海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回のテーマは、『CHUCK』シーズン5 第1話に出てくる、立ち上げたばかりの事業のつまずきと資金繰りを語る英語です。チームはCIAを離れ、カーマイケル・インダストリーズとして独立したばかりで、本話では出費の多さや段取りの不手際が会話の端々に表れます。
資金の状況を数字で伝える言い方から、不手際を認めて受け流す一言、立て直しの条件を示す表現まで、三つの場面を順に追っていきます。
創業費の使いすぎと「回収」の必要を伝える言い方
任務を終えたあと、サラは事業の数字を示しながらチャックに切り出します。
Sarah: Chuck, we mowed through the Volkoff fortune on start-up costs. I mean, look at these numbers.
(チャック、創業費でヴォルコフの資産を食いつぶしちゃったのよ。ほら、この数字を見て。)CHUCK Season5 Episode1 (Chuck Versus the Zoom)
mow through は本来「草を刈り進む」という動詞句で、ここでは資金を次々に使い減らしていくさまを表します。start-up costs は事業を始める際にかかる初期費用のことです。
サラは出費の内訳を挙げ、話がエビの代金に及んだところでこう続けます。
Sarah: They’re expensive, and if we’re going to stay solvent, then we need to collect soon.
(それが高いのよ。資金を回し続けるつもりなら、早く回収しないと。)CHUCK Season5 Episode1 (Chuck Versus the Zoom)
stay solvent は「支払い能力を保つ」、つまり資金が尽きない状態を続けるという意味で、財務の話でよく使われます。if we’re going to 〜, then we need to … の形で、続けるための条件と必要な行動を一続きに示せます。
ケイシーが政府の契約を取る案を出すと、チャックはそれに異を唱え、これこそ望んでいた独立と自由ではないかとサラに問いかけてこう続けます。
Chuck: We got a solid team. We just need a little more time to get our feet on solid ground.
(チームだってしっかりしてる。足場を固めるのに、もう少し時間が必要なだけなんだよ。)CHUCK Season5 Episode1 (Chuck Versus the Zoom)
get our feet on solid ground は、固い地面に足をつけるイメージから、事業や生活の基盤を安定させることを指します。We just need a little more time to 〜 は、課題を「時間が足りないだけ」に絞り込む組み立てになっています。
不手際を受け流し、立て直しの条件を示す表現
場面は変わり、依頼人が秘密の拠点に来ていると知らされたチャックは、拠点に着くと、ケイシーにどんな用心をしたのかと問いただします。続いてチャックが口にするのが次の一言です。
Chuck: We’re still working out the kinks.
(まだ細かいところを調整中なんだ。)CHUCK Season5 Episode1 (Chuck Versus the Zoom)
kink はもともと糸やホースのよじれを指し、work out the kinks で「不具合を解消する」「細かな問題を直していく」という意味になります。still と進行形を組み合わせると、完成前で直している途中だというニュアンスが加わります。
物語の終盤、チームは資金を凍結され、手元には拠点と店だけが残る状況になります。その後、チャックは、バイ・モアを軸にした立て直し案をサラに語ります。
Chuck: We use the store to support the spy team. We take Buy Mores’ profits, put them into Carmichael Industries until both companies can make money. But in order for that to work, the store actually has to turn a profit.
(店でスパイチームを支えるんだ。バイ・モアの利益をカーマイケル・インダストリーズに回す。両方の会社が稼げるようになるまでね。でも、それがうまくいくには、店が実際に利益を出さなきゃいけない。)Sarah: We can do that.
(私たちならできる。)Chuck: We can do that.
(僕たちならできるね。)CHUCK Season5 Episode1 (Chuck Versus the Zoom)
in order for that to work は「それが成り立つためには」と、計画の前提条件を切り出す前置きです。turn a profit は「利益を出す」の定番表現で、直前の make money よりも、事業として黒字になるという意味合いがはっきりします。最後はサラの We can do that. をチャックがそのまま繰り返し、二人が同じ方針に立ったことを短い言葉で確かめています。
まとめ|事業の今と次の一手を語る英語
資金の状況を伝える stay solvent や get our feet on solid ground、不手際を受け流す work out the kinks、立て直しの条件を示す turn a profit を見てきました。事業の現状を短い言葉で仲間と共有していく流れが追えます。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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