「Action」「Cut」だけじゃない?映画の撮影現場の掛け声の文化と英語|『BONES』S07E12で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「Action」「Cut」だけじゃない?映画の撮影現場の掛け声の文化と英語|『BONES』S07E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン7エピソード12では、ブースとブレナンが、ブレナンの書いたものをもとにした映画の撮影現場を訪れます。セットでは、撮影の始まりから撮り直しまで、現場ならではの短い掛け声が次々に飛び交います。今回は、映画の撮影現場で使われる掛け声の文化を、劇中の場面から読み解きます。

Action や Cut は日本語でもおなじみですが、その前後にもいくつもの合図があります。撮影がどんな手順で進むのか、言葉を手がかりに見ていきましょう。

目次

「places」から「action」まで、撮影が始まるときの合図

撮影の前には、セットにこんな声が上がります。

— Okay, places, everyone!
(よし、みんな位置について!)

— This is for picture!
(次は本番だ!)

BONES Season7 Episode12 (The Suit on the Set)

places は、出演者やスタッフにそれぞれの立ち位置・持ち場につくよう求める合図です。This is for picture! は、撮影現場で使われる Picture’s up や This is picture に近い言い方で、リハーサルが終わり、次が本番だと知らせる言葉とされています。こうした進行の掛け声は、現場を取り仕切る第1助監督がかけることが多いとされます。

そのあと、助監督の Rolling. に続いて、撮影が始まります。

— Rolling.
(カメラ、回りました。)

— And background.
(続いて、背景。)

— And… action!
(では…アクション!)

BONES Season7 Episode12 (The Suit on the Set)

rolling は、カメラと録音の担当が記録を始めたことを知らせる言葉とされています。続く background は background action とも言い、背景に映るエキストラに動き始めるよう伝える合図で、主な出演者への合図の直前にかけられるとされます。最後の action で演技が始まります。カメラ、背景、主役の順に動きを重ねていく撮影の手順が、短い掛け声の並びから見えてくるのが面白いところです。

「cut」で止めて、「reset」「back to one」で撮り直す

撮影の途中で、止める声が入って撮影が中断し、ブレナンが Cut. と言う場面もあります。正確さを求める声に対しては、こう言い返されます。

— I… don’t care.
(知ったことじゃない。)

— Okay? I’m the only one that says “action,” and I’m the only one that says “cut.”
(いいか? 「アクション」と言うのも「カット」と言うのも、自分だけだ。)

— ‘Kay?
(分かった?)

— Right! Reset!
(よし!リセット!)

— Reset! Back to one.
(リセット!最初の位置へ。)

— Props?
(小道具は?)

BONES Season7 Episode12 (The Suit on the Set)

cut は、その回の撮影(テイク)の終わりを告げる合図です。action と cut を言うのは自分だけ、という言い分からは、撮影の始まりと終わりの合図を誰がかけるかが、この現場で大切にされていることが伝わってきます。

撮り直しの準備で使われる reset は、セットや小道具を撮影前の状態に戻すことです。back to one は、cut のあと次のテイクに備えて、出演者が最初の立ち位置に戻るよう求める指示とされています。props は小道具のことで、properties を縮めた言い方とされます。撮影を頭からやり直すときの from the top も、劇中で撮影を再開する場面に出てきます。

掛け声 意味
places 立ち位置・持ち場につく
for picture 次は本番
rolling カメラと録音が回った
background 背景の動きを始める
action 演技を始める
cut テイクを終える
reset / back to one 元の状態・最初の位置へ戻る

撮影現場の言葉を、会話で借りる

終盤、撮影中の監督に話を聞こうとする場面では、撮影現場の言葉がそのまま会話に使われます。

— Hey, Jocco, pal, let’s talk.
(なあ、ジョッコ、話をしよう。)

— I’m shooting.
(撮影中だ。)

— No, we’re not shooting.
(いや、撮影はしない。)

— We’re gonna cut.
(カットだ。)

— Stop, cut, stop.
(止めて、カット、止めて。)

— Just, whatever it is you say, stop.
(とにかく、そっちで何て言うのか知らないけど、止めてくれ。)

BONES Season7 Episode12 (The Suit on the Set)

shoot は「撮影する」という意味で、I’m shooting. は「今、撮影中だ」という断りの一言になっています。それに対して cut を借りて止めようとし、さらに whatever it is you say(そっちでは何と言うのか知らないけど)と付け加えるところに、決まった言い方を知らないまま、とにかく止めたいという調子が表れています。

撮影現場の言葉は、日常会話でもたとえとして使われることがあります。言い間違えたときに冗談めかして言う Take two.(テイク2=もう一回)や、仕事を終えたときの That’s a wrap.(これで終わり)がその例です。

まとめ|掛け声の順番に、撮影の手順が表れる

今回は『BONES』シーズン7エピソード12から、places、for picture、rolling、background、action、cut、reset、back to one といった撮影現場の掛け声を読み解きました。短い合図の一つひとつに、撮影を順番どおりに進めるための役割があることが分かります。

撮影の場面を観返すときは、セットに響く合図の声にも耳を傾けてみてください。

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