海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第14話から、役所の窓口で近所のトラブルを相談するときの英語を取り上げます。隣人が建てたバルコニーから裏庭が見えてしまうことに悩むハワードとバーナデットが、市の区画整理事務所を訪ねる場面が起点です。
相談の切り出し方、確認の頼み方、手続きの説明の聞き取りと、窓口でのやり取りには決まった流れがあります。その流れに沿って、使われている表現を順に見ていきます。
「Is there anything we can do?」で相談を切り出す
窓口で用件を聞かれたバーナデットは、状況と目的をひと息に伝えます。
Bernadette: Our neighbor built a balcony that looks right into our backyard, and we’re trying to see if there’s anything we can do about it.
(お隣さんが、うちの裏庭が丸見えになるバルコニーを建てたの。それで、何か手を打てないか調べてるところなのよ。)Nathan: Well, you have come to the right place.
(それなら、ちょうどいいところに来ましたね。)TBBT Season12 Episode14
we’re trying to see if there’s anything we can do about it は、「何か打てる手がないか探っている」と、解決策をまだ決めていない段階で相談するときに便利な形です。前半で事実、後半で目的を述べる順序も、そのまま窓口相談の型として使えます。
窓口係のネイサンが返した you have come to the right place は「ちょうどいいところに来ましたね」という、相談を受ける側の決まり文句としてよく使われるとされる言い方です。バーナデットはこの後、We just want a little privacy in our backyard.(裏庭で少しプライバシーがほしいだけなの)と要望を短く言い添えます。続けてハワードが質問を重ねます。
Howard: So, is there anything we can do?
(で、俺たちにできることってあるのかな?)Nathan: Absolutely. Do you know if they have permits for the balcony?
(もちろんです。お隣がバルコニーの許可を取っているかどうか、ご存じですか?)Bernadette: Oh, no. We were hoping you could check.
(ううん。そちらで調べてもらえたらと思ってたの。)TBBT Season12 Episode14
We were hoping you could ~ は、過去進行形と could を使って依頼をやわらげる言い方です。Can you check? と直接頼むより控えめに響き、役所や店の窓口で何かを頼むときにも使いやすい形です。
手続きの説明を聞き取る
「書類に記入すればそれで終わり?」と確かめるバーナデットに、ネイサンが手続きの流れを説明します。
Bernadette: So we just fill out the form and that’s it?
(じゃあ、書類に記入すればそれで終わり?)Nathan: Oh, no. No, you need to fill it out, and then you need to bring it down to the Office of Code Compliance. Now, if your neighbors don’t have a permit, you can file an official complaint, but if they do have a permit, then you have to make the case that the balcony constitutes a nuisance, an encumbrance or an encroachment, and you have to decide which, because they are three totally separate forms.
(いえいえ。記入したら、それを Office of Code Compliance まで持っていく必要があります。お隣が許可を取っていなければ正式な苦情を申し立てられますが、許可を取っている場合は、そのバルコニーが迷惑、妨げ、越境のどれにあたるかを主張しないといけません。どれにするかも決めてください。書類がまったく別の3種類なので。)TBBT Season12 Episode14
fill out a form は「書類に記入する」、file an official complaint は「正式に苦情を申し立てる」という意味です。make the case that ~ は「〜だと主張する・論証する」で、根拠を示して相手を納得させる場面で使われます。
書式の種類として挙がる nuisance は「迷惑・生活妨害」、encumbrance は「負担・妨げ」、encroachment は「侵入・越境」を表す語です。
別の場面では、ハワードが download all these forms and fill them out(この書類を全部ダウンロードして記入する)と話しています。また、裏庭のデッキの場面でシェルドンが境界線からの後退距離を尋ねると、バーナデットは We didn’t do the whole permit thing.(許可とかそういうのはやってないの)と明かします。the whole ~ thing は「〜とかいう一連のこと」とくだけてまとめる言い方で、手続きを省いたことを軽く明かす場面です。
まとめ|切り出し・依頼・手続きの英語
今回は、打つ手を探る相談の切り出し、We were hoping you could での依頼、fill out a form や file an official complaint といった手続きの英語を見てきました。この順序で覚えると、窓口で取り出しやすくなります。
ありふれた役所の窓口も、『ビッグバン★セオリー』では英語の宝庫です。
同じ回のコラムやフレーズ記事でも、この話の英語を別の角度から取り上げています。


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