ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S01E08に学ぶ「the bloom comes off the rose」の意味と使い方

the bloom comes off the rose

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

始まったばかりの恋愛や新しい趣味。最初は全てが完璧に見えても、時間が経つにつれて欠点が見え始めることってありますよね?

今回は、そんな「魔法が解ける瞬間」を美しい比喩で表現したブースの言葉から、現実のほろ苦さを学ぶ上級フレーズをご紹介します。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

かつての恋人であり恩師でもあるマイケルと再会し、舞い上がっているブレナン。
しかしブースは、マイケルが裁判で証言する際の「ある問題点」を指摘し、彼女に釘を刺します。

熱が冷めた後にこそ、本当の姿が見えてくるのだと。

Booth: You know, he’s a defense expert. It’s his job to tear apart the case you’ve built.
(いいか、奴は弁護側の専門家だ。君が築いた立証を崩すのが仕事なんだぞ。)

Brennan: He wouldn’t do that.
(彼はそんなことしないわ。)

Booth: Well, this only comes up when the bloom comes off the rose, if you know what I mean.
(そうだな、こういう問題が出てくるのは、バラの花が散ってからだ。言ってる意味わかるか?)

Brennan: You mean when the infatuation ends.
(夢中な時期が終わった時のことね。)

BONES Season1 Episode8 (The Girl in the Fridge)

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シーン解説と心理考察

ブースは、ブレナンがマイケルに対してまだ「恋のフィルター」がかかっている状態(infatuation)であることを見抜いています。

彼はあえて「バラの花」という詩的な表現を使うことで、直接的な批判(「あいつはダメな奴だ」)を避けつつ、「今は綺麗に見えているだけだぞ」と優しく、しかし鋭く警告しているのです。

相棒としての深い愛情と保護本能が見て取れるシーンです。

「the bloom comes off the rose」の意味とニュアンス

the bloom comes off the rose
意味:新鮮味が薄れる、最盛期が過ぎる、魅力が色あせる、(興奮が冷めて)現実が見え始める

直訳すると「バラから花(咲いている状態)が落ちる」です。
満開のバラは美しいですが、やがて花びらは落ち、棘(トゲ)や茎だけが残ります。

転じて、「物事のピーク(最も良い時期)が過ぎ去り、欠点や現実が見え始める段階」を指すイディオムとして使われます。

【ここがポイント!】

単に「古くなる」という意味ではありません。

「最初は最高に素晴らしかった」という前提があり、その魔法のような期間(ハネムーン期間)が終わり、「現実に直面するガッカリ感」や「祭りの後の寂しさ」といった、少しセンチメンタルなニュアンスが含まれています。

実際に使ってみよう!

恋愛だけでなく、ビジネスや政治の世界でも、期待値が下がった時によく使われます。

The bloom came off the rose pretty quickly after I started working there.
(そこで働き始めてすぐに、当初の期待は消え失せたよ。)

解説:
入社前の「理想」と、入社後の「現実」のギャップを表すのによく使われる表現です。「思っていたのと違った」という失望感が漂います。

They used to be the perfect couple, but the bloom is off the rose now.
(以前は完璧なカップルだったけど、もう熱愛期間は過ぎたようだね。)

解説:
お互いの欠点が見え始め、倦怠期に入ったカップルを指して使う、少しシビアな表現です。

Analysts say the bloom is off the rose for tech stocks this year.
(アナリストによると、今年のハイテク株ブームは終わったそうだ。)

解説:
経済ニュースなどでも、ブームの終焉や人気の下落を表す際によく登場します。熱狂から冷静な評価へと変わるタイミングです。

『BONES』流・覚え方のコツ

「ブースの持つ枯れたバラ」をイメージしましょう。

彼がブレナンに一輪の美しいバラを差し出し、その目の前で花びらがハラハラと落ちていく様子。
残ったのは、ただの棘のある茎(=厳しい現実)。

そのビジュアルごと記憶に焼き付けてください。

似た表現・関連表現

  • the honeymoon is over
    (ハネムーン期間は終わった、蜜月は終わった)
    解説:初期の友好的で甘い関係が終わり、対立や問題が生じ始めること。より一般的で口語的な表現です。
  • reality sets in
    (現実が忍び寄る、現実に直面する)
    解説:夢や理想から覚めて、厳しい現実を認識し始めること。「bloom…」の結果として起こる心理状態です。
  • lose one’s luster
    (輝きを失う、魅力がなくなる)
    解説:人や物が持っていた魅力や名声が薄れること。bloom よりも「輝き」に焦点を当てた表現です。

深掘り知識:「Bloom」とは何か?

「Bloom」は単に「花」という意味だけでなく、果物の皮についている白い粉(新鮮さの証)や、若者の頬の紅潮(若さの象徴)なども指します。

つまり、「生命力」「新鮮さ」「一番美しい瞬間」の象徴です。

それが “off”(離れる・なくなる)するということは、単なる老化以上の「輝きの喪失」を意味します。

ブースがあえてこの言葉を選んだのは、ブレナンにとってマイケルとの思い出が「輝かしい過去」であることを尊重しつつ、今はもうその時ではないと伝えたかったからかもしれません。

まとめ|季節は巡る

どんな美しいバラもいつかは散りますが、それが悪いことばかりではありません。

“The bloom comes off the rose” と気づいた時こそ、本当の信頼関係や、物事の本質が見えてくる時でもあります。

ブースとブレナンの関係のように、花が散った後も続く絆こそが本物なのかもしれませんね。

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