「run low on」の意味と使い方|『フレンズ』S01E18で学ぶ英会話

「run low on」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

冷蔵庫の食材や、スマホの電池、財布の中身。「まだあるけど、そろそろ心もとないな」と感じる瞬間は、毎日どこかにありますよね。

そんな「残りが少なくなってきた」を一言で表せるのが「run low on」です。シットコム『フレンズ』シーズン1第18話の冒頭、レイチェルの就職活動をみんなで手伝うシーンで、ロスが手元の履歴書用紙について口にします。どんな場面で使われるのか、一緒に見ていきましょう。

目次

「run low on」の意味とニュアンス

run low on
意味:〜の残りが少なくなる、〜が乏しくなってくる

「run low on 〜」は、あったものが消費されて「もうすぐ尽きそう」という、進行中の減少を表す言い方です。完全にゼロになった状態の一歩手前、というのがポイントになります。

対象になるのは、ガソリン、食料、お金、時間、在庫、電池残量など、使うほど減っていくもの全般。「run(進んでいく)」と「low(低い水準)」が組み合わさって、「低い方へ進んでいく=残量が減っていく」という動きのある状態を描きます。

同じ「尽きる」でも、完全に切らした状態は「be out of 〜」で表します。run low on はその手前の「まだあるけど、そろそろ補充が必要」という段階を示すため、余裕を持って知らせるときに便利な表現だと言えます。

【ここがポイント!】

  • 「run low on」の核は、燃料計の針が下がっていくような「減っていく途中」のイメージ
  • ゼロになった「be out of」の一歩手前、まだ残っている段階を指すのが特徴
  • ガソリン・お金・時間・在庫など、消費して減るものに幅広く使えるのがコツ

『フレンズ』S01E18のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ウェイトレスを辞めて新しい仕事を探すレイチェルのため、仲間たちがアパートで履歴書のファックス送信を手伝っています。手元の用紙が減ってきたことを伝えつつ、ロスは応募先の雑誌に軽くツッコミを入れます。ここで「run low on」が登場します。

Ross: Oh, Rach, we’re running low on resumes over here. Do you really want a job with “Popular Mechanics”?
(あー、レイチ、こっちの履歴書、そろそろ残りが少なくなってきたよ。本当に「ポピュラー・メカニクス」で働きたいのか?)

Rachel: Well, if you’re gonna work for mechanics those are the ones to work for.
(まあ、機械工のところで働くなら、あそこがいちばんいい相手じゃない。)

Friends Season1 Episode18 (The One with All the Poker)

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シーン解説と心理考察

気の置けない仲間が集まった、朝のくだけた空気が伝わってくる場面です。ロスの「running low on resumes」は、手伝いの最中に用紙の残量を伝える実務的な報告でありながら、そのまま応募先へのからかいの入り口にもなっています。

手当たり次第に応募しようとするレイチェルの必死さと、それを茶化しながらも手を動かして支える仲間たち。両者の温度差が、この短いやり取りに凝縮されていると言えます。「run low on」がただの在庫確認ではなく、親しい関係だからこそ出る軽口とセットになっているところに、シットコムらしい会話の妙が見て取れます。就職という重いテーマを、深刻になりすぎず日常の一コマとして描く手つきも見どころです。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

車の燃料計を思い浮かべてみてください。針が「F(満タン)」から「E(空)」に向かって、じりじりと下がっていく。まだ走れるけれど、そろそろ給油しないとまずい——あの感覚がそのまま「run low on」です。

劇中のロスも、履歴書の紙が「E」に近づいてきたと知らせています。針が下がっていく映像とセットで覚えると、「まだあるけど心もとない」という段階のニュアンスが体に残ります。完全に針が「E」を指し切った状態が「be out of」。針の位置の違いとして二つを並べておくと、使い分けも自然に頭に入ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「run low on」

日常からビジネスまで、幅広い場面で活躍するフレーズです。減っていく対象を変えながら、3つの例文で感覚をつかんでみましょう。

We’re running low on coffee, so I’ll pick some up on the way home.
(コーヒーが残り少なくなってきたから、帰りに買ってくるね。)
家族やルームメイトへの買い物連絡で使える一言です。生活のなかで最も自然に出てくる、定番の使い方だと言えます。

We’re running low on time, so let’s move on to the next item.
(時間が残り少なくなってきたので、次の議題に移りましょう。)
会議やプレゼンの進行役が使う場面です。時間という目に見えないものにも問題なく使え、ビジネスでも重宝します。

A: How’s the printer looking?
B: It’s running low on ink, so we should order a new cartridge soon.
(A:プリンターの調子はどう?)
(B:インクが残り少ないから、そろそろ新しいカートリッジを頼んだほうがいいね。)
オフィスでの何気ない確認のやり取りです。会話の返しの中で使うと、「そろそろ補充が必要」という含みまで自然に伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

be running out of
(〜が尽きかけている、〜を切らしそう)
run low on よりも切迫感が強く、ゼロに近い状態を指します。run low on が「まだ余裕はあるが減ってきた」なら、こちらは「もう本当に無くなりそう」という一段先の段階です。

be short on
(〜が不足している)
最初から量が足りていないニュアンスです。run low on が「あったものが減ってきた」という時間の流れを含むのに対し、be short on は「そもそも足りない」状態を指す点が違います。

be almost out of
(もう少しで〜がなくなる)
意味は近いですが、より口語的でストレートな響きです。run low on のほうが、ややあらたまった、やわらかい伝え方になります。

Note|run が抱える「流れて減っていく」感覚

「run low on」を覚えると、ふと気になるのが「なぜ『走る』の run が『残りが減る』の意味になるのか」という点です。ここには run という動詞が持つ、もう一つの顔が関わっています。

run には「走る」以外に、「(液体や供給などが)流れる」「(蓄えが)尽きる方向へ進む」という古くからの用法があります。川が流れることを the river runs と言うように、run はもともと「一定の方向へなめらかに動いていく」イメージを担ってきました。この「流れて減っていく」感覚から生まれたのが、run low(低い水準へ流れていく=残りが減る)、run out(流れ出て尽きる)、run dry(流れが涸れて干上がる)という一群の表現です。どれも液体が流れ出て水位が下がっていくような、共通のイメージでつながっています。

この核を押さえると、run low on は「残量が低い水準へ流れていく段階」、run out of は「流れ出て完全に尽きた段階」と、同じ絵の中の別の場面として整理できます。バラバラの熟語として丸暗記するより、ずっと記憶に残りやすくなります。

run の奥にある「流れ」を感じ取れると、表現の景色が変わります。

まとめ|燃料計の針で覚える「そろそろ」の一言

「run low on」は、あったものが消費されて残りが心もとなくなってきた、その「途中の段階」を切り取る表現です。完全に尽きた be out of の一歩手前を、余裕を持って知らせられるのが強みだと言えます。

コーヒーでも、時間でも、インクでも、「そろそろ足りなくなりそう」と感じた瞬間にこの一言が出れば、状況を的確に、しかも角を立てずに共有できます。燃料計の針が下がっていくイメージを手がかりに、日常の「そろそろ」を伝える表現の引き出しに加えてみてください。

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