「こっちのやり方のほうがいいのに」と思ったら、英語でどう提案し、どう引き下がる?|『ビッグバン★セオリー』S12E14で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「こっちのやり方のほうがいいのに」と思ったら、英語でどう提案し、どう引き下がる?|『ビッグバン★セオリー』S12E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第14話から、人の計画に「自分のやり方」を勧めるときと、断られて引き下がるときの英語を取り上げます。バートが見つけた隕石を切って調べる計画に、レナードが自慢の新しいレーザーを使おうと持ちかける筋が起点です。

提案の切り出し方、利点の示し方、断る側の言い方、そして引き下がり方まで、場面ごとに表現を見ていきます。

目次

「If you want, we could ~」で押しつけずに提案する

隕石の相談を持ち込んだバートに、レナードは I’d be happy to.(喜んで)と応じますが、バートが頼みたかったのは天体物理学者のラージでした。別の場面、コミックブックストアで、ラージが隕石の分析の話をすると、レナードが申し出ます。

Leonard: Well, y, i-if you want, we could use my new laser to cut it open.
(あの、よ、よかったら、僕の新しいレーザーで切ってみることもできるよ。)

Raj: Well, thanks, but Bert’s got this water-cooled, diamond-bladed saw.
(うーん、ありがとう。でもバートのところに、水冷式のダイヤモンドの刃ののこぎりがあるんだ。)

Leonard: Well, sure, but with my laser, you’d get a thinner slice, which would make for a better sample.
(まあね。でも僕のレーザーなら薄く切れるから、もっといい試料になるよ。)

TBBT Season12 Episode14

If you want, we could ~ は「よかったら〜することもできる」と、選ぶ権利を相手に残したまま案を出す言い方です。could を使うことで「1つの選択肢として」という控えめな響きになります。

断る側のラージは Well, thanks, but ~ と、まず礼を言ってから代わりの手段を挙げています。レナードの2つ目の発言は you’d get ~, which would make for ~ と、仮定の would を重ねて利点を示す売り込みの形です。make for は「〜につながる・〜をもたらす」という意味の句動詞です。

「It’s kind of his thing」と断られて引き下がる

同じ店で、レナードはもう一度レーザーを勧めます。

Leonard: Yeah. Uh, so, anyway, you want to use my laser?
(そうだね。えっと、それで、僕のレーザー使う?)

Raj: Eh, sorry. It’s kind of Bert’s thing, and he wants to do it his way, so
(うーん、ごめん。これはなんていうかバートのプロジェクトで、彼は自分のやり方でやりたいんだ。だから)

Leonard: Okay. Yeah, that’s cool. Just seems dumb to not use the laser.
(わかった。うん、いいよ。ただ、レーザーを使わないのはばかげてると思うけど。)

TBBT Season12 Episode14

It’s kind of someone’s thing は「それは〜の担当・領分だから」と、計画の持ち主を理由に断る言い方です。kind of を挟むことで角が取れ、相手の案そのものを否定しない響きになります。do it his way は「彼のやり方でやる」で、方法の決定権が誰にあるかを示しています。

レナードの Okay. Yeah, that’s cool. は引き下がりの返事ですが、続く Just seems dumb to not ~ で未練が残っていることがはっきり分かります。引き下がる言葉と本音の一言が同じ発言の中に並んでいるのが、この場面の面白いところです。

もどかしさを言葉にする

後の場面で、レナードはペニーたちのいる席で本音をこぼします。

Leonard: It’s just so frustrating. I-I know my laser would be way more efficient. They’re gonna lose so much meteorite due to kerf loss.
(本当にもどかしいよ。僕のレーザーのほうがずっと効率的なのは分かってるんだ。切りしろのロスで隕石をたくさん無駄にしちゃう。)

TBBT Season12 Episode14

It’s just so frustrating. は、思いどおりにいかないもどかしさをそのまま口にする一言です。ペニーは kerf という専門用語をからかったあと、核心に触れる質問をします。

Penny: Are you sure you’re not just a little jealous?
(ちょっと嫉妬してるだけじゃないって言い切れる?)

Leonard: No. It’s just, my way is better, but they won’t even consider it.
(違うよ。ただ、僕のやり方のほうがいいのに、検討すらしてくれないってだけだ。)

TBBT Season12 Episode14

they won’t even consider it の even は「〜すら」で、検討さえされない不満を強めています。さらに後の場面で、レナードはラージとバートに I just wanted to apologize for yesterday. と切り出し、I think I was jealous と自分から認めています。

まとめ|提案と引き際の英語

今回は、If you want, we could で控えめに提案し、make for で利点を示し、It’s kind of someone’s thing と断られたら Okay, that’s cool で引き下がる流れを見てきました。提案と引き際の言葉があると、人の計画に関わる会話が角立ちにくくなります。

自分のやり方にこだわるレナードを追うと、提案の英語の温度差が見えてきます。

この話の英語は、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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