「give ~ a try」の意味と使い方|『フレンズ』S01E18で学ぶ英会話

「give ~ a try」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

やったことのないこと、うまくいくか分からないこと。それでも「まあ、とりあえずやってみよう」と一歩を踏み出す瞬間は、誰にでもありますよね。

そんな前向きな気持ちを表せるのが「give ~ a try」です。シットコム『フレンズ』シーズン1第18話、一度こてんぱんに負けた女性陣がポーカーのリベンジを申し出るシーンで登場します。負けず嫌いに火がついた「もう一度やってみる」を、一緒に見ていきましょう。

目次

「give ~ a try」の意味とニュアンス

give ~ a try
意味:〜を試してみる、〜に挑戦してみる

「give 〜 a try」は、結果は分からないけれど、とりあえず挑戦してみる、という軽くて前向きな言い回しです。「try(試み)」を「give(与える)」ことで、「一度チャンスを与えてみる」というニュアンスが生まれます。

ポイントは、ハードルを上げない気軽さです。「絶対にやり遂げるぞ」と重く決意するのではなく、「まあ、ものは試しでやってみよう」という軽やかさがあります。新しいことや不慣れなことに踏み出すときにも、人に「試しにやってみたら?」と勧めるときにも使えます。

形は柔軟で、「give it a try(それを試す)」のように it で受けたり、「give meditation a try(瞑想を試す)」のように具体的な名詞を挟んだりできます。劇中では、ほぼ同じ意味の「give it a go」という変化形も同じシーンで使われています。

【ここがポイント!】

  • 「give 〜 a try」の核は、挑戦の機会を一つ「与えてみる」という気軽なイメージ
  • 重い決意ではなく、「ものは試し」の軽やかさで踏み出せるのが特徴
  • 自分がやってみるときにも、人に勧めるときにも使えるのが便利なところ

『フレンズ』S01E18のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

最初のポーカーで男性陣にこてんぱんにされた女性陣が、リベンジを申し出ます。ジョーイが「無理しなくていいよ」と気づかう(半分からかう)のに対し、レイチェルたちは引きません。ここで「give 〜 a try」と、その変化形「give it a go」が登場します。

Joey: Alright, now, listen, you guys. We talked about it and if you don’t wanna play we’d completely understand.
(よし、いいか、みんな。俺たち話し合ったんだ。もしやりたくないなら、無理にとは言わないぜ。)

Ross: Very funny. But I think we’d like to give poker another try. Shall we, ladies?
(はいはい、面白いね。でも、俺たちはもう一回ポーカーに挑戦したいんだ。だよね、お嬢さん方?)

Rachel: No, no, that’s okay, you know, I think I’m gonna give it a go.
(ううん、大丈夫。私、やってみようと思うの。)

Friends Season1 Episode18 (The One with All the Poker)

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シーン解説と心理考察

ジョーイの「無理しなくていい」という気づかいには、少しからかいも混じっています。それを軽くいなしつつ、女性陣が「もう一度挑戦する」と宣言するこの場面。give (poker) another try / give it a go という前向きな言葉に、負けず嫌いに火がついた闘志がにじんでいるのが伝わってきます。

とりわけ、レイチェルの静かな「I’m gonna give it a go」が印象的です。声を荒げるでもなく、さらりと「やってみる」と口にするこの一言には、後半の逆転劇へとつながる、静かな勢いが宿っていると言えます。派手に啖呵を切るのではなく、あくまで軽やかに「試してみる」と返すところに、このあと男性陣を出し抜く展開の予感が漂います。「試してみる」という気軽な表現が、実は物語の転換点を静かに告げる合図になっている——そんな見どころのある場面です。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

まだ結果の分からない挑戦に向かって、自分の手で「トライ」と書かれたカードを1枚、そっと場に差し出す——そんな場面を思い浮かべてみてください。「give + a try」は、「一回分の挑戦チケットを渡す」感覚です。

重く決意して構えるのではなく、軽くチャンスを一つ場に置いてみる。あの気軽さがこのフレーズの持ち味です。劇中の女性陣も、「もう一回だけやらせて」と try のカードを場に出しています。同じ意味の「give it a go」は「go(行ってみる)を与える」と考えれば、同じイメージの兄弟表現として一緒に覚えられます。カードを差し出す動作ごと記憶に残しておきましょう。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「give ~ a try」

新しいことに踏み出すとき、人に何かを勧めるときに使える表現です。挟む言葉を変えながら、3つの例文で使い方の幅をつかんでみましょう。

I’ve never made sushi before, but I’ll give it a try.
(寿司なんて作ったことないけど、試しにやってみるよ。)
初めてのことに挑戦する場面です。「it」でこれからやることを受ける、最もよく使う形だと言えます。

We should give this new supplier a try before signing a long-term contract.
(長期契約の前に、この新しい取引先を一度試してみるべきだ。)
ビジネスで試験的な導入を提案する場面です。「give A a try」と名詞を挟むと、「Aを試す」という対象がはっきりします。

A: I’m not sure I’ll be any good at rock climbing.
B: Come on, just give it a try. You might love it.
(A:ボルダリング、自分にできるか自信ないな。)
(B:まあまあ、とりあえずやってみなよ。案外ハマるかもよ。)
友人が相手の背中を押す場面です。会話の中で使うと、「気軽にやってみたら?」という誘いのニュアンスが自然に伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

give it a go
(やってみる、試してみる)
give it a try とほぼ同じ意味で、より口語的でカジュアルな響きです(特にイギリス英語で好まれます)。劇中でレイチェルが使っている変化形で、意味の差はほとんどありません。

give it a shot
(一発やってみる、挑戦してみる)
これも同じ意味のくだけた言い方です。「shot(一撃)」の分、「思い切って一発」という勢いが少し強めで、アメリカ英語でよく使われます。

try ~ out
(〜を試す、試用する)
機能や性能を「試しに使って確かめる」意味合いが強い表現です(新製品や道具など)。give 〜 a try が挑戦全般に広く使えるのに対し、try out は「お試しで使ってみる」寄りになります。

Note|a try / a go / a shot の使い分け

「give it a try」を覚えると、似た形の「give it a go」「give it a shot」も気になってきます。この3つは、実はまったく同じ鋳型から生まれた兄弟のような表現です。

共通しているのは、「give + 目的語 + a + 名詞(試みを表す語)」という型です。try(試み)、go(ひと動き)、shot(一撃)という、それぞれ少しずつ違う名詞を差し込むことで、「一回やってみる」という同じ意味を作り出しています。違いはごくわずかなニュアンスと、使われる地域にあります。give it a try は最も標準的で、場所を選ばず使える万能型。give it a go はイギリス英語でよく耳にする、肩の力が抜けたカジュアルな言い方。give it a shot はアメリカ英語で好まれ、「思い切って一発」という勢いがほんのり乗ります。どれを使っても意味はほぼ同じなので、まずは give it a try を軸に、残り2つは「同じ意味の別バージョン」として押さえておけば十分です。この型を知っておくと、初めて give it a whirl のような表現に出会っても、「ああ、同じ仲間だな」と意味を推測できます。

劇中でロスが give poker another try と言い、レイチェルが give it a go と返しているのも、まさにこの兄弟表現の使い分けです。同じ場面で二つの形が自然に飛び交うところに、この型の懐の広さが表れています。

型を一つ覚えれば、いくつもの表現が芋づる式に手に入ります。

まとめ|「ものは試し」を軽やかに伝える一言

「give 〜 a try」は、結果が分からなくても「とりあえずやってみよう」と一歩を踏み出す、前向きで気軽な表現です。重い決意ではなく「ものは試し」の軽やかさで挑戦を伝えられるのが、大きな魅力だと言えます。

自分が新しいことに挑むときも、誰かの背中をそっと押すときも、この一言があれば場の空気が軽くなります。劇中の女性陣のように、静かに、けれど確かに「やってみる」と言えるこの表現を、会話のレパートリーに加えてみてください。

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