「take it back」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S07E12で学ぶ英会話

「take it back」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

言った直後に「あ、今のなし」と前言を引っ込めたくなること、ありますよね。

そんなときに役立つ「take it back」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン7第12話の序盤、自分は面白い人間かと気にし始めたシェルドンに、レナードがつい本音をこぼすシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「take it back」の意味とニュアンス

take it back
意味:前に言ったことを撤回する、なかったことにする

take it back は、いったん口にした発言や、出した申し出・約束を「無効にする」表現です。物理的に「物を返す・返品する」意味でも使いますが、会話の中では発言の撤回が中心になります。

ポイントは、強い反省から軽い気変わりまで温度の幅が広いこと。謝罪として「さっきは言い過ぎた、撤回する」と使うこともあれば、評価をその場で訂正して「今の取り消し、やっぱり良かった」と軽く使うこともできます。it の部分は that や what I said に置き換えても同じ働きをし、撤回する対象が発言・約束・提案のどれであっても柔軟に対応します。日常会話で非常に登場頻度の高い、覚えておくと便利な一言です。

【ここがポイント!】

  • 口から出た言葉をスッと手元に引き戻す、それが「take it back」の核
  • 強い謝罪から軽い気変わりまで、温度の幅が広い表現
  • it を that や what I said に替えても同じように使えるのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S07E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

自分は面白い人間なのかを急に気にし始めたシェルドンが、レナードに率直な意見を求めます。一度は「No」と切り捨てたレナードですが、シェルドンの大真面目な自己評価を聞いた瞬間、その言葉をあっさり引っ込めることになります。

Sheldon: Leonard, do you think I’m funny?
(レナード、僕って面白いと思うか?)

Leonard: No. Do you?
(いや。お前は自分でどう思ってるんだ?)

Sheldon: I think I’m hysterical.
(僕は自分を抱腹絶倒だと思ってる)

Leonard: I take it back. That was funny.
(さっきの撤回。今のは面白かった)

The Big Bang Theory Season7 Episode12(The Hesitation Ramification)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

「自分は面白いか」と大真面目に尋ねるシェルドンに、レナードは反射的に「No」と即答します。ところが続けて飛び出した “I think I’m hysterical”(自分を抱腹絶倒だと思っている)という自己評価のズレっぷりが、それ自体おかしくて、レナードはその場で前言を引っ込めることになります。

ここでの take it back は、深刻な撤回ではなく、笑いがこらえきれずに評価をひっくり返す軽い訂正として響きます。シェルドンの自己認識と周囲の見方のギャップという、このコンビらしいすれ違いが一言に重なっています。なお同じ第12話の終盤では、ペニーが酔った勢いで出したプロポーズを “I take it back. Offer’s off the table.” と撤回する場面もあり、同じフレーズが軽い場面と重い場面の両方で使われているのが見どころです。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

放った言葉を一個の「ボール」だと思ってみてください。投げてしまった一言を、手元にスッと引き戻す動作――それが take it back のイメージです。

レナードが「No」と言った直後に、その発言をサッと回収して「やっぱり面白かった」と言い直す。あの一瞬の手のひら返しを思い浮かべると、「口から出た発言を取り戻す=撤回する」という意味がそのまま絵として結びつきます。引き戻す対象を it から that や what I said に持ち替えても、動作は同じ「回収」だと覚えておくと応用が利きます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「take it back」

撤回する対象が発言・評価・約束のどれであっても使える便利さを、3つの場面で見ていきましょう。

I’m sorry, I take it back. I shouldn’t have said that.
(ごめん、撤回する。あんなこと言うべきじゃなかった)
言い争いの後で、感情的に放った一言を謝って取り消す場面です。謝罪とセットで使う、最も自然な形のひとつです。

If that offended you, I take it back completely.
(もし気を悪くしたのなら、完全に撤回します)
職場で配慮を欠いた発言をしてしまったときの、ややあらたまった撤回です。completely を添えると「全面的に取り消す」という徹底さが伝わります。

A: That new café is overrated.
B: Wait, I take that back — it was actually pretty good.
(A:あの新しいカフェ、評判ほどじゃないよ)
(B:待って、それ撤回。実はかなり良かったよ)
いったん下した評価を、その場で訂正する会話です。劇中のレナードの使い方に近い、軽い気変わりとしての撤回が見て取れます。

あわせて覚えたい関連表現

retract
(正式に撤回する)
take it back のかしこまった版で、声明・告発・論文など公的な文脈で使われます。日常会話で使うと大げさに響くため、軽い撤回には take it back のほうが自然です。

I didn’t mean that
(そんなつもりじゃなかった)
発言そのものを無効にするのではなく、「言葉の意図」を弁明する表現です。撤回まで踏み込まず、一歩手前で誤解を解きたいときに使い分けられます。

forget I said that
(今言ったことは忘れて)
撤回というより「聞かなかったことにして」と相手にお願いする言い回しです。take it back が自分側で取り消すのに対し、こちらは相手に処理を委ねる点が違います。

Note|take back ―― 「物の返却」から「言葉の返却」へ

take it back を「言葉の撤回」として覚えると、なぜ take(取る)と back(戻す)で「撤回」になるのか、少し不思議に感じるかもしれません。

take back という句は、もともと「持ち帰る」「返品する」という物理的な意味が中心でした。買った品物を店に戻す、借りていた物を返す――そうした「いったん相手に渡ったものを引き戻す」動作を表していたとされます。やがてこの「引き戻す」感覚が言葉の世界にも広がり、相手に向けて放った発言を「引き戻す=なかったことにする」という比喩として定着していきました。英語には、物のやり取りを表す動詞が言葉のやり取りにも転用される発想がよく見られます。give one’s word(約束する)、take someone’s word(言葉を信じる)など、言葉をまるで手渡しできる「物」のように扱う表現はその一例です。take back もこの流れの中にあり、品物の返却と発言の撤回が同じ動詞でつながっているのは、英語のこうした世界観をよく示しています。

この背景を知ると、take it back の it が、評価でも約束でも提案でも成り立つ理由が見えてきます。どれも「いったん差し出して、引き戻せるもの」として捉えられているからです。

物も言葉も、英語では同じように「返せる」ものなのですね。

まとめ|レナードの即答撤回から学ぶ一言

take it back は、いったん口にした発言や申し出を「なかったことにする」、撤回の定番表現です。強い謝罪から軽い気変わりまで温度の幅が広く、it を that や what I said に替えるだけで撤回する対象を自在に調整できます。

誤解を招く一言を言ってしまったとき、評価を訂正したいとき、この一言があれば焦らず軌道修正できます。レナードがシェルドンの自己評価に笑って前言を引っ込めたように、会話の流れを軽やかに立て直せる表現です。

前言を引っ込めたい場面を思い浮かべながら、表現の引き出しに加えてみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


このエピソードの他のフレーズ

おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「take it back」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次