「exchange」と「take back」はどう違う?もらったプレゼントを店で取り替える人をめぐる英語|『フレンズ』S04E08で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「exchange」と「take back」はどう違う?もらったプレゼントを店で取り替える人をめぐる英語|『フレンズ』S04E08で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン4第8話では、感謝祭の日にクリスマスのプレゼントの相談が始まり、レイチェルはもらった贈り物を店で取り替えてしまう、という話題が持ち上がります。仲間たちのやりとりには、交換や返品を表す英語がいくつも出てきます。

「交換する」と「返品する」は、英語でも言い方が分かれます。その違いと、取り替えたことが分かったあとの会話を見ていきます。

目次

「I got her lots of stuff she never took back」exchange と take back

感謝祭の日、モニカとレイチェルの部屋では、仲間うちでシークレットサンタをすることになります。チャンドラーがレイチェルを引いた人と相手を替えたいと言うと、レイチェルを引いていたフィービーは大喜びします。チャンドラーがその理由を尋ねたところからの会話です。

Chandler: Wow. Why do you want to get rid of her so badly?
(へえ。なんでそんなに彼女を手放したいんだ?)
Phoebe: Because she exchanges every gift she ever gets. It’s impossible to get her anything she likes.
(だって、あの子もらったプレゼントを全部交換しちゃうのよ。気に入るものをあげるなんて無理。)
Phoebe: Come on, let’s trade!
(ねえ、交換しよう!)
Chandler: Oh, that’s not true. I got her that backpack, and she loved it. I remember how much she was crying the day that big dog ran off with… Well, there was no big dog.
(そんなことないって。俺があげたリュック、すごく喜んでたし。あの大きな犬がくわえていった日、どれだけ泣いてたか覚えてる……。いや、大きな犬なんていなかったな。)
Friends Season4 Episode8(The One With Chandler In A Box)

exchange は、受け取った品を店に持っていき、別の品に取り替えることを表します。get rid of は「手放す、厄介払いする」で、ここではプレゼントを贈る相手としてのレイチェルを手放したい、という意味で使われています。

続く It’s impossible to get her anything she likes. は、It’s impossible to ~ で「〜するのは無理」と言い切る形で、何を贈っても取り替えられてしまうというフィービーの言い分を表しています。チャンドラーはリュックの話をしかけて、大きな犬などいなかったと自分で打ち消しています。

別の場面で、ロスがシークレットサンタの相手をフィービーと替えようかと口にすると、チャンドラーが止めに入ります。

Chandler: You don’t want to do that. You’ll get stuck with Rachel. She exchanges every gift she gets.
(やめとけって。レイチェルを押し付けられるぞ。もらったプレゼントを全部交換するんだから。)
Ross: That’s not true. I got her lots of stuff she never took back.
(そんなことないよ。俺があげたもので、彼女が返さなかったものはたくさんある。)
Chandler: Like?
(たとえば?)
Ross: Like that gold necklace I got her last year.
(去年あげた金のネックレスとか。)
Chandler: When was the last time she wore it?
(最後に着けてたのはいつだ?)
Ross: Well, she wore it all Christmas day, and then, uh…
(まあ、クリスマスの日は一日中着けてて、そのあとは、えっと……)
Chandler: Big dog?
(大きな犬か?)
Friends Season4 Episode8(The One With Chandler In A Box)

take back は、買った品やもらった品を店に返すことを表し、返品の場面で使われることの多い句動詞です。exchange が別の品への取り替えであるのに対し、take back は品物を返すことそのものに重心があります。get stuck with は「望まないものを押し付けられる」で、ここでは贈る相手を指しています。最後の Big dog? は、さっきの話を持ち出してネックレスも同じではないかとからかう一言です。

同じ「交換」でも、仲間同士で引いた相手を取り替える場面では、フィービーの let’s trade やロスの switch のように別の語が使われています。三つを並べると次のようになります。

表現 意味 作中の使われ方
exchange 店で別の品に取り替える もらったプレゼントの取り替え
take back 店に品物を返す 返さずに手元に残したかどうか
trade / switch 相手と取り替えっこする シークレットサンタの相手の交換

「You actually exchanged it」取り替えたことが分かったあとで

夕食前、ロスはレイチェルにネックレスを見せてほしいと頼み、レイチェルは自分の部屋から持ってきます。

Rachel: Here it is. I love it. I wear it all the time.
(はい、これ。気に入ってるの。いつも着けてるのよ。)
Ross: The necklace I got you was gold. This is silver.
(俺があげたネックレスは金だった。これは銀だ。)
Rachel: Well, maybe it, uh… it changed.
(えっと、たぶん……変わったのよ。)
Ross: Oh, my God. You actually exchanged it.
(なんてこった。本当に交換したんだな。)
Friends Season4 Episode8(The One With Chandler In A Box)

actually は「本当に、実際に」で、チャンドラーから聞いていたことが目の前で事実だと分かった驚きを添えています。直前のレイチェルの I wear it all the time. は、「しょっちゅう着けている」と頻度を強く言う形で、気に入っていることを伝える言い方です。その直後にロスが金と銀の違いを指摘するので、言葉と事実の食い違いが際立ちます。レイチェルの maybe it changed は、金が銀に変わったのかもしれないという、冗談めかした言い逃れです。

食事の場面でも、ロスはレイチェルにヤムを回してと頼まれると、マッシュポテトはジョーイのところにあるから if you want to exchange them(交換したければ)とからかいます。ここでは exchange が、料理の受け渡しにまで当てはめられた皮肉として使い回されています。レイチェルは「Will you stop?」と返し、いったん自分の部屋に戻ります。やがて箱を持って戻ってきたレイチェルは、初デートの映画の半券などを見せたあと、こう言います。

Rachel: Okay, maybe I exchange gifts sometimes but I keep the things that matter.
(わかった、たまにはプレゼントを交換するかもしれない。でも、大事なものは取ってあるの。)
Ross: I don’t know what to say. I’m sorry.
(何て言えばいいか。ごめん。)
Friends Season4 Episode8(The One With Chandler In A Box)

the things that matter は「大事なもの」で、matter は「重要である」という動詞です。I keep ~ で手元に残しておくことを言い、exchange gifts sometimes と対比させて、取り替えるものと取っておくものの線引きを伝えています。ロスの I don’t know what to say. は、言葉に詰まった気持ちを表す一言で、ここではこのあとに I’m sorry. と謝罪が続きます。

まとめ|取り替える・返す・取っておくの英語

exchange で別の品への取り替えを、take back で返品を、get stuck with で望まない相手を押し付けられることを、I keep the things that matter で大事なものを手元に残すことを表す流れを見てきました。似た場面でも、動詞を選び分けると伝わる中身が変わります。

プレゼントをめぐる言い合いを観ていると、物の行き先を表す英語の違いが見えてきます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の別の場面の英語を扱っています。

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