「spoiler alert」とは?物語のネタバレをめぐるアメリカの文化と英語|『BONES』S11E04で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「spoiler alert」とは?物語のネタバレをめぐるアメリカの文化と英語|『BONES』S11E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン11エピソード4では、ブレナンが書いた新しい小説が話題になり、その結末をめぐって周りの人たちとのやり取りが続きます。その中で飛び出すのが、ネタバレを表す spoiler alert というひと言です。今回はこの場面を起点に、物語の結末をめぐる英語圏の文化と言葉を読み解きます。

ドラマや小説の感想を英語で話すとき、どこまで話してよいかは気になるところです。ネタバレにまつわる言い回しを知っておくと、感想を伝え合う会話がぐっと楽になります。

目次

新作の感想を伝える会話と「cliffhanger」

捜査が始まる前の場面では、ブレナンの新作の感想を伝える会話があります。

— So, you really like it?
(それで、本当に気に入ったの?)

— The best thing you’ve ever written.
(今までで最高の作品だよ。)

— Really? Because all of my books are quite excellent.
(本当に?私の本はどれもかなりの出来だけど。)

— Yeah, but this one, this is a page-turner. Plus the cliffhanger at the end? Bravo.
(ああ、でもこれは読みだしたら止まらない。それに最後の引きも。お見事。)

— Cliffhanger? What do you mean?
(引き?どういう意味?)

BONES Season11 Episode4 (The Carpals in the Coy-Wolves)

cliffhanger は、続きが気になるところで話を区切る終わり方のことです。崖(cliff)からぶら下がった(hang)まま次回に続く、という場面が語のイメージとされています。19世紀の連載小説で、登場人物が崖にしがみついたまま回が終わる場面がよく由来の例に挙げられますが、語そのものが広まったのは20世紀に入ってからとする見方もあります。連続ドラマのシーズン最終回などでも、よく使われる言葉です。

page-turner は「ページをめくる手が止まらない本」という意味で、こちらはフレーズ記事でも取り上げています。

「spoiler alert」とネタバレへの気づかい

その後、ブースからはこんな確認が入ります。

Booth: Bones, look, all I’m asking is if this is the final draft or not.
(なあボーンズ、俺が聞きたいのは、これが最終稿かどうかってことだけだ。)

— Booth, I’m not changing it.
(ブース、書き直すつもりはない。)

BONES Season11 Episode4 (The Carpals in the Coy-Wolves)

final draft は、書き直しを重ねた原稿の最終版のことです。捜査の現場に着いてからも、新作の結末がその場で明かされてしまい、こんな言葉が続きます。

— No way.
(まさか。)

— See?
(でしょう?)

— Thanks for the spoiler alert.
(ネタバレをどうも。)

BONES Season11 Episode4 (The Carpals in the Coy-Wolves)

spoiler はもともと「台無しにするもの」という意味で、物語の結末や重要な展開を先に明かしてしまう情報を指すようになりました。spoiler alert は「ここからネタバレがあります」という前置きで、辞書では1980年代初めごろから使われてきた言葉とされています。早い使用例としては、オンラインの掲示板での書き込みが挙げられることが多いようです。

英語圏では、レビューやSNSの投稿の冒頭に Spoiler alert! と書いてから内容に触れる、といった気づかいが広く見られるとされています。一方で、作中の Thanks for the spoiler alert. のように、明かされたあとで言うと「先に言わないでよ」という冗談まじりの皮肉になります。

物語の登場人物を退場させる「kill off」

別の場面では、新作の展開について、こんな感想も出てきます。

— Look, I’m with you. I mean, Dr. Brennan’s books are great, but you can’t kill someone off and then have one character solving crimes all by herself and…
(いや、気持ちは分かるよ。ブレナン先生の本はすばらしいけど、誰かを退場させて、ひとりだけで事件を解かせるなんて……)

BONES Season11 Episode4 (The Carpals in the Coy-Wolves)

kill off は、物語の作者が登場人物を話から退場させることを表す言い方です。人気の登場人物が退場する展開は、ファンの間で大きな話題になりやすいとされています。

まとめ|ネタバレの前置きと物語の言葉

今回は『BONES』シーズン11エピソード4から、spoiler alert というネタバレの前置き、cliffhanger や final draft、kill off といった物語を語るときの言葉と、その背景にある文化を読み解きました。感想を伝え合うときの気づかいが、短い英語に表れているのが分かります。

物語をめぐる登場人物たちの会話にも耳を傾けながら、これからも『BONES』の世界を楽しんでいきましょう。

このエピソードの英語は、焼きもちと張り合う気持ちの言い分けや、作業に取りかかるときの声のかけ方を扱ったコラムでも紹介しています。

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