「have the last laugh」の意味と使い方|『フレンズ』S01E18で学ぶ英会話

「have the last laugh」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今は見くびられているけれど、最後に結果で見返してやる。そんな静かな闘志を胸に秘めた経験、誰しも一度はありますよね。

その気持ちをぴたりと言い表すのが「have the last laugh」です。シットコム『フレンズ』シーズン1第18話、再戦を前にロスの挑発へモニカが強気で言い返すシーンで登場します。この直後に実際の逆転が待っている、伏線のような一言を、一緒に見ていきましょう。

目次

「have the last laugh」の意味とニュアンス

have the last laugh
意味:最後に笑う(=最終的に勝つ)、どんでん返しで勝利する

「have the last laugh」は、途中は不利でも、最終的に勝利する・報われることを表す表現です。とりわけ、自分を見下したり、早合点で笑ったりした相手を、結果で見返す——という「逆転の痛快さ」が込められています。

背景には、「He who laughs last, laughs best(最後に笑う者が最もよく笑う)」という英語のことわざがあります。先に勝ち誇って笑うのは早計で、本当の勝者は最後に笑う、という価値観です。ここから、「最後の笑い(the last laugh)」を手にするのは、途中で笑われていた側、という含みが生まれます。

使われるのは、今は劣勢だが最後に勝つと予告するときや、見くびられた側が結果で相手を見返したとき。単なる勝利ではなく、「見返し」の爽快感がセットになっているのが、この表現ならではの持ち味だと言えます。

【ここがポイント!】

  • 「have the last laugh」の核は、笑う順番が最後=真の勝者、という逆転のイメージ
  • 見下してきた相手を結果で見返す、痛快さがにじむのが特徴
  • 「今に見てろ」の予告にも、「見返してやった」の報告にも使えるのが便利なところ

『フレンズ』S01E18のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

再戦のポーカーが始まる直前。ロスが「もう負けを認めて金を渡したら?」と挑発すると、モニカは一歩も引かず強気で切り返します。ここで「the last laugh」が登場します。

Ross: So, you gals, wanna hand over your money now? That way we don’t have to go through the formality of actually playing.
(それで、お嬢さん方、もう金を渡しちゃうか?そうすれば、わざわざ実際にプレーする手間も省けるだろ。)

Monica: Oh, that’s fine. We’ll see who has the last laugh there, monkey boy.
(あら、いいわよ。最後に笑うのは誰か、見てましょうね、おサルさん。)

Friends Season1 Episode18 (The One with All the Poker)

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シーン解説と心理考察

ロスの「もう負けを認めたら?」という露骨な挑発に対し、モニカは負けを認めるどころか逆に挑発し返します。「We’ll see who has the last laugh(最後に笑うのは誰かしらね)」という一言に、今は劣勢でも「最終的に勝つのは私たち」という強気の予告が込められているのが読み取れます。相手を「monkey boy(おサルさん)」と呼んでみせる余裕からも、モニカの闘志がありありと伝わってきます。

見どころは、この宣言が単なる強がりで終わらない点です。この直後、女性陣は実際に逆転勝利を収めます。つまりモニカの「last laugh」は、そのまま物語の伏線として機能しているわけです。見下し合いの果てに立場が入れ替わる——このエピソード全体を貫くテーマが、モニカのこの一言に凝縮されていると言えます。仕切り屋で負けず嫌いなモニカらしさが、最も鮮やかに出た場面の一つです。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

先に大笑いして勝ち誇っていた相手が、勝負の最後で真顔になり、代わりにこちらがにやりと笑う——立場が入れ替わる、その瞬間を思い浮かべてみてください。「the last laugh(最後の笑い)」を手にするのは、途中で笑われていた側です。

劇中のモニカも、見下してくるロスに向かって「最後に笑うのはこっちよ」と予告し、実際にそのとおりにしてみせます。「笑う順番が最後に回ってきた人=勝者」という、オチの構図ごとイメージに焼きつけておきましょう。誰が最初に笑い、誰が最後に笑うのか。その順番を思い出せば、この表現の持つ痛快な逆転のニュアンスが、するりと頭に入ってきます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「have the last laugh」

逆転や見返しの場面で力を発揮する表現です。予告としても報告としても使える、その幅を3つの例文で味わってみましょう。

They laughed at her small startup, but she had the last laugh when it went public.
(みんな彼女の小さな会社を笑ったが、株式上場したとき最後に笑ったのは彼女だった。)
見くびられた側が結果で見返す場面です。「笑われた過去」と「最後に笑う現在」が対比され、この表現の痛快さが最もよく出る使い方だと言えます。

You can tease me now, but I’ll have the last laugh.
(今はからかっていいよ、でも最後に笑うのは私だから。)
挑発に強気で返す場面で、劇中のモニカに近い使い方です。「I’ll have」と未来形にすると、「今に見てろ」という予告のニュアンスになります。

A: Everyone said your plan would never work.
B: Maybe, but I think we’ll have the last laugh on this one.
(A:きみの計画なんて絶対うまくいかないって、みんな言ってたよ。)
(B:かもね。でも、この件では最後に笑うのはこっちだと思うよ。)
逆境のなかで自信を示すやり取りです。会話の返しで使うと、周りの否定を受け流しつつ勝算を語る、落ち着いた強さが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

He who laughs last, laughs best
(最後に笑う者が最もよく笑う)
have the last laugh の元になったことわざです。格言として文全体で使われます。have the last laugh は、この同じ発想を動詞句として文に組み込める、日常寄りの形だと言えます。

get the last word
(最後の一言を言う、言い負かして締める)
議論や口論で最後に言い返して勝つことを指します。laugh(勝負・結果での逆転)に対し、word は「言い合いでの決着」を表す点が違います。勝つ土俵が異なります。

turn the tables
(形勢を逆転させる)
不利な状況をひっくり返す「行為そのもの」を指します。have the last laugh が逆転した「結果」と、そこに伴う痛快さ・見返しの感情に焦点を当てるのに対し、こちらは逆転の動きに注目した表現です。

Note|ことわざ「最後に笑う者が最もよく笑う」から

「have the last laugh」を覚えると、「なぜ『最後の笑い』が『勝利』を意味するの?」という疑問がわいてきます。その答えは、この表現の背景にある一つの古いことわざにあります。

have the last laugh は、「He who laughs last, laughs best(あるいは longest)」——「最後に笑う者が最もよく笑う」ということわざを出自とする慣用句です。この格言は17〜18世紀ごろから英語圏で使われてきたとされ、その根っこには「先に笑うのは早合点であり、本当の勝者は物事が決着したあとに笑う」という価値観があります。勝負の途中で勝ち誇るのは危うい。結末を見届けてから笑う者こそが、真に笑う資格を持つ——そんな人生観が、短い一文に込められています。この長い格言から、「the last laugh(最後の笑い)」という核の部分だけが動詞句として独立し、have the last laugh という使いやすい形で日常に定着しました。そのため今でも、この表現には「早合点で笑った相手を、結末で見返す」という含みが色濃く残っています。

劇中のモニカが「who has the last laugh」と口にしたのも、まさにこの価値観をなぞっています。先に勝ち誇るロスに対し、「本当に笑うのは結末を見てからよ」と告げ、実際にその通りにしてみせる。ことわざの精神が、そのままシーンの展開として再現されているわけです。

一つのことわざを知ると、フレーズの奥行きがぐっと増します。

まとめ|モニカの啖呵から学ぶ「逆転の一言」

「have the last laugh」は、途中は不利でも最終的に勝つ、とりわけ見下してきた相手を結果で見返す、という痛快な逆転を表す表現です。単なる勝利ではなく「見返し」の爽快感がセットになっているのが、この一言ならではの味わいだと言えます。

「今に見てろ」の予告にも、「見返してやった」の報告にも使えるので、逆境で自分を奮い立たせたい場面で心強い味方になります。劇中のモニカのように、劣勢でも堂々と言い返せるこの表現を、表現の引き出しに加えてみてください。

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