海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン7エピソード10では、ブースの息子パーカーが、4か月ぶりにイギリスから帰ってきます。まだ会ったことのない赤ちゃんの妹との対面も控えていて、兄と妹がうまくやっていけるかを大人たちが気にかける中、「きょうだい」を表す英語がいくつも出てきます。
日本語の「きょうだい」はひと言で済みますが、英語の sibling と brother・sister はどう使い分けるのかが気になるところです。
「sibling」は兄弟姉妹をまとめて言う語
研究所では、パーカーと赤ちゃんの様子をたずねられた流れで、こんな言葉が出てきます。
— Sibling rivalry is a common and necessary sociological imperative.
(きょうだい間の張り合いは、よくあることで、社会学的にも欠かせないものです。)BONES Season7 Episode10 (The Warrior in the Wuss)
sibling は、兄・姉・弟・妹を、性別や年の上下を問わずまとめて言う語です。sibling rivalry は「きょうだい間の張り合い」で、親の関心をめぐって子どもどうしが競い合うことを指すとされています。
車での移動中には、家族で何かに取り組もうという提案の理由が語られます。
Brennan: I thought a project might bring us together as a family, and might help make the adjustment easier for Parker.
(家族で何かに取り組めばまとまれるし、パーカーも新しい暮らしに慣れやすくなるかもしれないと思ったの。)Booth: Wait. What do you mean, adjustment? Parker’s fine.
(待ってくれ。慣れるってどういうことだ? パーカーは大丈夫だよ。)Brennan: Since siblings can develop acrimonious rivalries.
(きょうだいの間では、とげとげしい張り合いが生まれることがあるからよ。)BONES Season7 Episode10 (The Warrior in the Wuss)
ブレナンは siblings と acrimonious(とげとげしい)という硬い語で、きょうだいの対立を一般論として説明します。sibling はやや改まった語とされ、日常では brothers and sisters と言うことも多い一方、性別を問わずにたずねるときは普段の会話でもよく使われます。
「big brother」と「new sister」、家族の中の呼び方
捜査の合間には、息子の帰国が話題になります。
Hodgins: Oh, right. Parker’s been gone for a while, right?
(ああ、そうか。パーカーはしばらく向こうに行ってたんだよな?)Booth: Actually, four months, okay?
(実は4か月だ。いいか?)— Hope he’s not calling soccer football.
(サッカーをフットボールと呼んでいないといいけど。)— Parker’s very excited to meet his new sister.
(パーカーは新しい妹に会うのをとても楽しみにしています。)BONES Season7 Episode10 (The Warrior in the Wuss)
途中の冗談は、イギリスではサッカーを football と呼ぶことにかけたものです。new sister は「新しく家族に加わった妹」で、sister は姉にも妹にも使えるため、ここでは文脈から妹と分かります。
家では、赤ちゃんを抱っこするよう促された場面で、こんなやり取りがあります。
Parker: I don’t want her to hate me.
(嫌われたくないよ。)Booth: She’s not going to hate you. You’re her big brother.
(嫌いになんかならないさ。お前はお兄ちゃんなんだから。)BONES Season7 Episode10 (The Warrior in the Wuss)
big brother は「お兄ちゃん」にあたる親しみのこもった言い方です。上か下かを言い分けるときは、次の組み合わせを使います。
| 言い方 | 意味 | 響き |
|---|---|---|
| big brother / big sister | 兄・姉 | 親しみ |
| little brother / little sister | 弟・妹 | 親しみ |
| older brother / older sister | 兄・姉 | 中立 |
| younger brother / younger sister | 弟・妹 | 中立 |
自己紹介や書き言葉では older・younger、家族どうしの会話では big・little が使われやすいとされています。
「my sister」に込められた気持ち
終盤の家族の話し合いでは、妹を受け入れるのがつらいのだろうと言われると、強い打ち消しの言葉が返ってきます。
— No! I like her.
(違う! 好きだよ。)— She’s my sister; I love her.
(妹なんだ。大好きなんだよ。)BONES Season7 Episode10 (The Warrior in the Wuss)
選ばれているのは sibling ではなく、my sister という身近な言い方です。sibling が関係を外から説明する語だとすると、my sister は自分の家族として内側から語る言い方だと言えます。張り合いを心配する大人たちの一般論に、短くまっすぐな言葉が返ってくるのが印象的です。
たずね方と答え方の基本は次のとおりです。
- Do you have any siblings? — Yes, I have an older brother and a younger sister.(はい、兄が1人と妹が1人います)
- I’m an only child.(一人っ子です)
まとめ|まとめて言う sibling、家族として言う brother・sister
今回は『BONES』シーズン7エピソード10から、まとめて言う sibling、家族の呼び方 big brother・new sister、気持ちを込めた my sister を読み解きました。説明には sibling、家族の話には brother・sister と使い分けると、言葉の温度まで伝わります。
この回の会話を観返すと、同じ「きょうだい」でも言葉の選び方ひとつで距離感が変わることが見えてきます。
同じエピソードの他のコラムでは、パーティーで乾杯するときの英語や、ベビーシッターの呼び方も扱っています。


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