海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン11エピソード15の冒頭には、娘の初めての成績表を前に、記された記号の意味をめぐって会話が弾む場面があります。今回はこのやり取りを手がかりに、アメリカの小学校の成績表(report card)と、評価の記号にまつわる文化を読み解きます。
成績のつけ方は国によって大きく違うため、海外の成績表は記号だけ見てもすぐには意味が分かりません。仕組みを知っておくと、ドラマの家庭の会話もぐっと身近に感じられます。
「E-plus」はいい成績?評価の記号は学校によってさまざま
成績表を読み上げる声は、算数の評価から始まります。
— In math, her teacher gave her an E-plus.
(算数は、先生から E-plus をもらってる。)— Wait a second, I don’t know what that means. It’s like one step up from an F. That’s bad.
(ちょっと待って、どういう意味か分からない。F のひとつ上ってこと?それはよくない。)— No, E in this case stands for “exemplary“. It’s the highest possible grade.
(違う。ここでの E は「exemplary(模範的)」の意味。いちばん上の評価だよ。)— Of course it does. And it’s E-plus, too.
(そりゃそうだ。しかもプラス付きか。)— She also got an E-plus in physical education. That is something I never achieved.
(体育でも E-plus をもらってる。自分は一度も取れなかった評価だ。)BONES Season11 Episode15 (The Fight in the Fixer)
戸惑いの理由は、アメリカでよく知られた letter grade(文字による評価)にあります。一般には A がいちばん上で、B・C・D と続き、F は不合格(fail)を表すとされています。E を使わない学校が多いため、「F のひとつ上」と読んでしまうのも無理はないと言えます。
一方、小学校では A〜F とは別の記号を使う学校もあります。学区の案内では、E = Excellent / Exceeding(期待以上)、S = Satisfactory(十分)、N = Needs Improvement(もう少し)、U = Unsatisfactory(不十分)のような例が見られます。ただし、同じ E でも意味は学校や学区ごとに違い、作中の「exemplary」もその一例です。plus / minus を添えて細かく段階を示すやり方もあります。
教科の名前と、成績を聞くときの英語
ほかの教科も気になるようで、こんな問いが続きます。
— What about spelling? I was horrible at that.
(つづりはどうだった?それ、すごく苦手だったんだ。)BONES Season11 Episode15 (The Fight in the Fixer)
少しあと、結果を急かすやり取りがあります。
— Okay? Come on, what’d she get?
(いい?ほら、何だったの?)— E-plus.
(E プラスだよ。)— E-plus!
(E プラスか!)BONES Season11 Episode15 (The Fight in the Fixer)
What did she get? は「何の評価をもらったの?」と成績を聞く決まった言い方で、教科名を前に置いて What did she get in math? のようにも使えます。成績表に並ぶ教科の英語を整理しておきます。
| 教科 | 英語 |
|---|---|
| 算数 | math |
| 国語(読み) | reading |
| つづり | spelling |
| 体育 | physical education(PE) |
| 図工・美術 | art |
| 理科 | science |
spelling は日本ではなじみの薄い教科名ですが、英語圏の小学校ではつづりの練習や小テストが授業の一部として扱われることが多いとされています。physical education は会話では PE と略して呼ばれるのが一般的です。
成績表を受け取ったら、ほめ言葉と小さなお祝い
成績の話は研究所でも出てきます。
— I see your daughter did well.
(娘さん、よくできたようですね。)— Oh, yes. We’re very proud of her.
(ええ、とても誇らしく思っています。)BONES Season11 Episode15 (The Fight in the Fixer)
did well は「よくできた」と結果をほめる穏やかな言い方で、We’re proud of her. は家族の成果を誇りに思う気持ちを伝える定番の返し方です。冒頭の成績表の話は、こんな言葉で締めくくられます。
— This calls for a celebration, taking her out for ice cream after dinner.
(これはお祝いしなきゃ。夕食のあと、アイスを食べに連れていこう。)BONES Season11 Episode15 (The Fight in the Fixer)
This calls for a celebration. は「これはお祝いものだ」という決まり文句です。成績表を受け取った日に、アイスクリームなどの小さなごほうびで祝う家庭もあると言われています。成績表を囲んで、家族で成果を喜ぶ空気が伝わってきます。
まとめ|記号の意味を知ると、成績表の会話が見えてくる
今回は『BONES』シーズン11エピソード15から、report card、letter grade と E・S・N・U のような記号、spelling や PE などの教科名、did well や This calls for a celebration. といったほめ方・祝い方を読み解きました。記号の意味が学校ごとに違うことを知っておくと、戸惑いの理由もすっと理解できます。
家族の何気ない会話にも、学校の文化が映し出されています。そんな場面に耳を傾けながら、次回も『BONES』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じ回の英語は、誘いの断り方や改装の言い方を扱ったコラムでも取り上げています。


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