「head up」と「be in charge of」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S12E13で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「head up」と「be in charge of」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S12E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第13話から、head up と be in charge of の違いを取り上げます。新薬の承認を受けたバーナデットが、ペニーに営業チームを任せようとする話の中で、この2つが立場によって使い分けられています。

どちらも「〜を率いる」「〜の責任者になる」と訳されることがありますが、焦点の置き方が少し違います。誰がどちらの言い方を選んでいるかに注目しながら見ていきます。

目次

任命する側の「head up」

みんなで食事をしている場面で、バーナデットは自分が開発してきた薬が承認されたと報告します。ペニーが祝福すると、バーナデットはそのまま話を切り出します。

Bernadette: Yeah, well, I’m happy for you, because I want you to head up my sales team.
(ええ、私もあなたのことがうれしいわ。だって、あなたに私の営業チームを率いてほしいんだもの。)

Penny: Really? Me? Don’t you want someone with more experience?
(ほんとに?私?もっと経験のある人のほうがいいんじゃない?)

Bernadette: Nope. The job’s all yours.
(いいえ。この仕事はあなたのものよ。)

TBBT Season12 Episode13

head up は、チームや部署、計画などの「先頭に立つ・統括する」という意味の句動詞です。一般に、役職やポジションを与える文脈で使われやすい表現です。このあとペニーは「職場で話そう」とかわしますが、バーナデットは you’re doing it と押し切り、ペニーの We’ll see.(考えておく)を That’s a yes.(それはイエスってことね)と受け取ってしまいます。

別の場面で、ペニーはバーナデットに「上司に heading up your sales team の件を相談したら引き留められた」と伝えます。ただし、実際には上司に相談していなかったことが後の場面で分かります。

さらに後の場面では、バーナデットが「強くて自信のある人に head up my sales team してほしいから、カレンに任せる」と言い出します。ペニーはこれが自分を乗せるための言い方だと見抜きますが、結局は引き受けることになります。head up は一貫して、チーム長というポストを指して使われています。

不安を語る側の「be in charge of」

一方の be in charge of は、「〜を任されている・〜に責任を負っている」という意味です。焦点は「ポスト」よりも、自分が責任を持つ対象のほうにあります。食後の皿洗いの場面では、迷うペニーにレナードがこう尋ねます。

Leonard: Well, what are you talking about? If you were in charge of her project, wouldn’t that be a promotion?
(何言ってるんだよ。彼女のプロジェクトを任されたら、昇進じゃないか?)

Penny: Well, yeah, but it’s not the most important thing. Aren’t you always saying it’s about the work, not more money or a better title?
(まあね。でも、それが一番大事なわけじゃないでしょ。仕事そのものが大事で、お金や肩書きじゃないって、いつも言ってるのはそっちじゃない?)

TBBT Season12 Episode13

ペニーが自分の言葉で本音を明かすのは、バーナデットのオフィスの場面です。大学に行っていない自分が、I’d be in charge of people that are far more educated(自分よりずっと学歴のある人たちを任されることになる)と話し、相手が言うことを聞いてくれなかったらどうしようと不安を口にします。

表現 焦点 劇中での使われ方
head up チームの先頭に立つポスト バーナデットが任命・説得に使う
be in charge of 責任を負う対象 レナードの問いかけ、ペニーの不安
boss 上司への呼びかけ 部下から上司へ

営業チームの会議では、部下のカレンがペニーを boss と呼びます。そして最後にバーナデットから口調をたしなめられたペニーも、バーナデットに Sorry, boss. と返します。同じ人が上司にも部下にもなる関係が、呼び方ひとつで見えるのが面白いところです。

まとめ|ポストの head up、責任の be in charge of

今回は、チームを率いるポストを表す head up と、責任を負う対象に目を向ける be in charge of、上司への呼びかけ boss を見てきました。役職の話をするときに、どこに焦点を置くかで言い方を選べるようになります。

ペニーが迷いながら新しい役割に踏み出す過程も、『ビッグバン★セオリー』では言葉の選び方から描かれています。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも、この話の英語表現を取り上げています。

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