隠し事を問い詰める側とはぐらかす側、言い方の違い|『CHUCK』S05E01で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 隠し事を問い詰める側とはぐらかす側、言い方の違い|『CHUCK』S05E01で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回取り上げるのは、『CHUCK』シーズン5 第1話に登場する、隠し事を問い詰める側とはぐらかす側の言い方の違いです。サプライズで探している家のことをサラに伏せているチャックと、何か隠していると気づいたサラのやり取りが、場面を変えて続いていきます。

見抜いていると伝える問い詰め方、とぼけた返し、相手の言葉を逆手に取る切り返しまで、順に見ていきます。

目次

「見抜いている」と伝える側と、とぼけて返す側

任務の打ち合わせが終わったあと、サラはチャックにこう切り出します。

Sarah: Chuck, do you realize that I am a trained spy who can tell when somebody is keeping a secret? Especially when that someone happens to be my husband? It’s who I am.
(チャック、私は訓練を受けたスパイで、誰かが隠し事をしていたら分かるってこと、分かってる?特にその誰かが私の夫ならね。それが私なの。)

Chuck: Husband without a secret.
(隠し事なんてない夫だよ。)

CHUCK Season5 Episode1 (Chuck Versus the Zoom)

do you realize that 〜? は「〜だと分かっている?」と、相手に気づかせる形の問いです。何を隠しているのかを直接聞く代わりに、自分は見抜けるという前提を先に示す切り出し方です。keep a secret は「隠し事をする」、happens to be 〜 は「たまたま〜である」で、目の前の相手を直接名指しせずに含みを持たせる言い回しです。

対するチャックの Husband without a secret. は、主語も動詞も省いて名詞句だけで自分を言い表す返しで、正面から答えずにとぼけています。サラは、話の続きは後にすると告げ、ケイシーと出かけると言い残します。

場面は変わり、チャックはモーガンにこう打ち明けます。

Chuck: Oh, I forgot– Sarah wants to have a talk. She knows I’m keeping a secret from her.
(あ、忘れてた。サラが話をしたいって。僕が隠し事をしてるの、気づいてるんだ。)

Morgan: Oh, no. Not the house.
(うわ、まさか。家のことじゃないよな。)

Chuck: She’s gonna try and break me.
(僕に口を割らせる気だよ。)

Morgan: Mm-hmm, mm-hmm. Okay, I’m gonna hold on to this, right? And, uh, you go in there, and you be strong.
(うんうん。よし、これは俺が預かっとくからな。で、お前は行ってこい。強くいろよ。)

CHUCK Season5 Episode1 (Chuck Versus the Zoom)

keep a secret from 〜 で「〜に隠し事をする」です。break me の break は、尋問などで相手を屈服させ、口を割らせるという意味です。try and 〜 は try to 〜 の口語的な形です。モーガンの you be strong は命令文にあえて主語の you を入れた形で、相手を名指しして念を押す響きになります。

口を閉ざす定型句と、それを逆手に取る切り返し

その後、サラはチャックに単刀直入にたずねます。

Sarah: What’s your secret, Chuck?
(チャック、あなたの秘密は何?)

Chuck: My lips are sealed.
(口は閉ざしてるよ。)

Sarah: Well, let me help you unseal them. Hand it over.
(じゃあ、その口を開けるのを手伝ってあげる。渡して。)

CHUCK Season5 Episode1 (Chuck Versus the Zoom)

チャックの My lips are sealed. は「口外しない」という意味の定型句です。サラはその sealed を受け、反対の意味を作る接頭辞 un- をつけた unseal で返しています。let me help you 〜 はもともと「〜するのを手伝わせて」という申し出の形ですが、ここでは相手の言葉を逆手に取り、口を開かせると宣言する切り返しとして使われます。続く Hand it over. は「それを渡して」という短い要求で、問い詰めを一気に締めくくる一言です。

そのあと、モーガンはこの一件をこう評します。

Morgan: He cracked like an egg.
(こいつ、卵みたいにあっさり割れたよ。)

CHUCK Season5 Episode1 (Chuck Versus the Zoom)

crack には「割れる」のほかに「口を割る・白状する」という意味があり、crack like an egg で、卵が割れるようにあっさり白状したさまを表します。先ほどの break me と同じく、どちらも相手が屈して白状することを表す点で共通します。

まとめ|問い詰める英語とはぐらかす英語

見抜いていると伝える do you realize that 〜?、名詞句だけでとぼける返し、My lips are sealed. を逆手に取る unseal の切り返し、白状したさまを表す crack like an egg を見てきました。問う側と隠す側で言葉の選び方が分かれます。

次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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