「Patience.」と「Let’s just see what happens.」はどう違う?|『メンタリスト』S05E10で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「Patience.」と「Let's just see what happens.」はどう違う?|『メンタリスト』S05E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第10話には、待っているあいだに交わされる短い言葉がいくつか出てきます。時刻を告げられて返す一語と、中止を口にする台詞のあとに続く一言は、どちらも「待つ」方向の言葉でありながら、働きが違います。短い台詞ばかりなので、一つずつ確かめやすい場面です。

二つの言い方の違いを、前後の台詞とあわせて、場面の流れに沿って見ていきます。

目次

「Then we go back to ~」代案と、いまの楽しみを並べる

最初のブロックは、待つあいだの会話の一部です。Then we go back to old-fashioned police work. の then は「それなら」と、直前に出た内容を受ける語で、ここでは go back to ~(〜に戻る)と組み合わさっています。old-fashioned は「昔ながらの」で、昔からあるやり方を指します。

— Then we go back to old-fashioned police work.
(それなら、昔ながらの警察の仕事に戻ります。)
— But this way, we get to enjoy some room service. Please, have a seat.
(でも、こうすればルームサービスを楽しめます。どうぞ、座ってください。)
The Mentalist Season5 Episode10 (Panama Red)

続く But this way, we get to enjoy some room service. では、this way が「このやり方なら」を表し、get to ~ が「〜できる」「〜する機会がある」という意味を出しています。room service は、客室に食事などを届けるサービスのことです。But が前の文と対比させるので、従来の仕事に戻る案と、このやり方ならできる楽しみが並ぶ形になります。some は量をぼかす語で、サービスの内容を細かく言わずに済ませています。

Please, have a seat. は、座るよう勧める言い方です。Please が文頭近くに置かれると、勧めの調子が柔らかくなります。勧めの言葉で、このブロックは終わります。

「Patience.」時刻を告げられて返す一語

少しあとに、時刻を告げる一言と、ごく短い返事が続きます。時刻を告げる台詞は、名前で呼びかけてから、it’s で時刻を伝える形です。it は時間を表すときの主語で、特定のものを指していません。3:15 は three fifteen と読むほか、a quarter past three とも言えます。

— Jane, it’s 3:15.
(ジェーン、3時15分ですよ。)
— Patience.
(辛抱です。)
The Mentalist Season5 Episode10 (Panama Red)

返事の Patience. は一語だけです。patience は「辛抱・忍耐」を意味する名詞で、Have patience. や Be patient. を短くした形と説明されることがあります。時刻を告げられた直後に、待つことを促す言葉が置かれています。

理由も見通しも添えず、名詞一語で返しているのが特徴です。説明を足すより、「待つこと」そのものを求める響きがあります。Wait. のような動詞の命令形とも違い、待つ側の心がまえに目を向けた言葉で、気を長く持つことが話の中心に置かれています。

「Let’s just see what happens.」成り行きを一緒に見る提案

さらにあとのやりとりでは、中止を口にする台詞が出てきます。I’m pulling the plug. は、pull the plug が「プラグを抜く」から転じて「打ち切る」を表す言い方で、I’m ~ing の形が、これからする行動として中止を伝えています。ここでは前置きにとどめ、そのあとに続く一言に目を向けます。

— All right, then I’m pulling the plug. We can bring them in and talk to them.
(分かりました、では打ち切ります。彼らを連れてきて、話を聞けばいいでしょう。)
— Pish posh. He’s doing a great job. Let’s just see what happens.
(ばかばかしい。彼はとてもうまくやっています。とにかく、成り行きを見ましょう。)
The Mentalist Season5 Episode10 (Panama Red)

We can bring them in and talk to them. の bring ~ in は、人を呼び入れる、連れてくるという意味で、We can ~ は「〜すればいい」と選択肢を示す形です。ここまでが中止を口にする台詞です。

続く Pish posh. は、相手の言葉を退けるときの間投詞で、やや古風な響きがあるとされます。He’s doing a great job. は、do a great job で「とてもうまくやっている」と評価する文です。そして Let’s just see what happens. は、Let’s ~ で相手を誘い、just が「とにかく」という軽さを足し、what happens で「起こること」を見よう、と成り行きに預けています。

Patience. と並べると、違いが見えてきます。どちらも「待つ」方向の言葉ですが、Patience. は一語で待つことを求め、Let’s just see what happens. は let’s を使って、一緒に成り行きを見る形にしています。前者は短い返事、後者は理由を添えて続けられる提案、という違いがあります。

まとめ|待つことを求める一語と、成り行きを見る提案

Patience. は、名詞一語で待つことを求める返事です。Let’s just see what happens. は、let’s で誘い、成り行きに預ける提案です。同じ「待つ」でも、一語で求める形と、一緒に見る形とでは、働きが違って見えてきます。

次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

このエピソードの英語表現は、ほかのコラムやフレーズ記事でも取り上げています。

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