海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン11エピソード17では、以前研究所で働いていたフィッシャーが、博士号を取って研究所に戻ってきます。久しぶりの再会の場では、今どこで何をしているのかが話題になります。今回はこの会話を手がかりに、仕事の中身を聞かれても明かせないときの英語を読み解きます。
仕事の内容や取引先のことなど、聞かれても話せないことは日常にもあります。ただ「言えません」と突き放すのではなく、角を立てずに断る言い方を知っておくと、相手との空気を保ったまま会話を続けられます。
言える範囲だけ答えて、あとははぐらかす
場面は、フィッシャーの姿に驚く声から始まります。
— Oh, my God. Fisher!
(えっ、フィッシャー!)— It’s been years. Where have you been?
(何年ぶり?今までどこにいたの?)— Well, wouldn’t you like to know?
(さあ、知りたいでしょうね?)BONES Season11 Episode17 (The Secret in the Service)
Wouldn’t you like to know? は直訳すると「知りたくないですか?」で、答えを言わないまま相手の興味をあおる、はぐらかしの決まり文句とされています。冗談めかした響きがあるため、親しい相手との軽いやり取りで使われることが多い言い方です。
続いて、博士号を取ったことと今の勤め先について確かめる質問のあとには、こんな言葉が続きます。
— Well, I consult with them. Yes, I’m on loan from another organization.
(まあ、相談役として協力しています。ええ、別の組織から出向している身でして。)BONES Season11 Episode17 (The Secret in the Service)
consult with ~ は「〜の相談役を務める」、be on loan from ~ は「〜から一時的に貸し出されている」という意味で、出向中の立場を表せます。どこに属しているかは伏せたまま、言える範囲だけを答える言い方です。
「I’m afraid」「I wish I could」でやわらげて断る
勤め先を重ねて確かめる質問のあとには、次の言葉が続きます。
— Well, I’m afraid it’s classified.
(あいにく、それは機密でして。)BONES Season11 Episode17 (The Secret in the Service)
classified は「(国の)機密扱いの」という意味の語です。I’m afraid を前に置くと「申し訳ないのですが」というクッションになり、断りの響きがやわらぎます。さらに、次の言葉も出てきます。
— I wish I could tell you more, but I am just not at liberty to do so.
(もっとお話しできればいいのですが、それはどうしても許されていないんです。)BONES Season11 Episode17 (The Secret in the Service)
be not at liberty to ~ は「(立場上)〜する自由がない」というかたい言い方で、守秘の決まりがあることを示しながら断るときに使われるとされています。I wish I could ~, but … で先に残念な気持ちを見せるのも、断りを角の立たないものにする工夫です。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| I’m afraid it’s confidential. | あいにく内密の話で |
| I’m not at liberty to say. | 立場上、言えない |
| I can’t go into details. | 詳しくは話せない |
| I’m not allowed to talk about it. | 話すことを禁じられている |
重ねて聞かれたときと、話を切り上げるとき
話の終わり近く、帰ろうとするフィッシャーに、もう一度問いかけがあります。
— Hey, Fisher, before you go, are you finally going to tell us who it is that you work for?
(ねえフィッシャー、帰る前に、今度こそ誰のもとで働いているのか教えてくれる?)— Now, you know I can’t do that.
(それはできないって、分かってるでしょう。)— There’s no need. I’ve already figured it out.
(その必要はない。もう分かったから。)— Come again?
(え、今なんて?)BONES Season11 Episode17 (The Secret in the Service)
You know I can’t do that. は、相手も事情を分かっているはずだという前提で断る言い方です。Come again? は「もう一度言って」という聞き返しで、驚いて耳を疑うときにも使われます。
勤め先を言い当てる推理が始まると、こんな言葉が出てきます。
— I’d love to sit and talk about it, but I actually do have to go, so…
(ゆっくりお話ししたいところですが、本当にもう行かないといけないので……。)BONES Season11 Episode17 (The Secret in the Service)
I’d love to ~, but … で気持ちを示してから用事を理由にする、話の切り上げ方の定番です。最後を so… で濁すと、言い切らずにその場を離れる雰囲気が出るのが分かります。
まとめ|断るときはクッションを添えて
今回は『BONES』シーズン11エピソード17から、はぐらかしの Wouldn’t you like to know?、言える範囲だけ答える I’m on loan from ~、やわらかく断る I’m afraid it’s classified. や not at liberty to、そして話の切り上げ方 I’d love to ~, but … を読み解きました。
言えないことがあっても、ひと言クッションを添えるだけで会話の空気は保てます。秘密めいたやり取りにも注目しながら、これからも『BONES』を楽しんでいきましょう。
同じ回では、体調の回復を伝える英語や、大統領を指す略語の文化もコラムで扱っています。


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