アメリカの感謝祭の朝に走る「ターキートロット」の文化と英語|『モダンファミリー』S09E07で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: アメリカの感謝祭の朝に走る「ターキートロット」の文化と英語|『モダンファミリー』S09E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン9第7話の感謝祭には、クレアが出る10Kのレースが登場します。グロリアはこのレースを「Turkey Trot」と呼び、マニーは感謝祭当日に招待客だけが入れるセールのことを語ります。

感謝祭というと家族の集まりが思い浮かびますが、その一日には走る行事や買い物の行事も組み込まれることが少なくありません。台詞を手がかりに、それぞれの文化と、そこで使われる英語を見ていきます。

目次

感謝祭のレース「Turkey Trot」とは

グロリアは、クレアのレースについてこう語ります。

Gloria: I was never going to get 100,000 steps.
(10万歩なんて、とても無理だと思ってたの。)

Gloria: But then I learned that Claire was going on a Turkey Trot.
(でも、クレアがターキートロットに出ると知ったのよ。)

Modern Family Season9 Episode7 (Winner Winner Turkey Dinner)

Turkey Trot は、感謝祭の日にアメリカ各地で開かれるランニング大会の通称です。trot は「小走り、速足」を表す語で、感謝祭の料理として知られる七面鳥(turkey)と組み合わせた、語呂のよい呼び名です。

一般に、感謝祭の朝に家族や友人と参加する行事として親しまれ、地域の慈善団体の募金を兼ねた大会も多いと言われます。距離は5キロ前後の短いコースがよく見られる一方、クレアのように10Kを走る大会もあり、形式は地域によってさまざまです。七面鳥などの仮装で走る参加者も珍しくないとされます。

クレア自身は、自分の挑戦を I was doing a 10K と表します。10K は10キロメートルのことで、マイルに直すと約6.2マイルです。劇中には six-mile race(6マイルのレース)という言い方や、the 5K mark(5キロ地点)という言葉も出てきます。

アメリカでは日常の距離をマイルで表すことが多い一方、ランニング大会では 5K、10K のようにキロメートルで呼ぶ距離が広く定着しています。I’m running a 5K this weekend.(今週末、5キロのレースに出るんだ。)のように、数字に K を付けた形がそのまま名詞として扱えます。

ゼッケンと歩数計にまつわる英語

レースの前、クレアはゼッケンを付けるのに手こずります。

Claire: Ow! The first person who figures out how to stick these numbers right on is gonna be rich.
(痛っ! このゼッケンをうまく貼りつける方法を最初に考えた人は、大金持ちになるわね。)

Alex: You could just pin it to your shirt before you put it on.
(着る前にシャツに留めておけばいいんじゃない。)

Claire: Have you shared this idea with anyone else?
(そのアイデア、ほかの誰かに話した?)

Modern Family Season9 Episode7 (Winner Winner Turkey Dinner)

ゼッケンは英語では bib や race bib と呼ばれますが、会話ではクレアのように numbers(番号)と言うこともできます。pin ~ to … は「〜を…にピンで留める」で、ゼッケンは安全ピンで服に留めるのが一般的です。

figure out how to ~ は「〜する方法を考え出す」という句で、I finally figured out how to use this app.(やっとこのアプリの使い方が分かった。)のように使います。アレックスの手軽な提案を受けて、クレアは Have you shared this idea with anyone else? と問い返します。

グロリアの10万歩の目標とレースは、のちにこう結びつきます。

Claire: So I’m basically just your StepCounter mule? I thought you cared about my race.
(つまり私は、あなたの歩数計の運び役ってこと? 私のレースを気にかけてくれてると思ってたのに。)

Gloria: I love you very much, Claire, but your exercise doesn’t really interest me.
(クレア、あなたのことは大好きよ。でも、あなたの運動にはあまり興味がないの。)

Modern Family Season9 Episode7 (Winner Winner Turkey Dinner)

mule は荷物を運ぶラバのことで、そこから「何かを運ばされる役」を指す言い方として使われます。StepCounter は劇中に出てくる歩数計の名前で、クレアは自分のレースが歩数を稼ぐための手段にされたと受け取ります。basically は「要するに」と話をまとめる語で、問い返しの冒頭に置くと不満を込めた確認になります。

感謝祭当日に始まるセールの文化

感謝祭は、年末の買い物の季節の入り口にも当たります。マニーは、ある紳士服店のセールをこう説明します。

Manny: Everybody’s heard of the H. Bronfman Clothiers Black Friday sale where the hoi polloi fight over tuxedos like animals.
(H・ブロンフマン紳士服店のブラックフライデー・セールは誰でも知ってる。庶民がタキシードを獣みたいに奪い合うやつさ。)

Manny: But on Thanksgiving Day, a select few are invited to get first crack.
(でも感謝祭の当日には、選ばれた少数だけが一番乗りできるよう招待されるんだ。)

Modern Family Season9 Episode7 (Winner Winner Turkey Dinner)

Black Friday は感謝祭の次の日にあたる金曜日を指し、多くの店が大きな値引きを行う日として知られます。買い物シーズンの幕開けと位置づけられ、開店前から列ができる光景もよく報じられてきました。2010年代には、感謝祭当日の夕方などからセールを始める店も見られましたが、店や年によって対応は異なります。

get first crack (at ~) は「(〜に)最初に挑戦する機会を得る」という口語で、ここではセールの品物を真っ先に選べることを指します。a select few は「選ばれた少数の人」で、限られた人だけの特典であることを強調する言い方です。hoi polloi は一般の人々をやや見下して指す古風な語で、日常会話ではあまり使われません。感謝祭の一日が、走る行事から買い物の行事へと広がっていく様子が読み取れます。

まとめ|感謝祭の一日を彩る行事の英語

感謝祭の日のランニング大会 Turkey Trot、レースの 10K や numbers、感謝祭明けの Black Friday と当日の get first crack。クレアたちの台詞から、感謝祭の一日を彩る行事と、その周りの英語が見えてきます。

『モダンファミリー』の季節の回を観ながら、アメリカの行事の英語にこれからも触れていきましょう。

同じ回のほかのコラムでは、レースでのずるをめぐる会話や、隠していた事情を打ち明ける英語も取り上げます。

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