海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン9エピソード16では、仕事ぶりに不満を持たれていると感じているデイジーが、ブレナンに自分から話を切り出します。今回は、不調の理由を上の立場の人に伝えるときの切り出し方と、短く事実を伝える言い方を読み解きます。
仕事がうまくいっていないとき、黙っていると相手の不満だけが積み重なりがちです。気まずい話を自分から始めるための決まった言い回しを知っておくと、言いにくいことも落ち着いて伝えられます。
打ち明ける前に「何があったか話してみて」
デイジーがスイーツと会う場面では、最近の仕事ぶりを嘆く言葉と、それに対する助言が続きます。
— But my work has been terrible.
(でも、仕事がひどいの。)— I’ve been overlooking really obvious things.
(すごく分かりやすいことを見落としてばかりで。)— And Dr. Brennan is gonna fire me, I know it.
(ブレナン博士にクビにされるわ、絶対。)— Just tell Dr. Brennan what happened.
(ブレナン博士に、何があったかそのまま話せばいい。)— I’m sure she’ll understand what you’re going through.
(今どんな状況か、きっと分かってくれるよ。)BONES Season9 Episode16 (The Source in the Sludge)
My work has been terrible. は、現在完了形で「このところずっと仕事がひどい」と、一度きりではない不調を表しています。I’ve been overlooking ~ も現在完了進行形で、見落としが続いている状態を自分から認める形です。
これに対して返されるのが Just tell ~ what happened. です。just が入ることで「ややこしく考えずに、ただ話せばいい」という後押しになります。what happened は「何があったか」で、言い訳を並べるより事実をそのまま伝えるよう勧める言い方と読み取れます。
自分から切り出す「I’d like to clear things up」
その後、デイジーはブレナンに話を切り出します。
Daisy: Dr. Brennan, I know you’ve had issues with my performance.
(ブレナン博士、私の仕事ぶりにご不満があるのは分かっています。)— And I’d like to clear things up.
(それで、はっきりさせておきたいんです。)BONES Season9 Episode16 (The Source in the Sludge)
I know you’ve had issues with ~ は「〜に不満をお持ちなのは分かっています」と、相手の受け止めを先に認める前置きです。自分から問題に触れることで、相手が言いにくいことを言わずに済みます。I’d like to clear things up. の clear things up は「誤解やわだかまりを解く」「はっきりさせる」で、これから大事な話をするという合図になります。
ブレナンの返事と、その後のやり取りはこう続きます。
Brennan: The best way to clear it up is to impress me with your work.
(いちばんの解決法は、仕事で私を感心させることよ。)— I failed my orals.
(口頭試問に落ちました。)— Oh.
(まあ。)— And that has affected your work here?
(それがここでの仕事に影響していたの?)BONES Season9 Episode16 (The Source in the Sludge)
orals は大学院などで受ける口頭の試験のことです。I failed ~. と結果だけを短く言い、言い訳を前に出していないのが印象的です。受け止める側の And that has affected your work here? は「それが仕事に影響していたの?」と、打ち明けられた事実と仕事の不調をつなげて確かめる問いになっています。
打ち明けるときの言い方と、受け止める一言
その後の作業の場面で、ブレナンがデイジーを呼び止めて声をかけます。
Brennan: Ms. Wick?
(ミス・ウィック?)Brennan: Good work.
(よくやったわ。)BONES Season9 Episode16 (The Source in the Sludge)
打ち明けた後は、言葉より仕事で示すことが大切だと分かる流れです。不調を伝えるときの言い方を整理すると、次のようになります。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Can I talk to you about something? | 少しお話ししてもいいですか? |
| I owe you an explanation. | ご説明しなければなりません |
| I haven’t been at my best lately. | 最近、本調子ではありません |
| I’d like to clear things up. | はっきりさせておきたいです |
| It won’t happen again. | 二度と繰り返しません |
まず Can I talk to you about something? で時間をもらい、I haven’t been at my best lately. で不調を認め、理由を短く添えるのが自然な流れです。
まとめ|不調を自分から伝える英語
今回は『BONES』シーズン9エピソード16から、I know you’ve had issues with ~ と I’d like to clear things up. の切り出し方、I failed ~. と短く事実を伝える言い方、Just tell ~ what happened. の後押しを読み解きました。
言いにくいことほど先に自分から切り出す姿勢が、英語の言い回しにも表れていることが見えてきます。
このエピソードでは、時間を「作る」と「ある」の違いや、話の続きを持ち越す英語もコラムで読み解いています。


コメント