「end zone」とは?アメフトの得点と喜び方の文化と英語|『BONES』S10E21で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「end zone」とは?アメフトの得点と喜び方の文化と英語|『BONES』S10E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン10エピソード21には、作業がうまくいった瞬間に喜びの声が上がる場面があります。終盤には、盛り上がる空気を end zone という言葉でたしなめる場面も登場します。

end zone はアメリカンフットボールの用語で、アメリカでは日常の会話にもスポーツのたとえが自然に入り込むとされています。エンドゾーンという場所と、そこで繰り広げられる喜び方の文化を、作中の言葉とあわせて見ていきます。

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「end zone」はアメフトの得点ゾーン

アメリカンフットボールのフィールドは、両端にそれぞれ end zone(エンドゾーン) と呼ばれる区域があります。ボールを持って相手側のエンドゾーンに入るか、エンドゾーンの中でパスを受けると touchdown(タッチダウン) となり、6点が入るとされています。試合の中でいちばん大きな得点が生まれる、まさに見せ場の場所です。

そのためエンドゾーンは、得点した選手が喜びを爆発させる舞台にもなってきました。ボールを地面にたたきつける spike、即興のダンス、仲間と息を合わせたパフォーマンスなど、タッチダウンのあとの喜び方は touchdown celebration や end zone dance と呼ばれ、ファンの楽しみのひとつとされています。

作中では、作業の途中で手応えをつかんだ瞬間に、次のような声が上がります。

— Yes.
(よしっ)

— Oh, yes!
(よーし、きた!)

BONES Season10 Episode21 (The Life in the Light)

短い Yes. に Oh, yes! が続き、場の高揚がそのまま伝わってきます。スポーツ観戦で得点が入ったときの声と同じ勢いが感じられる場面です。

喜びすぎにはルールがある

タッチダウンのあとの喜び方には、リーグのルールが定められてきた歴史があるとされています。NFL ではかつて、長すぎるパフォーマンスや小道具を使った喜び方などが excessive celebration(行き過ぎた喜び) として反則とされ、15ヤードの罰則が科されることがありました。

その後、2017年に規則が大きく緩められ、仲間とそろって喜ぶ形などが認められるようになったと報じられています。一方で、品位を欠くものや長引くものは引き続き反則の対象とされています。喜びの表現をどこまで認めるかは、ファンや選手の間でたびたび話題になってきたテーマと言えます。

この「喜びすぎ」の感覚が、作中のたしなめの言葉につながっています。ウェンデル(姓はブレイ)に向けて、こんな言葉がかかります。

— Take it down a notch, Mr. Bray, this isn’t the end zone.
(ブレイさん、ちょっと抑えて。ここはエンドゾーンじゃないんだから)

BONES Season10 Episode21 (The Life in the Light)

take it down a notch は「一段階トーンを下げて」という言い方です。notch はベルトの穴のような「刻み目」のことで、それをひとつ下げるイメージから、テンションや声の大きさを少し落としてほしいときに使われます。そこに this isn’t the end zone を続けることで、「試合で得点したわけじゃないんだから」と、冗談まじりに喜びすぎを指摘しているのが分かります。

「victory lap」は勝利のあとの一周

同じ場面には、もうひとつスポーツ由来の言い回しが出てきます。調べていたことの答えが見つかったかと尋ねられて、次の言葉が続きます。

— I believe I have. I was just about to do a victory lap around the light table.
(見つけたと思います。ちょうど、ライトテーブルのまわりを勝利の一周でもしようかと思っていたところです)

BONES Season10 Episode21 (The Life in the Light)

victory lap は、陸上競技やモータースポーツで、勝った選手がレースのあとにコースをもう一周して観客の声援に応える習慣から来た言葉とされています。イギリス英語では lap of honour とも言います。light table は、下から光を当てて物を並べて調べる作業台のことです。

比喩としては「成功のあとに、ひとしきり喜びや手柄を味わうこと」を指し、take a victory lap の形でよく使われます。少し得意げな響きを含むこともあるため、自分のことを冗談めかして言うときにも向いています。

まとめ|エンドゾーンから広がる喜び方の英語

end zone はタッチダウンが生まれる得点ゾーンで、そこでの喜び方にはルールの歴史もあるとされています。victory lap や take it down a notch といったスポーツ由来の言い回しを知っておくと、ドラマの軽い掛け合いもぐっと分かりやすくなります。

作業の合間の何気ない会話にも、アメリカのスポーツ文化が顔をのぞかせているのが見どころです。

このエピソードの英語表現は、ほかのコラムやフレーズ記事、エピソードまとめでも扱っています。

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