「in the running」と「in contention」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S12E07で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「in the running」と「in contention」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S12E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第7話から、選考の場面で使われる in the running と in contention を取り上げます。大学の研究費の残りをどこに配るか、その判断をレナードが任されたことから、申請者とのやり取りが始まります。

「まだ候補に残っている」を英語でどう言うかは、言い方によって少しずつ響きが違います。台詞の流れに沿って整理していきます。

目次

「in the running」は選考にまだ残っていること

シーバート学長から、管理交付金の残りの配り先を決める役を任されたレナードは、仲間たちにそのことを打ち明けます。お金を当てにする仲間たちに向けて、手続きを守るというのがレナードの答えです。

Leonard: Cute. But President Siebert trusted me with this and I’m taking it seriously. If you have a legitimate request, you can submit it to me in writing and I will evaluate it based on its merits.
(おもしろいね。でも、シーバート学長は僕を信頼して任せてくれたんだ。真剣にやるよ。ちゃんとした申請があるなら書面で出してくれれば、中身で評価する。)

TBBT Season12 Episode07

based on its merits は「中身の良し悪しに基づいて」という意味で、人間関係ではなく内容で判断する姿勢を示します。仲間内の頼みごとも、公式の選考として扱うという線引きが読み取れます。

別の場面では、カラスを研究するリー博士が、自分の申請を見てくれたかとレナードに尋ねます。レナードは研究を褒めたうえで、こう続けます。

Leonard: Well, look, I only have enough money to fund one request but your project is definitely in the running.
(ええと、資金は1件分しかないんですが、あなたの研究は間違いなく候補に残っています。)

Lee: Okay, but, when do you think you might make a decision?
(わかりました。でも、いつ頃決めていただけそうですか?)

Leonard: Uh, soon. I’ve narrowed it down to three projects.
(あー、もうすぐです。3件まで絞り込みました。)

TBBT Season12 Episode07

in the running は、もともと競走に出走している状態を指す言い方とされ、選考や賞の候補として「まだ可能性が残っている」ことを表します。結果は約束できないものの、外れてはいないと伝えられるのが便利な点です。続く narrow it down to ~ は「~まで絞り込む」で、選考が進んでいる段階を示します。決定時期を聞かれて soon としか答えられないところに、まだ決めきれていない様子が読み取れます。

「in the mix」「in contention」との違い

3件に絞ったと聞いたラージが自分の申請も入っているかを尋ね、レナードは入っていると答えます。友人を優遇していると抗議したクリプキには、友人に渡すだけではないと前置きしてから、こう返します。

Leonard: Your proposal is also in the mix.
(君の申請も候補に入ってるよ。)

TBBT Season12 Episode07

物語の終盤、選考の結果を知ったラージは、話が違うと戸惑います。

Raj: Wait, I’m confused. I thought there were only three projects in contention.
(待って、わけがわからないよ。候補は3件だけだと思ってたんだけど。)

Leonard: Well, there were. But at the last minute someone submitted an application for a pretty cool Europium-doped laser and they made a very compelling case.
(まあ、そうだったよ。でも土壇場で、なかなかすごいユウロピウム添加レーザーの申請が出てきてね。その説得力がすごかったんだ。)

TBBT Season12 Episode07

ここで申請してきた someone はレナード本人だったと、このすぐ後で明かされます。3つの表現を並べると、次のように整理できます。

表現 意味 響き
in the running 候補として可能性が残っている 日常でも使いやすい
in contention 勝ち取れる圏内で争っている スポーツや選考の報道でも使われる、やや硬め
in the mix 候補の中に含まれている くだけた響き

in contention の contention は「争い」を意味する語で、競争の当事者として名前が挙がっている感覚が出ます。ラージの台詞では、選考の土俵に上がっていたのは3件だけという前提を in contention で表しており、その前提が崩れたことが戸惑いにつながっています。

in the mix は「混ざっている」という字面どおり、数ある候補の1つに入っているという軽い響きになります。丁寧な言葉づかいでリー博士に伝える場面では in the running、くだけた口調でクリプキに返す場面では in the mix と、相手や場の空気に応じて表現が変わっていると読み取れます。

まとめ|「まだ候補に残っている」の言い分け

今回は、選考の途中経過を伝える in the running、in contention、in the mix を見てきました。narrow it down to や based on its merits と合わせると、選ぶ側の説明が組み立てやすくなります。

決める立場に慣れないレナードの言葉づかいを追うと、選考の英語の温度差が見えてきます。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、別の角度からこの話の英語を取り上げています。

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