「on one’s watch」の意味と使い方|『CHUCK』S04E19で学ぶ英会話

「on one's watch」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

自分が責任者を任されている、まさにそのときにトラブルが起きてしまう——想像するだけで、胃がきゅっとなる状況ではないでしょうか。

今回は、そんな「自分の責任下で」という重みを持つ「on one’s watch」を、『CHUCK』シーズン4第19話の中盤、リーダー就任初日に事件が起きてチャックが責任を痛感するワンシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「on one’s watch」の意味とニュアンス

on one’s watch
意味:自分が責任者・監督者でいる間に、自分の担当中に

watch はもともと「見張り」「当直」を意味する言葉で、そこから「自分が見張っている時間帯・任期のあいだに」を表すようになりました。多くは、何か良くないことが起きた文脈で「よりによって自分の責任下で」という悔恨のニュアンスを帯びて使われます。一方で、否定形の not on my watch は「私の目が黒いうちは、そうはさせない」という強い決意表明の定番でもあります。責任者としての「持ち場」を意識させる、緊張感のある表現です。

【ここがポイント!】

  • 核は「見張り(watch)に立っている自分の持ち場・任期」というイメージ
  • 悪いことが起きた文脈で「自分の責任下で」という悔恨を帯びやすい一言
  • 否定形 not on my watch なら「絶対にさせない」という決意表現に反転する

『CHUCK』S04E19のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

リーダー就任初日を迎えたチャック。ところが、その日のうちに第一候補のブロディが殺害されているのが見つかります。動揺するチャックの言葉に、自分の責任下で起きてしまったことへの悔恨がにじみます。

Chuck: I can’t believe he’s dead. How could this happen on my watch to my top recruit? Who would do this?
(彼が死んだなんて信じられない。よりによって僕の監督下で、しかも一番の候補にこんなことが起きるなんて。誰がこんなことを?)

Sarah: Well, nobody’s been in Castle for a week besides us, Bentley and the recruits. That means the killer is still among us.
(この1週間、キャッスルにいたのは私たちとベントレー、それに候補者たちだけ。つまり、犯人はまだこの中にいる。)

Chuck Season4 Episode19 (Chuck Versus the Muuurder)

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シーン解説と心理考察

チャックの on my watch という一言に、単なる驚きを超えた自責の念がこもっているところが見どころです。リーダーを任されたその初日に、守るべき候補を守れなかった——「自分が仕切っている最中に」という言葉が、責任の重さをそのまま運んでいます。このフレーズには「起きてはいけないことが、自分の持ち場で起きてしまった」という悔恨のトーンがつきまとい、リーダー就任というこの回のテーマと深く結びついています。続くサラの冷静な状況整理が、動揺するチャックとの対比を生み、密室ミステリーの緊張感を一気に立ち上げていると言えます。責任を痛感して立ちすくむチャックと、事態を前に進めるサラ。two人の役割の違いも、この場面の見どころです。

『CHUCK』流・覚え方のコツ

このフレーズは、船の甲板で「当直(watch)」に立つ見張り番の姿をイメージすると覚えやすくなります。自分が見張っている時間帯に何かが起きれば、それは自分の責任——という船の当直文化が、そのまま言葉に残っています。チャックが「僕が仕切ってる最中に、一番の候補がやられた」と責任を痛感するあの表情。「自分の当番中にやられてしまった」という悔しさと結びつければ、on one’s watch =「自分の責任下で」がすっと定着します。裏返して not on my watch と言えば、「私の当直中はさせない」という決意に変わる、と覚えておくと便利です。

例文で覚える「on one’s watch」

責任を痛感する悔恨の文脈でも、断固たる決意の文脈でも使えるのがこの表現です。3つの場面で感覚をつかんでみましょう。

Two employees quit on my watch, and I couldn’t help feeling responsible.
(私の担当中に社員が二人辞めてしまい、責任を感じずにはいられなかった。)
管理職として起きた出来事を振り返る場面です。劇中と同じ「自分の責任下で悪いことが起きた」という悔恨のパターンです。

The system never went down once on her watch.
(彼女の担当中に、システムが落ちたことは一度もなかった。)
誰かの在任実績を評価する場面です。良い結果にも使えて、「その期間中の管理ぶり」を表しています。

A: The company can’t cut corners on safety anymore.
B: Agreed. Not on my watch — I’ll make sure of that.
(A:うちの会社、もう安全面で手を抜くわけにはいかないよ。)
(B:同感だ。私の目が黒いうちはさせない——それは必ず守る。)
断固たる決意を示す会話です。否定形 not on my watch が、「絶対に許さない」という強い宣言として機能しています。

あわせて覚えたい関連表現

under one’s supervision
(〜の監督下で)
よりフォーマルで中立的な「監督下」を表します。on one’s watch のような「責任期間中に事が起きてしまった」という時間感覚や悔恨のニュアンスは薄い点が違いです。

on someone’s shift
(〜の勤務時間・シフト中に)
具体的な勤務シフトを指す表現です。on one’s watch のほうが、より広く「責任者としての任期・監督期間」を含意する点が異なります。

hold the fort
(留守を預かる、その場を守る)
一時的に責任を引き受けて場を維持する行為を表します。on one’s watch が「その期間に起きたことへの責任」に力点を置くのに対し、こちらは「守る行為」そのものに視点がある点が異なります。

Note|watch(当直・見張り)が「責任期間」を表すまで

「自分の担当中に」を、なぜ英語は watch という語で表すのでしょうか。その背景には、船や城の「当直」の文化があるとされています。

watch はもともと、船の乗組員や城の衛兵が交代で立つ「見張り」「夜警」「当直」を指す言葉でした。夜通し交代で見張りに立ち、自分の担当時間(watch)のあいだは、その持ち場で起きるすべてに責任を負う——この当直のしくみが、表現の土台にあります。そこから、「自分が見張っている時間=自分が責任を負う時間」という発想が広がり、比喩的に「自分が監督・指揮している任期のあいだに」という意味へと転じていったとされています。だからこそ on one’s watch には、単なる「〜のとき」ではなく、「自分の持ち場だったのに」という責任のニュアンスが色濃く残っています。ちなみに、時計を意味する watch も「見張り続けるもの」から来ているとされ、「見張り」と「時間」がこの一語の中でつながっているのは興味深いところです。

チャックが「僕の監督下で」と悔やんだのも、まさにこの当直の感覚です。リーダーという持ち場に立った初日、彼は自分の watch のあいだに起きた出来事の重さを、その身で受け止めていたわけです。

見張りに立つ者の、持ち場への責任がこもった言葉なのです。

まとめ|チャックが背負った「持ち場の責任」

on one’s watch は、船や城の「当直」に由来し、「自分が責任者でいる期間に」を表す表現でした。単なる時間ではなく、「自分の持ち場だったのに」という責任の重みが乗るのが、この言葉の核心です。

在任中に起きた出来事への責任を語るときにも、not on my watch で「絶対にさせない」という決意を示すときにも使える、緊張感のある一言です。under one’s supervision との温度差も意識しておくと、使い分けの精度が上がります。

リーダー初日に事件を背負ったチャックの姿を思い浮かべながら、この表現をあなたの表現の幅を広げる一つに加えてみてください。

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