「carry over the threshold」とは?抱き上げて新居の入り口をまたぐ文化と英語|『BONES』S08E04で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「carry over the threshold」とは?抱き上げて新居の入り口をまたぐ文化と英語|『BONES』S08E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン8エピソード4の終盤には、スイーツとデイジーの新居の入り口に、ホッジンスとアンジェラが現れる場面があります。そこで話題にのぼるのが、新しい家に入るとき、相手を抱き上げて入り口をまたぐという習慣です。今回は、この carry over the threshold と呼ばれる習慣の背景と、その場で交わされる英語を見ていきます。

海外の映画やドラマで目にすることのある光景ですが、言葉の意味や由来を知ると、場面の見え方が少し変わります。

目次

新居の前で出てくる「housewarming party」

ホッジンスが、ここが2人の家かとたずねたあと、新居の入り口で次のようなやり取りが続きます。

— We’d invite you in but…
(中に招きたいところなんだけど…)

— Oh, that’s okay.
(ああ、気にしないで。)

— We’ll have a housewarming party when we’re settled.
(落ち着いたら、引っ越し祝いのパーティーをするから。)

— You should carry her over the threshold.
(彼女を抱き上げて、入り口をまたがないと。)

BONES Season8 Episode4 (The Tiger in the Tale)

housewarming party は、新しい家に移ったあと、親しい人を招いてお披露目する集まりです。名前の由来には、暖房のなかった時代に客が薪を持ち寄り、新しい家を「温めた」ことから来ているという説があります。招かれた側が持っていく贈り物は housewarming gift と呼ばれます。

when we’re settled は「(引っ越して)落ち着いたら」という意味で、片づけが済んで生活が整った状態を指します。invite you in の in は「家の中へ」で、招き入れることを表します。

この会話の最後に出てくるのが、新居の入り口で相手を抱き上げて入ったら、と勧める一言です。

「carry over the threshold」は、結婚した2人の門出の習慣

threshold は「敷居」、つまり戸口の床の部分を指し、そこから「入り口」「始まり」という意味でも使われます。on the threshold of a new life(新しい生活の入り口に立って)のような言い方がその例です。carry someone over the threshold は、結婚した2人が新居に初めて入るとき、新郎が新婦を抱き上げて敷居をまたぐ習慣を指す言い方です。

由来には諸説あります。古代ローマにさかのぼるという説があり、入り口には悪いものがひそんでいるので花嫁を守るため、あるいは新居の入り口で花嫁がつまずくと縁起が悪いとされたため、などと語られています。どれが本当の始まりかははっきりしておらず、今ではお祝いの演出の一つとして知られています。

勧められた習慣に、アンジェラはすぐに待ったをかけます。

Angela: Oh, don’t bother.
(あら、やめときなさいって。)

— I had a lump on my head for weeks and he threw out his back.
(何週間も頭にこぶができたし、彼のほうは腰を痛めた。)

BONES Season8 Episode4 (The Tiger in the Tale)

lump は「こぶ」、throw out one’s back は「腰を痛める」というくだけた言い方です。ロマンチックな習慣の話が、こぶや腰という現実的な話に一気に変わるのが面白いところです。

「we’ll leave you to it」で、2人に任せて引き上げる

少しやり取りがあったあと、ランス(スイーツのファーストネーム)は力持ちだから、という声に続いて、その場を離れる言葉が出てきます。

— Lance is so strong.
(ランスは力持ちだから。)

— Okay, well, we’ll leave you to it.
(じゃあ、あとは任せるよ。)

BONES Season8 Episode4 (The Tiger in the Tale)

leave someone to it は「(邪魔をせずに)あとはその人に任せる」という意味で、相手が何かに取りかかろうとしているときに、その場を離れる合図として使われます。新しい家を訪ねた側が、長居せずに引き上げるときにも自然に使える言い方です。

新居を訪ねたときには、次のような一言もよく使われます。

  • Is this your new place?(ここが新しい家?)
  • It looks great.(すてきだね)
  • We won’t keep you.(長居はしないよ)

まとめ|敷居をまたぐ一歩に込められた意味

carry over the threshold は、相手を抱き上げて新居の敷居をまたぐ結婚の習慣で、由来には古代ローマや縁起にまつわる諸説があります。housewarming party や when we’re settled、leave someone to it とあわせて知っておくと、新しい家をめぐる会話がより身近になります。

新居の入り口でのささやかなやり取りを観ながら、習慣の背景に思いをめぐらせると、場面がいっそう味わい深く見えてきます。

同じエピソードのコラムでは、grow up in と grow up with の違いや、新しい部屋の鍵を確かめるときの英語も取り上げています。

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