海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第13話から、相手の決断を受け入れるときの英語を取り上げます。この回では、仕事の誘いを断るペニーや、受賞の推薦をめぐって決断を迫られるシェルドンに、周りの人たちがそれぞれの形で言葉をかけています。
同じ「尊重する」でも、心から受け入れる言い方もあれば、残念さを添える言い方、駆け引きに使われる言い方もあります。場面ごとに見比べていきます。
「I respect that.」と残念さを添える返し
バーナデットのオフィスの場面で、ペニーは営業チームの話を断ります。上司に引き留められたという説明を聞いたバーナデットは、こう返します。
Bernadette: I respect that. That’s what makes you a good employee.
(尊重するわ。そういうところが、あなたがいい社員だってことよ。)TBBT Season12 Episode13
I respect that. は「その考えを尊重する」と相手の判断を受け入れる返しです。このあとバーナデットは It’s just such a bummer.(ただ、すごく残念)と、受け入れたうえで本音の残念さも口にしています。なお、ペニーのこの説明は事実ではなかったことが、後の場面で明らかになります。
別の場面では、ペニーが断ったことを嘆くバーナデットに、ラージが第三者の立場から次のように言います。
Raj: That’s too bad. But it’s her decision, not yours.
(それは残念だね。でも決めるのは彼女で、君じゃないよ。)TBBT Season12 Episode13
it’s someone’s decision, not yours は「決めるのはその人だ」と、本人の決定権を確認する言い方です。バーナデットはこの言葉を受け入れず、ハワードに理由を聞かれると、自分はペニーを信じていると答えています。
また、バーナデットがペニーを待っていた場面では、バーナデットが It was wrong of me to badger you(しつこく押したのは間違いだった)と謝り、やりたくないことを押しつけたくないとまで言います。ところがペニーは I know what you’re up to.(何をたくらんでるか分かってる)と見抜き、Is it working? に Yes. と答えます。尊重の言葉が、相手を動かすための作戦として使われている点が印象的です。
判断を委ねる言葉と、全面的な支持
シェルドンが夕食の席で2人の物理学者の提案を断ると言ったあと、エイミーは意外な言葉を返します。
Amy: But if your best shot is with them, I think you should take it.
(でも、一番の勝算が彼らと組むことなら、そうするべきだと思う。)Sheldon: Is this really what you want me to do?
(それが本当に、君が僕にしてほしいことなのか?)Amy: I just want you to be happy.
(私はただ、あなたに幸せでいてほしいの。)TBBT Season12 Episode13
Is this really what you want me to do? は相手の本心を確かめる問いで、I just want you to be happy. は「決めるのはあなた」と判断を委ねる返しです。直前にシェルドンは You’re the only reason I deserve one.(君がいるから僕はそれに値する)と伝えていて、互いを思う言葉が交わされています。
その後、学長室でシェルドンが推薦状に2人とも入れるよう求めると、学長は押し返すことなくこう答えます。
Siebert: All right. I respect your decision.
(分かった。君の決断を尊重しよう。)TBBT Season12 Episode13
続けて学長は You and Dr. Fowler have my full support.(君とファウラー博士を全面的に支持する)と言い、シェルドンは I anticipated a little more pushback.(もう少し反発されると思っていた)と拍子抜けします。pushback は「反発・押し返し」を表す名詞です。
まとめ|受け入れ方にも色がある
今回は、I respect that と I respect your decision、決定権を確認する it’s her decision, not yours、判断を委ねる I just want you to be happy、支持を示す full support を見てきました。相手の決断に向き合うときの言い方の幅が広がります。
それぞれの立場から決断を受け止める姿も、『ビッグバン★セオリー』のこの回で描かれています。
この回の英語は、ほかのコラムやフレーズ記事でも紹介しています。


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