「We have every right to ~」と言われたら、何と返す?|『メンタリスト』S05E10で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「We have every right to ~」と言われたら、何と返す?|『メンタリスト』S05E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第10話には、従業員の見張りをめぐって「権利がある」と主張される場面があります。その主張に対して、三語で範囲を絞る返しが出てきます。短い一言ですが、仕事や手続きの話題で働く形がそろっています。やりとりはどれも短く、一文ずつ確かめやすい場面です。

権利を主張する形、範囲を絞る返し、気持ちを尋ねる問いかけ、記録の提出を求める言い方を、台詞の順に見ていきます。

目次

「We have every right to ~」権利があると言う形

最初の台詞は、研究者についての一般論です。Researchers consistently fail to understand the importance of their own work. は、consistently が「例外なく」、fail to ~ が「〜できずにいる」という意味で、研究者全体について述べる文になっています。これを受けて、人を見張るのはそのためか、と問う一言が続きます。

— Researchers consistently fail to understand the importance of their own work.
(研究者は例外なく、自分の仕事の重要性を理解できていません。)
— Is that why you spy on people?
(だから人を監視しているのですか?)
— We have every right to maintain operational oversight of our employees– freelancers included.
(従業員の業務を監督する権利は、こちらに十分あります。フリーランスも含めてです。)
— Maybe legally speaking.
(法的に言えば、そうかもしれません。)
The Mentalist Season5 Episode10 (Panama Red)

We have every right to ~ は、「〜する権利が十分にある」と言い切る形です。right to のあとに動詞を置き、every が強めの働きをします。ここでは maintain operational oversight が続き、「業務上の監督を続ける」ことについて権利を主張しています。oversight は「監督」の意味で使われています。

文末の freelancers included は、including freelancers を短くした形で、対象に含まれる範囲を後から足す言い方です。ダッシュでつないで、言い切ったあとに付け足している点も、話し言葉らしい組み立てです。

「Maybe legally speaking.」範囲を限って返す

権利の主張を受けた返事は、たった三語です。legally speaking は「法的に言えば」と、話の見方を法律の面に限る言い方で、-ly speaking の形は technically speaking や generally speaking のようにも作れます。頭の Maybe がつくと、その範囲でも確かではない、という控えめな響きになります。

この返しは、権利があるという主張に対して、法の面に限って「そうかもしれない」と受ける形です。それ以外の面については何も述べていないため、含みを残した返事になります。

続くやりとりも、短い文が重なっていきます。

— How do you feel about it, Francesca?
(どう感じていますか、フランチェスカ?)
— I chose not to inform Francesca of my instructions to Pierce.
(ピアースへの私の指示を、フランチェスカには知らせないことにしました。)
— So you don’t trust your executives, either?
(つまり、幹部のことも信用していないのですか?)
— I wonder if there’s hidden microphones in your office.
(そちらのオフィスに隠しマイクがあるのかどうか、気になりますね。)
— There’s not.
(ありません。)
— There’s not, Francesca.
(ありませんよ、フランチェスカ。)
— Of course.
(もちろん。)
— We’ll find out soon enough. We’re working on getting a warrant to obtain your security recordings.
(すぐに分かります。そちらの警備用の記録を入手するための令状を取る準備を進めています。)
The Mentalist Season5 Episode10 (Panama Red)

How do you feel about it? は、相手の気持ちを尋ねる問いかけで、ここでは名前を添えて呼びかけています。続く I chose not to ~ は、「〜しないことにした」と自分の判断を述べる形です。I didn’t ~ と比べると、あえてそうした、という響きが出ます。

I wonder if ~ は、「〜かどうか気になる」と疑いや関心を口にする形です。断定せずに、柔らかく話題に出せます。台詞では there’s のあとに複数形の microphones が来ていますが、there’s のあとに複数形が続く形は、話し言葉では見られることがあります。これを受けて、There’s not. と短く否定が返ります。

最後の We’ll find out soon enough. は、「そのうち分かる」という意味です。続く文で令状の話が出ますが、この場面では、令状を取る準備をしているという事実が一言で述べられるだけです。

「you’re gonna need a court order」記録の提出を求め、命令を求められる

別の場面にも、手続きを示す短いやりとりがあります。

— I’m gonna need access to all the recordings you made.
(あなたが作った記録すべてに、アクセスさせてもらう必要があります。)
— Then you’re gonna need a court order.
(それなら、裁判所の命令が必要になりますよ。)
The Mentalist Season5 Episode10 (Panama Red)

I’m gonna need ~ は I’m going to need ~ の話し言葉で、「〜が必要になる」と要求を前置きなしに示す形です。access to ~ は「〜を見られる状態」で、all the recordings you made は「相手が作った記録すべて」を指します。

返事の Then you’re gonna need a court order. では、then が「それなら」という条件の受けになっています。同じ need を相手に向け返し、要求の中身そのものではなく、手順が足りないと切り返す組み立てです。court order は裁判所の命令のことです。

最初の場面にあった warrant(令状)も、この種の手続きを指す語です。ここまでに見た台詞は、権利を主張する、範囲を絞って返す、手続きを求める、という違った角度から、権利や手続きを語る英語を並べています。

まとめ|権利の主張と、その返し方

We have every right to ~ で権利を主張し、Maybe legally speaking. で範囲を絞って返す。I wonder if ~ で疑いを口にし、you’re gonna need a court order で手続きを求める。権利をめぐる短い台詞が、場面ごとに並んでいます。

次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

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