海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン10エピソード21には、作業に手こずっているところで、何気ないひと言が思わぬ受け取られ方をする場面があります。気まずくなりかけた空気を、短い言い直しがすっとほどいていきます。
悪気のない言葉がきつく聞こえてしまうことは、英語でも日本語でもよくあります。聞きとがめる言い方、「そういうつもりじゃない」と言い直す言い方、そして受け止めるときのひと言を順に見ていきます。
聞きとがめる「Excuse me?」
作業がなかなか進まないという話のすぐあとに、次のやり取りが続きます。
— Of course you couldn’t.
(まあ、そうだろうね)— Excuse me?
(今、何て?)BONES Season10 Episode21 (The Life in the Light)
Of course you couldn’t. は「そりゃ無理だよね」とも取れる言い方で、文脈によっては「あなたにはできないと思っていた」という皮肉に聞こえます。続いて出てくるのが、Excuse me? です。
Excuse me は「すみません」と声をかけるときの言葉として知られていますが、上がり調子で短く言うと「今の、どういう意味?」と相手の言葉を聞きとがめるサインになります。聞き返しの言葉でも、響きにはかなり幅があります。
| 表現 | 響き |
|---|---|
| Sorry? | 聞き取れなかったときの軽い聞き返し |
| Pardon? | ていねいな聞き返し |
| Excuse me? | 上がり調子で、気分を害したことを示すことが多い |
| I beg your pardon? | 改まった言い方。強い不快感を表すこともある |
同じ Excuse me? でも、声の調子と表情しだいで「もう一度言って」にも「聞き捨てならない」にもなる、と説明されることが多い表現です。
「I didn’t mean it like that.」で言い直す
聞きとがめられたあと、すぐに言い直しが入ります。
— Oh. Sorry. I-I didn’t mean it like that.
(あっ、ごめん。そ、そういうつもりで言ったんじゃなくて)BONES Season10 Episode21 (The Life in the Light)
I didn’t mean it like that. は「そういう意味で言ったんじゃない」と、言葉の受け取られ方を正す言い方です。Sorry. を先に添えることで、相手が嫌な気持ちになったこと自体は受け止めつつ、意図は違ったと伝えています。作中では、このあとに自分のほうも手に負えない状況で余裕がなかった、という事情が続きます。謝る、否定する、事情を添える、という3つの流れがそろっているのが分かります。
似た言い方もあわせて押さえておくと便利です。
- That’s not what I meant.(そういう意味じゃないんです)
- That came out wrong.(言い方がまずかった)
- What I meant was ~.(言いたかったのは〜ということで)
- No offense.(悪気はないんだけど)
That came out wrong. は「言葉が変な形で出てしまった」というニュアンスで、自分の言い方の失敗を認める響きがあります。No offense. は言う前の前置きとして使われることが多く、言ったあとの言い直しには前の3つが向いているとされています。
受け止めるときのひと言
そのあと、ウェンデルに向けて次の言葉がかかります。
— It’s all right, Wendell. Just breathe.
(大丈夫、ウェンデル。ゆっくり息をして)— Maybe we could both use a yoga class.
(ふたりそろって、ヨガのクラスに行ったほうがいいのかも)BONES Season10 Episode21 (The Life in the Light)
It’s all right. は謝罪を受け止める基本のひと言です。Just breathe. は「とにかく息をして」で、焦っている相手を落ち着かせるときに使われます。could use ~ は「〜があるとありがたい」という言い方で、I could use some coffee.(コーヒーが飲みたいな)のように日常でもよく出てきます。both を入れて自分も含めることで、相手だけを責めない空気がつくられています。
少しあと、作業が少し前に進んだところでは、こんな言葉も出てきます。
— It’s a start. Maybe we should take another deep breath.
(一歩前進。もう一回、深く息を吸っておこうか)BONES Season10 Episode21 (The Life in the Light)
It’s a start. は「まずは第一歩」と、小さな進展を前向きに受け止める言い方です。
まとめ|誤解をほどく言い直しの英語
上がり調子の Excuse me? は聞きとがめのサイン。そこに I didn’t mean it like that. や That came out wrong. で意図を言い直し、It’s all right. で受け止める流れを知っておくと、気まずくなりかけた会話を落ち着いて立て直せるようになります。
短いやり取りの中に、言葉の受け取られ方への気づかいが見えてくる場面です。
同じ回の英語は、ほかのコラムやフレーズ記事でも場面ごとに取り上げています。


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