海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第8話から、人を口実にしていたことが知られた場面の英語を取り上げます。エイミーは母に会わない理由を、夫のシェルドンのせいにしていました。その口実が、周りとの会話を通して少しずつ明るみに出ていく流れです。
口実を使った側、口実に使われた側、その話を聞かされていた側。立場ごとに出てくる表現を、台詞に沿って見ていきます。
口実を使った側が本音を認める表現
シェルドンが母と一緒に過ごしていることを「まずい」と口にしたエイミーは、レナードとペニーに、母はシェルドンのせいで自分が会いに来ないと思っていると話します。なぜそう思うのかと聞かれ、エイミーは自分がそう伝えたからだと認めます。続くやり取りがこちらです。
Penny: So you’ve been using Sheldon as an excuse to get out of seeing your mother?
(じゃあ、ママに会わずに済むように、シェルドンを口実にしてたってこと?)Amy: I know. I feel terrible. I love my mom but, you know, sometimes…
(分かってる。ひどいことをしたと思ってるわ。母のことは好きよ。でも、ほら、ときどき……)Penny: Yeah. We-We’ve met her. Yeah.
(うん。私たちも会ったことあるし。うん。)Amy: And it’s easier to say I can’t spend time with her because of Sheldon than to admit that I just, I don’t want to.
(それに、シェルドンのせいで母と過ごせないって言うほうが、ただ、単に会いたくないって認めるより楽なのよ。)TBBT Season12 Episode08
use someone as an excuse は「人を口実にする」、get out of ~ing は「〜せずに済ませる」です。2つを組み合わせたペニーの質問は、相手のしていたことを1文で言い当てる形になっています。
エイミーの it’s easier to say A than to admit B は、言いやすい建前と認めにくい本音を並べる構文です。than to admit の後ろに本当の理由を置くことで、自分の非を認める流れになります。聞いていたレナードは Totally understandable.(すごくよく分かる)と短く応じます。
口実に使われた側と聞かされていた側の表現
一方、電話でエイミーと話していたシェルドンに、エイミーの母は keeping my daughter away from me(娘を私から遠ざけている)と不満をぶつけます。感謝祭に来られないのはシェルドンのせいだと聞かされていたと知り、シェルドンは事実と違うと答えます。後の場面で、夫人はシェルドンに問いかけます。
Mrs. Fowler: Why would Amy feel the need to lie to me?
(どうしてエイミーは私に嘘をつかなきゃいけないと思ったのかしら。)Sheldon: Well, perhaps because you’re her mother and she didn’t want to disappoint you.
(まあ、おそらく、あなたが母親で、彼女はあなたをがっかりさせたくなかったからでしょう。)Mrs. Fowler: Really? Even after she threw you under the bus, you’re still gonna defend her.
(本当に? あの子にあなたのせいにされたのに、まだかばうのね。)Sheldon: Oh, yes. She’s my wife and I love her. And if I can forgive her for putting ketchup on her eggs, I can forgive her for this.
(ええ、もちろん。彼女は僕の妻で、僕は彼女を愛しています。卵にケチャップをかけるのを許せるなら、これも許せます。)TBBT Season12 Episode08
feel the need to ~ は「〜しなければと思う」で、Why would ~? と組み合わせると、理由が思い当たらない気持ちを表せます。シェルドンの didn’t want to disappoint you は、嘘の裏にある気持ちを推し量って伝える言い方です。
口実に使われた本人が相手をかばう流れには、defend(かばう)と forgive someone for ~(〜のことで人を許す)が出てきます。for の後ろに許す対象を置く形です。
後の場面では、エイミーが両親を夕食に招きます。母の礼に対するエイミーの答えに、シェルドンが一言添えます。
Amy: Couldn’t think of a single reason not to.
(招かない理由がひとつも思いつかなかったの。)Sheldon: Yeah, and boy, did she try.
(ああ、しかも、思いつこうとずいぶん頑張っていた。)TBBT Season12 Episode08
エイミーの皮肉を、シェルドンが裏側まで正直に明かしてしまうのが、この話らしい締めくくりと言えます。
まとめ|口実が知られたあとの言葉
今回は、口実を言い当てる use someone as an excuse、本音を認める it’s easier to say A than to admit B、相手を思いやる didn’t want to disappoint you や forgive someone for を見ました。立場ごとに押さえると、気まずい会話も追いやすくなります。
一つの口実をめぐって3人の立場が交わる様子が、『ビッグバン★セオリー』らしく描かれています。
この回の英語表現は、ほかのコラムやフレーズ記事でもあわせて紹介しています。


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