失敗して落ち込む人に「仕方なかったよ」と声をかけるときの英語|『BONES』S09E03で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 失敗して落ち込む人に「仕方なかったよ」と声をかけるときの英語|『BONES』S09E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン9エピソード3の序盤には、現場で調べていた車を傷めてしまったホッジンスに、なぐさめの声がかかる場面があります。今回は、そこで出てくる You couldn’t have known ~ を中心に、失敗して落ち込む人に「仕方なかったよ」と伝える英語を読み解きます。

失敗した相手には、何か声をかけたいのに、言葉選びに迷うことがあります。相手の責任を軽くするひと言と、その反対の「できたはず」という言い方をあわせて押さえると、なぐさめの英語がぐっと使いやすくなります。

目次

「仕方なかった」と伝える You couldn’t have known

現場で車を調べている最中に思わぬことが起きると、悔しそうな声が上がります。そこに、ホッジンスの名前を呼んでなぐさめる言葉が続きます。

— I hate messing up evidence.
(証拠をだめにするのは本当に嫌なんだ。)

— That’s okay, Dr. Hodgins.
(大丈夫ですよ、ドクター・ホッジンス。)

— You couldn’t have known how fragile the car was.
(車があんなにもろいなんて、分かるはずがなかったんですから。)

BONES Season9 Episode3 (El Carnicero en el Coche)

まず That’s okay. で失敗を受け止め、続けて理由を添えています。couldn’t have + 過去分詞 は「〜できたはずがない」と過去を振り返って推し量る形で、You couldn’t have known. は「知りようがなかった」という意味になります。「あなたのせいではない」と直接言う代わりに、「前もって分かる方法がなかった」と事情のほうに目を向けるのが、この言い方のやさしいところです。how fragile the car was のように、後ろに「何が分からなかったのか」を続けることもできます。

なお、mess up は「台無しにする」「しくじる」という意味のくだけた句動詞です。

同じ場面で使える、なぐさめのひと言をまとめます。

表現 意味 ひとこと
That’s okay. 大丈夫だよ まず受け止める
You couldn’t have known. 知りようがなかったよ 事情に目を向ける
There was no way you could have known. 分かるわけがなかったよ 少し強めに言い切る
It’s not your fault. あなたのせいじゃない 責任をはっきり外す
It could have happened to anyone. 誰にでも起こりえたことだよ 特別な失敗ではないと伝える
Don’t be so hard on yourself. そんなに自分を責めないで 落ち込みすぎを和らげる

「できたはず」と返す could have

ところが、このなぐさめにはすぐに別の声が割って入り、皮肉まじりの返事が続きます。

— I think he could have.
(彼なら分かったと思う。)

— Thank you, Dr. B., because I wasn’t feeling bad enough as it is.
(どうも、ドクター・B。おかげで、もっと落ち込めたよ。)

BONES Season9 Episode3 (El Carnicero en el Coche)

could have は couldn’t have の反対で、「(やろうと思えば)できたはず」という意味です。he could have のあとには known が省略されていて、「分かったはず」と言い返しています。返事の Thank you は本心の礼ではなく、because 以下の「ただでさえ落ち込んでいるのに」という皮肉と組み合わさっています。

過去を振り返る3つの形を並べると、違いがはっきりします。

形 意味 例
couldn’t have + 過去分詞 〜できたはずがない You couldn’t have known.
could have + 過去分詞 〜できたはず(なのに) You could have asked me.
should have + 過去分詞 〜すべきだった I should have checked first.

could have は「できたのに」と相手を責める響きにもなるため、落ち込んでいる相手には避けたほうが無難です。

自分で使うときは、相手には You couldn’t have known.、自分の失敗には I should have been more careful.(もっと気をつけるべきだった)のように言い分けると自然です。なぐさめてもらった側は、Thanks. That helps.(ありがとう、少し楽になった)と返せます。

まとめ|責任を外してあげる「仕方なかった」の英語

今回は『BONES』シーズン9エピソード3から、受け止めの That’s okay.、「知りようがなかった」と伝える You couldn’t have known.、その反対の could have を読み解きました。

couldn’t と could の一語の違いで、なぐさめにも反論にもなることが見えてきます。

このエピソードの英語は、check in と check up on の違いを扱ったコラムや、「賛成」を伝える英語のコラムでも読み解いています。

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