「in the pink」の意味と使い方|『CHUCK』S05E01で学ぶ英会話

「in the pink」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

まわりから見れば「それ、ぜんぜんうまくいってないよね?」という状況でも、当の本人だけは妙に上機嫌で「絶好調さ!」と胸を張っている——そんな能天気な人が、身のまわりにひとりはいませんか。

そんな明るさを言い表す「in the pink」を、スパイコメディ『CHUCK』シーズン5第1話の序盤、初仕事を終えた直後の車内で、モーガンが結果を楽観的に言いなすシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「in the pink」の意味とニュアンス

in the pink
意味:絶好調で、万事順調で、(体調が)すこぶる良くて

血色の良い、ほんのり赤みのさした健康的な頬——その「ピンク色」のイメージから、「体調や調子が最高の状態にある」ことを表します。もともとは健康について使う言い回しですが、そこから広がって、事業・士気・雰囲気などが「絶好調だ」と明るく言う場面でも使われます。in good shape(良い状態)と近いものの、in the pink には血色の良さに由来する健康的な明るさと、どこかレトロで陽気な響きがあります。あいさつで「調子はどう?」と聞かれて「in the pink!(すこぶる元気だよ)」と返すような、軽妙な使い方も定番です。

【ここがポイント!】

  • 血色の良い「ピンク色の頬」から来た、「絶好調・健康そのもの」の表現
  • in good shape より陽気でレトロな、健康的な明るさがにじむ一言
  • 体調にも、事業や士気の「好調」にも広げて使えるのがコツ

『CHUCK』S05E01のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

フリーランスとして臨んだ初仕事を終え、チームは車で引き上げるところ。依頼品の壺は割れ、結果はかろうじて体裁を保った程度なのですが、能天気なモーガンだけは「俺たちは絶好調だ」と胸を張ります。現実的なケイシーとの温度差が、このやり取りの笑いを生んでいます。

Chuck: The client was not interested in the vase but the microchip inside it, and that is intact.
(依頼人が欲しかったのは壺じゃなくて中のマイクロチップで、それは無事だ。)

Morgan: Bang, we are in the pink.
(ほら、俺たち絶好調じゃないか。)

Casey: The vase was going to be our payment.
(あの壺が報酬になるはずだったんだぞ。)

Chuck Season5 Episode1 (Chuck Versus the Zoom)

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シーン解説と心理考察

破綻寸前の台所事情をよそに、「俺たちは絶好調だ」と言い切るモーガンの、根拠のない明るさが表れています。in the pink というややレトロで陽気な言い回しが、彼の楽観的な性格にぴたりとはまっています。壺を割ってしまった張本人が、それでも上機嫌で「万事順調」と胸を張る——その現実とのズレに、憎めないモーガンらしさと、独立したばかりのチームの新米ぶりがにじむ場面です。ケイシーの冷静なツッコミが、その対比をいっそう際立たせています。

『CHUCK』流・覚え方のコツ

in the pink は、熱を出して青ざめた顔ではなく、しっかり眠ってよく食べた翌朝の、ほんのり赤みのさした健康的な頬を思い浮かべると覚えやすい表現です。血色の良さ=元気いっぱい、がこのフレーズの核。劇中では、失敗続きなのにモーガンが「俺たち絶好調(in the pink)」と言い張ります。あの根拠のない明るさと、ピンク色に上気した元気な頬を結びつけると、「調子がすこぶる良い」という意味が記憶に残ります。青ざめた顔の反対、と押さえておくのもコツです。

例文で覚える「in the pink」

in the pink は、健康や調子の良さを明るく伝える場面で幅広く使えます。体調から雰囲気まで、3つの例文で見てみましょう。

After a week’s rest, Grandpa is back in the pink.
(1週間の休養で、おじいちゃんはすっかり元気を取り戻した。)
家族の健康回復を語る場面です。もともとの「体調」の文脈で使う、基本の形になります。

Sales are up and the business is in the pink this quarter.
(売上も伸びて、今期の事業は絶好調だ。)
業績の好調さを報告する場面です。「調子が良い」を物事に広げた、少し発展的な使い方です。

A: How are you feeling these days?
B: Oh, in the pink, thanks — never better!
(A:最近、調子はどう?)
(B:ああ、すこぶる元気だよ、ありがとう。絶好調さ!)
あいさつを交わす会話です。体調を尋ねられて、軽妙に明るく返すときにぴったりの言い回しです。

あわせて覚えたい関連表現

in good shape
(良い状態で、好調で)
より中立的で幅広く使える言い方です。in the pink は健康・血色のイメージが強く、ややレトロで陽気な響きが加わる点で異なります。

fit as a fiddle
(とても健康で、ぴんぴんして)
健康を強調する点は近い表現です。fit as a fiddle が「体が丈夫」なのに対し、in the pink は「血色よく調子絶好調」という含みになります。

on top of the world
(最高の気分で)
こちらは「気分の高揚」に焦点があります。in the pink が健康・コンディションの良さ寄りなのに対し、感情の高ぶりを表す点が違いです。

Note|in the pink / in the red / feeling blue — 色で状態を語る英語

in the pink を見ていると、英語が「状態」をしばしば色で言い表すことに気づきます。pink(ピンク)が「絶好調」を担うのは、その一例にすぎません。

たとえば in the red と言えば「赤字」、つまり会計が苦しい状態を指します。逆に in the black なら「黒字」です。気分の話になると、feeling blue は「憂うつ」を、see red は「かっとなる」を表します。green with envy(うらやましくて仕方ない)のように、感情そのものに色を当てる言い回しも豊富です。こうして並べてみると、pink が「健康・好調」を受け持つ位置づけが見えてきます。血の通った、ほんのり赤い肌の色が健康の象徴とされ、in the pink of health(健康そのもの)という長い形から「絶好調」の意味へ縮まっていったとも言われます。色は言葉にならない状態を、直感的に伝える便利な物差しなのですね。

モーガンのセリフに戻ると、彼が in the pink をあえて選んだことで、失敗続きの状況が、どこか上気した頬のように前向きに彩られています。実態はともかく、言葉の色だけは明るいわけです。

同じ「調子」でも、どの色に乗せるかで、伝わる気分が変わってきます。

まとめ|モーガンの能天気から学ぶ「絶好調」の一言

in the pink は、血色の良いピンク色の頬から、「絶好調で、すこぶる元気で」を表す表現でした。in good shape よりも陽気でレトロな響きを持ち、健康的な明るさをひとことで添えられます。

体調を尋ねられての返答にも、事業や雰囲気が「順調だ」と語る場面にも使え、単なる「良い」以上の、上気したような明るさを伝えられます。

失敗続きでも胸を張るモーガンが放ったこの表現を、表現の引き出しに加えてみてください。

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