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『BONES』シーズン10エピソード6では、研究所で働くアラストの博士論文の計画書が話題になります。ブレナンがその計画書を承認しないことから、カムやアラストとの会話が続いていきます。今回はこの筋を手がかりに、アメリカの大学院で論文を書くまでの流れと、そこで使われる言葉を紹介します。
dissertation、proposal、mentor といった言葉は、留学や研究の場面でよく目にします。劇中の会話と合わせて押さえておくと、大学院の話題がぐっと身近になります。
「dissertation proposal」は論文の前に出す研究計画書
冒頭、承認を心待ちにする声から、計画書の話題が始まります。
— Because today, I get the thumbs-up from Dr. Brennan.
(今日はブレナン博士からOKがもらえるからさ。)— Your dissertation proposal. Has she talked to you already?
(博士論文の計画書ね。もう何か言われた?)BONES Season10 Episode6 (The Lost Love in the Foreign Land)
dissertation は、アメリカでは主に博士課程の学生が書く博士論文を指すことが多いとされています。修士論文は thesis と呼び分けるのが一般的ですが、大学や分野によっては博士論文も thesis と呼ぶため、厳密な決まりではないようです。
proposal は、本格的に研究を始める前に「何を、どんな方法で調べるのか」をまとめて提出する研究計画書です。多くの大学院では、指導教員や複数の教員でつくる委員会がこの計画書を審査し、承認されてから研究や論文の本体に進む流れとされています。審査の方法や承認の基準は、大学や学部ごとに異なります。
劇中の get the thumbs-up は「OKをもらう」という意味のくだけた言い方です。正式には approve(承認する)が使われ、終盤には新しい題目が承認されたことも語られます。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| dissertation | 博士論文(主にアメリカ) |
| thesis | 修士論文・学位論文 |
| proposal | 研究計画書 |
| committee | 論文の審査委員会 |
| defense | 論文や計画書の口頭審査 |
| doctorate | 博士号 |
指導する側が計画書に求めるもの
その後、カムがブレナンを訪ね、計画書について話し合います。英文の Mr. Vaziri はアラストの姓です。
— Well, I looked at his proposal– his research was excellent.
(彼の計画書を読んだけれど、研究はすばらしかったわ。)— I agree. His skill is not in question.
(同感です。彼の能力に疑問はありません。)— A dissertation by someone as accomplished as Mr. Vaziri should lead research in a new direction.
(ヴァジリさんほど優れた人の博士論文なら、研究を新しい方向へ導くべきです。)BONES Season10 Episode6 (The Lost Love in the Foreign Land)
博士論文には、それまでにない新しい知見を加えることが求められるとされています。lead research in a new direction という言い方には、その期待がよく表れています。
会話はさらに、指導する側の役割に進みます。
— He was just trying to please you by choosing a subject he thought you’d like.
(あなたが気に入りそうな題目を選んで、喜ばせようとしただけよ。)— Nothing could please me less. It’s my job to nurture trailblazers, not sycophants.
(それは私の望みとは正反対です。私の役目は、道を切り開く人を育てること。相手に合わせるだけの人を育てることではありません。)BONES Season10 Episode6 (The Lost Love in the Foreign Land)
trailblazer は「先駆者・道を切り開く人」、sycophant は「ご機嫌取り」を表す硬めの語です。題目は指導教員の好みに合わせるより、本人が独自に見つけるものだ、という考え方が読み取れます。
「mentor」と「advisor」:指導をお願いする関係
研究所でブレナンとアラストが計画書について話す場面では、こんなやり取りがあります。
— Was I wrong?
(私は間違っていましたか?)— I trust your judgment. Which is why I asked for you to be my mentor.
(あなたの判断を信頼しています。だから指導をお願いしたんです。)— Excellent choice.
(賢明な選択です。)BONES Season10 Episode6 (The Lost Love in the Foreign Land)
大学院で論文を正式に指導する教員は advisor(または adviser、supervisor)と呼ばれることが多いとされています。mentor はそれより広く、研究や仕事の進め方を見守り助言してくれる人を指す言葉です。アメリカの大学院では、学生が研究内容に合う指導教員を自分で探し、指導を頼む形がよく見られるとされています。
I asked for you to be my mentor. は「指導役をお願いした」という意味で、指導関係が学生側の依頼から始まることがよく分かる一文です。
まとめ|計画書から始まる論文づくりの言葉
今回は『BONES』シーズン10エピソード6から、博士論文の dissertation と研究計画書の proposal、承認の approve や get the thumbs-up、指導する側の advisor と mentor を紹介しました。言葉を知ると、大学院での論文づくりの流れも見えてきます。
研究所の会話を追いながら、論文をめぐるやり取りを英語で楽しんでみると、劇中の場面がより立体的に感じられます。
同じエピソードからは、when と if の違いや、相手の言葉をくり返して聞き返す英語もコラムで扱っています。


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