「give someone the heebie-jeebies」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S06E10で学ぶ英会話

「give someone the heebie-jeebies」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

虫やお化けなど、理由はうまく説明できないのに、見ただけで背筋がゾワッとしてしまうもの、ありませんか。

そんな「ゾッとする感覚」を表す「give someone the heebie-jeebies」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン6第10話の冒頭、クモの話題で盛り上がるシェルドンに、クモが大の苦手なラージが思わず弱音をこぼすシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「give someone the heebie-jeebies」の意味とニュアンス

give someone the heebie-jeebies
意味:〜をゾッとさせる、〜の身の毛がよだつ思いにさせる

heebie-jeebies は「理屈ではない、漠然とした不安や嫌悪、落ち着かなさ」を表す名詞です。クモやお化け、薄気味悪い場所などを前にしたときに、思わず身震いしてしまうあの感覚を指します。

この語は常に複数形で、前に the をつけて使うのが特徴です。「give + 人 + the heebie-jeebies」の形で、「(あるものが)その人をゾッとさせる」という意味になります。主語にはクモのような具体的なものから、不気味な雰囲気や場所まで、幅広く置くことができます。恐怖というより「生理的にゾワゾワする」嫌悪感のニュアンスで、深刻な恐怖よりは、日常の中での「うわっ、無理」という反応に近い、カジュアルな口語表現です。

【ここがポイント!】

  • 核は「理屈で説明できない、ゾワゾワした生理的嫌悪」を表す一言
  • 常に複数形・the 付きで、「give 人 the heebie-jeebies」の形で使うのがコツ
  • 深刻な恐怖ではなく「うわっ、無理」という軽い嫌悪感に合う表現

『ビッグバン★セオリー』S06E10のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

シェルドンが「スパイダーマンにできなくてクモにできること」を得意げに語り出し、気味の悪い例を次々に並べ立てます。クモが苦手なラージは、たまらず話題を変えてほしいと訴えます。そのときにこぼれるのが、このフレーズです。

Sheldon: I can think of many things Spider-Man can’t do that a spider can. One, crawl in your ear and die.
(スパイダーマンにできなくて、クモにできることなら山ほど思いつくよ。1つ、耳の中に這い込んで死ぬ。)

Raj: Can we change the subject? Spiders give me the jeebie-jeebies.
(話、変えてもいい?クモってゾッとするんだよね。)

Howard: It’s heebie-jeebies.
(ヒービー・ジービー、な。)

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シーン解説と心理考察

クモの不気味な生態を嬉々として語り続けるシェルドンに対し、苦手意識をこらえきれないラージの表情が会話の温度を変えています。ここで面白いのは、ラージが正しい heebie-jeebies ではなく jeebie-jeebies と言い間違えてしまい、すかさずハワードに訂正される点です。

弱音をこぼした当人が言葉までうろたえている様子が、クモへの嫌悪の強さをかえって際立たせています。さらにラージは「それだと反ユダヤっぽく聞こえる」とズレた返しをして、嫌悪感そのものが笑いへと回収されていきます。生理的な「うわっ」という反応を、4人の軽妙な掛け合いでコメディに変えていく、このドラマらしい導入と言えます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

heebie-jeebies は、語感そのものが意味を物語っています。「ヒービー・ジービー」という、どこか落ち着かない、ぞわぞわした音の響きをそのまま声に出してみてください。クモが背中を這い上がってきて、思わず「ヒー!」と声が漏れる——その「ヒー」が heebie- の頭に重なるイメージです。クモを前に顔をしかめて身震いするラージの姿を思い浮かべれば、「漠然とゾッとする生理的嫌悪」という意味と音がひとつにつながって、記憶に残りやすくなります。

例文で覚える「give someone the heebie-jeebies」

苦手なものや不気味な雰囲気を前にした「ゾワッとする感覚」を伝えたいときに活躍するフレーズです。3つの例文で使い方の幅を見ていきましょう。

Clowns give me the heebie-jeebies. I can’t even look at them.
(ピエロってゾッとするんだ。見ることすらできないよ。)
苦手なものを打ち明ける雑談で使える形です。「苦手なもの + give me the heebie-jeebies」が、このフレーズの最も使いやすい型になります。

That abandoned house at the end of the street gives everyone the heebie-jeebies.
(通りの突き当たりにあるあの廃屋は、みんなをゾッとさせる。)
不気味な場所の雰囲気を語る場面です。目的語を everyone に変えれば、「誰もがゾッとする」という共有された感覚も表せます。

A: Why won’t you go into the basement alone?
B: I don’t know why, but that place gives me the heebie-jeebies.
(A:なんで一人で地下室に行きたがらないの?)
(B:理由はわからないけど、あそこってゾワッとするんだよね。)
友人同士のカジュアルな会話の例です。「理由はうまく説明できないけれど、なんとなく落ち着かない」という、このフレーズの核心のニュアンスがよく表れています。

あわせて覚えたい関連表現

give someone the creeps
(〜を薄気味悪がらせる、ゾッとさせる)
heebie-jeebies とほぼ同じ意味で置き換えられる表現です。creeps は「人や物が薄気味悪い」という対象寄りのニュアンス、heebie-jeebies は「漠然とした落ち着かなさ」という感覚寄りのニュアンスで、わずかに色合いが異なります。

make someone’s skin crawl
(〜の鳥肌が立つほど不快にさせる)
虫や粘つくものなど、強い生理的嫌悪に特化した表現です。heebie-jeebies よりも嫌悪の度合いが強く、「肌が這う」という身体感覚にまで踏み込む点が違いになります。

send shivers down someone’s spine
(〜の背筋を寒くさせる、ゾクッとさせる)
恐怖や感動で「背筋がゾクッ」とする身体反応に焦点を当てた表現です。heebie-jeebies が嫌悪・不安の感情そのものを指すのに対し、こちらは身体に走る反応を描く点で使い分けられます。

Note|heebie-jeebies はどこから来た言葉?

クモを前にしたラージがこぼした heebie-jeebies。意味を知ると自然に使えますが、この言葉、そもそもどこから来たのか気になりませんか。

heebie-jeebies は、1920年代のアメリカの漫画家ビリー・デベックが、自身の漫画作品の中で生み出した造語だとされています。ラテン語やフランス語のような明確な語源を持つわけではなく、響きの面白さだけで広まっていった、いわば「音先行」の俗語です。同じ時代のアメリカでは、こうした語呂のよい造語が漫画やジャズの世界から次々と生まれ、日常語として定着していきました。heebie-jeebies もそのひとつで、意味と音の「ぞわぞわした感じ」がぴったり一致していたことが、長く生き残った理由のひとつと考えられています。

語源そのものが「意味のない音の楽しさ」にあるという点は、このフレーズの「理屈では説明できない感覚」というニュアンスと、どこか響き合っています。理由を言葉にしづらいゾワゾワを、理屈ではなく音で表す——そう捉えると、この一語がぐっと身近に感じられます。

音が意味を運ぶ。そんな言葉の面白さが詰まった一語です。

まとめ|ラージの「うわっ、無理」を英語で

give someone the heebie-jeebies は、クモやお化け、薄気味悪い場所などに対して、理由はうまく説明できないけれど思わずゾワッとしてしまう——そんな生理的な嫌悪感を表すフレーズでした。深刻な恐怖というより、日常の「うわっ、無理」という反応にぴったり寄り添う言葉です。

苦手なものの話題になったとき、この一語があれば、その「なんとなくダメ」という感覚をネイティブらしく軽やかに伝えられます。クモを前にうろたえるラージのように、誰にでもひとつはある「ゾワッとするもの」を語るとき、表現の引き出しに加えてみてくださいね。

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