海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン5エピソード3では、ブレナンのもとで働く実習生のエジソンが、線路沿いでの現場作業を任されそうになり、なんとか逃れようとする姿がくり返し描かれます。今回はエジソンの言い回しを起点に、気の進まない仕事を「自分には向いていない」とやんわり伝える英語を読み解きます。
頼まれごとをはっきり断るのは、英語でも気をつかうものです。角を立てずに本音を伝える言い方に目を向けていきます。
「I’m more of a lab rat」、向き不向きを伝える言い方
線路での作業から研究所へ戻ってきたエジソンに、ブレナンは線路沿いの茂みをもう一度捜索するよう指示します。エジソンの返事はこうです。
Clark: Actually, I’m more of a lab rat, Dr. Brennan. Perhaps somebody more outdoorsy would be better.
(実のところ、私はどちらかというと研究室向きの人間でして、ブレナン博士。もっと外仕事が好きな人のほうが適任かもしれません。)BONES Season5 Episode3 (The Plain in the Prodigy)
I’m more of a ~は「どちらかというと〜のタイプです」と自分の傾向を伝える形です。lab ratは直訳すると「実験用のネズミ」ですが、くだけた会話では「研究室にこもって仕事をする人」を指す自称としても使われます。outdoorsyは「アウトドア好きな、屋外での活動が得意な」という形容詞です。
この返事が「やんわり」聞こえる理由は、二つの工夫にあります。冒頭のActuallyで「実は」と前置きしてから自分の向き不向きを述べている点と、「やりたくない」とは言わずにPerhaps somebody more ~ would be better.(もっと〜な人のほうがいいかもしれません)と、別の人を勧める形にしている点です。断りの中身はかなりはっきりしていますが、言い方としては角が立ちにくい形と言えます。
ところがブレナンは、必要な骨を見つけられるのはあなたが一番適任だと返し、エジソンの提案を受け流します。やり取りの末に、エジソンが残す一言がこちらです。
Clark: Never mind. I’m going.
(もういいです。行きますよ。)BONES Season5 Episode3 (The Plain in the Prodigy)
Never mind.は「今のは忘れてください」と自分の発言を引っ込める言い方です。I’m going.と続けることで、観念して引き受ける様子がよく伝わってきます。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| I’m more of a ~ (person). | どちらかというと〜のタイプです |
| ~ isn’t really my thing. | 〜はあまり得意ではなくて |
| Perhaps somebody more ~ would be better. | もっと〜な人のほうが適任かも |
「may I be excused」、その場をていねいに抜ける英語
エジソンの抵抗は、この回の序盤から始まっています。研究所のメンバーの話題が仕事と関係のない方向へ流れたところで、エジソンは上司のカムにこう申し出ます。
Clark: Dr. Saroyan, um, may I be excused to attend to something more case-related?
(サローヤン博士、その、失礼して、もう少し事件に関係のある仕事に取りかかってもよろしいでしょうか?)BONES Season5 Episode3 (The Plain in the Prodigy)
May I be excused?は「席を外してもいいですか」という改まった言い方で、食事の席を先に立つときなどにも使われます。attend to ~は「〜に取りかかる、〜を処理する」という意味です。
ところがカムから、ブレナンの指示で線路での作業の監督に行くことになっていると知らされ、エジソンは思わずこう聞き返します。
Clark: Wait. Dr. Brennan wants me to put on a jumpsuit and walk along a railroad track? Mm-mmm.
(待ってください。ブレナン博士は、私に作業着を着て線路を歩けと? いやいや。)BONES Season5 Episode3 (The Plain in the Prodigy)
相手の言葉をそのまま疑問文にして聞き返すのは、驚きや戸惑いを表す定番の形です。Mm-mmm.は口を閉じたまま出す「いやいや」という否定の相づちです。
その直後、アンジェラにからかわれたエジソンは、こう言って部屋を出ていきます。
Clark: Um, in case you haven’t heard, um, Miss Montenegro, I have, uh, work to do. So, excuse me.
(ええと、ご存じないかもしれませんが、モンテネグロさん、私には、その、仕事がありますので。では失礼。)BONES Season5 Episode3 (The Plain in the Prodigy)
in case you haven’t heardは「お聞き及びでないかもしれませんが」という前置きで、ここでは少し皮肉を込めて使われています。最後のSo, excuse me.で、会話をきっぱり切り上げているのが分かります。
まとめ|断り方にも、やわらげる工夫がある
I’m more of a ~で自分の向き不向きを伝え、Perhaps somebody more ~ would be better.で別の人を勧め、may I be excusedやexcuse meでていねいにその場を離れます。エジソンの言い回しには、断りをやわらげる工夫が詰まっています。
不本意な仕事に向かうエジソンの姿を観ながら、『BONES』の英語をこれからも味わっていきましょう。
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