Season5 Episode6 (Chuck Versus the Curse)
I can only imagine は「想像するしかない」という意味で、確かめようのない相手の気持ちに思いを寄せるときに使います。これを聞いたサラは、次のように返します。
Sarah: That’s not gonna happen, not if I’ve got anything to do with it.
(そうはならないよ。私にどうにかできる限りはね。)CHUCK Season5 Episode6 (Chuck Versus the Curse)
not if I’ve got anything to do with it は「自分が少しでも関われるなら、そうはならない」という決まった言い回しです。先に That’s not gonna happen と結論を言い切り、自分が止める側に立つという条件をあとから添える順番に注目してください。
それでもチャックは、これは一族のならわしのようなものだと言って「バトウスキー家の呪い」という名前を持ち出し、聞き返したサラにこう説明します。
Chuck: Every Bartowski has put their family in danger, then had to leave them in order to protect them. And I’m next.
(バトウスキー家の人間はみんな、家族を危険にさらして、守るために家族のもとを離れなきゃならなかった。で、次は僕なんだ。)CHUCK Season5 Episode6 (Chuck Versus the Curse)
Sarah: Chuck, there is no such thing as the Bartowski Curse. You’re not going to be like your father, okay? You know why? Because you’ve got me. You’re not alone.
(チャック、バトウスキー家の呪いなんてものはないの。あなたはお父さんみたいにはならない、いい? なぜかって? 私がいるから。あなたは一人じゃない。)CHUCK Season5 Episode6 (Chuck Versus the Curse)
And I’m next. は、これまでの出来事を並べたあとに置くと「次は自分の番だ」という悲観を短く言い切る一文になります。サラは there is no such thing as 〜 で思い込みそのものを否定してから相手個人の話に言い直し、you’ve got me(あなたには私がいる)という理由を示して You’re not alone. で締めくくります。
「呪い」を選択の問題に言い換え、二人で区切りをつける
場面は変わり、事件が片づいたあとのことです。チャックが「まだ怒ってるね」と声をかけると、サラは短く答えます。
Sarah: You left without me.
(あなたは私を置いて行った。)CHUCK Season5 Episode6 (Chuck Versus the Curse)
理由を長々と述べず、相手の行動だけを一文で示すとがめ方です。チャックは謝り、一族の呪いの道連れにサラまでしたくなかったと打ち明けます。それに対するサラの答えが次の言葉です。
Sarah: There is no curse. You’re not your father, Chuck. You’re not fated to be alone or to hurt anybody. Those things happen because of the choices that people make. That you make.
(呪いなんてないの。あなたはお父さんじゃない、チャック。一人になる運命でも、誰かを傷つける運命でもない。そういうことは、人が下す選択のせいで起こるの。あなたが下す選択でね。)CHUCK Season5 Episode6 (Chuck Versus the Curse)
be fated to 〜 は「〜する運命にある」という表現で、サラはこれを否定形で使っています。続く文で出来事の原因を「選択」に置き換え、That you make. と一般論から相手自身の話へ焦点を絞り込む流れです。
Chuck: You’re right. I’ll never do it again, leave without you. The Bartowski Family Curse ends here, and-and-and not with me; with us.
(君の言うとおりだ。もう二度としないよ、君を置いて行くなんて。バトウスキー家の呪いはここで終わる。それも、僕で終わるんじゃない、僕たちで終わるんだ。)CHUCK Season5 Episode6 (Chuck Versus the Curse)
〜 ends here は「〜はここで終わりにする」と区切りを宣言するときの定番です。not with me; with us と「僕」から「僕たち」へ言い直すことで、直前の「もう君を置いて行かない」という約束と結びつきます。
まとめ|不安を打ち消し、二人で区切りをつける英語
not if I’ve got anything to do with it で不安を打ち消し、there is no such thing as 〜 や be fated to 〜 の否定から選択の話へ言い換え、ends here で区切りをつける流れを見てきました。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。
このエピソードを見るには
(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)
※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


コメント