「take credit for」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S01E09で学ぶ英会話

「take credit for」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

チームで成し遂げた仕事なのに、誰の手柄になるかで、ちょっとした緊張が走った経験はありませんか。

そんな「功績」をめぐる感情を表すのが「take credit for」です。今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン1第9話、共同研究の論文を発表するかどうかで、レナードとシェルドンが対立する場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「take credit for」の意味とニュアンス

take credit for
意味:〜の功績・手柄を自分のものにする、〜を自分の成果だと認める

credit には「信用」のほかに「称賛」「功績」「評価」という意味があります。take credit for で「その功績を自分が受け取る」=手柄にする、という意味になります。

このフレーズで押さえておきたいのは、良い意味にも悪い意味にも使える点です。自分が正当に成し遂げたことを「自分の成果だ」と認める場合にも使えますし、他人がやったことを横取りして「自分の手柄だ」と主張する場合にも使えます。どちらに転ぶかは文脈しだいで、立派な自己主張にも、ずるい横取りにもなる——その振れ幅を持った表現です。

【ここがポイント!】

  • credit は「功績・称賛」、take credit for で「その手柄を受け取る」が核
  • 正当な自己主張にも、他人の手柄の横取りにも使える両面の表現
  • 良い・悪いのどちらの意味かは、前後の文脈で読み取るのがコツ

『The Big Bang Theory』S01E09のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のシーンを見ていきましょう。

共同研究の論文発表に乗り気でないシェルドンと、発表したいレナードがぶつかる場面です。「君が何と言おうと発表する」と宣言するレナードに、シェルドンは「禁ずる」と返し、最後に強烈な一言を放ちます。

Leonard: Alright, I don’t care what you say, I’m going to the conference and I’m presenting our findings.
(もういい、君が何と言おうと、僕は学会に行って僕らの研究成果を発表する。)

Sheldon: And I forbid it.
(僕はそれを禁ずる。)

Leonard: You forbid it?
(禁ずる、だって?)

Sheldon: If I’m not taking credit for our work then nobody is.
(僕がこの研究の功績を受け取らないなら、誰も受け取らせない。)

The Big Bang Theory Season1 Episode9(The Cooper-Hofstadter Polarization)

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シーン解説と心理考察

シェルドンのプライドと独占欲が凝縮された一言が表れる場面です。研究の手柄をレナードだけに渡すくらいなら、いっそ誰のものにもさせない——という極端な自己中心性が、「taking credit for our work」という表現にそのまま乗っています。

直前の「And I forbid it.(禁ずる)」という尊大な物言いと合わせて、シェルドンが研究の功績を「自分のもの」として手放さない姿勢が際立ちます。レナードの呆れた「You forbid it?」という問い返しが、二人の力関係のおかしみを会話の温度に変えています。

『The Big Bang Theory』流・覚え方のコツ

表彰式の壇上に、「功績」というトロフィーがひとつだけ置かれている場面を思い浮かべてみましょう。take credit for は、そのトロフィーに手を伸ばして「これは私のものだ」と take(手に取る)する動きです。シェルドンが「自分が取らないなら誰にも取らせない」とトロフィーを抱え込む姿と重ねると、credit=功績、take=受け取る、という組み立てが、感情ごと記憶に残ります。

例文で覚える「take credit for」

功績が誰のものかを語る場面で活躍します。横取りを指摘するときから、謙虚に手柄を譲るときまで、三つの場面で見てみましょう。

She took credit for the entire project, even though we all worked on it.
(みんなで取り組んだのに、彼女はプロジェクト全体の手柄を自分のものにした。)
他人の貢献を横取りされたことへの不満を語る場面です。take credit for が批判的に使われる、典型的なパターンになります。

I can’t take credit for this idea — it was Tom’s.
(このアイデアは僕の手柄にはできないよ、トムのものだから。)
功績の所在を正直に伝える場面です。否定形で使うと、謙虚さや誠実さを示す表現になります。

A: Congratulations on the successful launch! You must be proud.
B: Thanks, but I can’t take all the credit — the whole team made it happen.
(A:発売の成功おめでとう!誇らしいでしょう。)
(B:ありがとう、でも全部が僕の手柄ってわけじゃないんだ。チーム全員で成し遂げたことだから。)
称賛を受けたときに、チームへ功績を分け合う会話です。all the credit とすると、「手柄を独り占めにはしない」という謙遜のニュアンスが出ます。

あわせて覚えたい関連表現

get the credit
(功績・評価を得る)
take が能動的に「取りにいく」のに対し、get は結果として「得る」というニュアンスです。take credit for のほうが、自分から手柄を主張する積極性が感じられます。

give someone credit for
(〈人の〉功績を認める)
take(自分が取る)とは逆に、give は「相手に与える=認める」方向の表現です。今回のフレーズと対になる言い方として、セットで覚えておくと便利です。

claim responsibility for
(〜の責任を主張する、犯行声明を出す)
功績よりも、事件や行為の「実行者だ」と名乗る文脈で使われます。take credit for が称賛を受け取るのに対し、こちらは責任の所在を引き受ける表現です。

Note|take credit と give credit、credit をめぐる二つの方向

同じ credit という言葉でも、組み合わせる動詞しだいで、意味が正反対になります。

今回の take credit for は「功績を自分が受け取る」。これに対して give credit for は「功績を相手に与える=認める」という、ちょうど逆向きの表現です。さらに英語には「give credit where credit is due」という定型句があり、「功績は、それにふさわしい人に与えよう」という意味で使われます。直訳すると「功績が当然とされるところに、功績を与える」となり、正当な評価をきちんと相手に渡すべきだ、という考え方を表しています。ビジネスの場面で、誰かの貢献を正しく認めたいときによく登場する言い回しです。take(取る)と give(与える)、そして give credit where credit is due という三つを並べてみると、credit という一語が「功績を受け取る側」と「与える側」の両方向で使われることがよく見えてきます。

シェルドンが「自分が取らないなら誰にも取らせない」と take credit を独占しようとしたのとは対照的に、give credit は功績を分かち合う発想です。同じ credit でも、向きが変わると人間関係の温度まで変わります。

功績を受け取るのか、与えるのか。credit の方向を意識すると、表現の幅がぐっと広がります。

まとめ|シェルドンの「功績の独占」から学ぶこと

take credit for は、ある成果の功績や手柄を「自分が受け取る」ことを表す表現です。正当に自分の成果だと認める場合にも、他人の手柄を横取りする場合にも使え、文脈しだいで立派にもずるくも響く、両面を持った言葉です。

この一言を知っておくと、仕事の成果が誰の功績なのかを語る場面で、状況に合った表現ができます。横取りを指摘するときも、謙虚に手柄を譲るときも、credit という一語が役立ってくれます。

成果を語る場面で、誰の功績かをさらりと言い表せるよう、表現の引き出しに加えてみてください。

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