「Let’s just say I planted the seed.」直接命じずに相手をその気にさせる英語|『BONES』S04E11で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「Let's just say I planted the seed.」直接命じずに相手をその気にさせる英語|『BONES』S04E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

BONESシーズン4 第11話では、研究所の責任者カムが、ホッジンスに実験をさせたいのに、自分からははっきり命じません。今回はそのやり取りから、命令せずに相手をその気にさせる英語と、それを見抜く側・認める側の英語を取り上げます。

上司と部下の駆け引きは、職場の英会話でもそのまま使える場面です。短い台詞に込められた含みを一つずつ見ていきましょう。

目次

「Is that what you’re after here?」狙いを見抜く聞き方

捜査の検査を進めるなか、カムに「どうやって調べるつもり?」と水を向けられたウェンデルが、ある提案をします。それを聞いたホッジンスは、カムの方を向いてこう言います。

Wendell: We could experiment.
(実験してみるって手もありますよね。)
Hodgins: Oh. Ohhh. Is that what you’re after here?
(おっと。ははあ。そういう狙いだったわけ?)

BONES Season4 Episode11 (The Bone That Blew)

be after 〜は「〜を狙っている、求めている」という意味です。Is that what you’re after?は、相手の遠回しな言動の裏にある目的に気づいたときに「それが狙いですか」と確かめる言い方で、hereを添えると「この場で」という含みが加わります。職場で上司から妙に含みのある質問をされたときなどに、「つまり、こうしてほしいということですね」と確認する感覚で使える形です。言い方次第では詰問に聞こえるため、ホッジンスのように軽い調子で口にするのがポイントと言えます。

ところがカムは、はっきりとは認めないまま部屋を出ていきます。残された2人の会話がこちらです。

Wendell: I can’t tell if we’re doing an experiment or not.
(実験するのか、しないのか、よく分かんないっすね。)
Hodgins: Not.
(しない。)

BONES Season4 Episode11 (The Bone That Blew)

I can’t tell if 〜 or notは「〜なのかどうか判断がつかない」という意味の定番の形です。カムが命じも禁じもしなかったため、現場が戸惑っている様子がよく伝わってきます。

「Let’s just say I planted the seed.」ぼかして認める言い方

その後、アンジェラは別の解析作業をしながら、カムにこう話しかけます。

Angela: Well, if the info on the card isn’t too heavily encrypted… I heard you tried to get Hodgins interested in doing an experiment.
(まあ、カードの情報がそれほど強く暗号化されてなければだけど…。ホッジンスに実験をやる気にさせようとしたって聞いたわよ。)
Cam: Let’s just say I planted the seed.
(種はまいた、とだけ言っておくわ。)

BONES Season4 Episode11 (The Bone That Blew)

plant the seedは「種をまく」から転じて、「考えのきっかけを相手の中に植えつける」という意味で使われる言い回しです。結果を押しつけず、相手が自分から動き出すのを待つニュアンスがあります。

Let’s just say 〜は「まあ、〜とだけ言っておきましょう」と、すべては明かさずに要点だけを認めるときの前置きです。たとえば「どうだった?」と聞かれてLet’s just say it didn’t go well.(うまくいかなかった、とだけ言っておくよ)と答えれば、細かい事情には触れずに結論だけを伝えられます。カムの返事も、働きかけたことは認めつつ、具体的に何をしたかは語らないという距離の取り方が読み取れます。

表現 意味 立場
plant the seed きっかけを植えつける 動かす側
Let’s just say 〜 〜とだけ言っておく 認める側
be after 〜 〜を狙う 見抜く側

やがてホッジンスは、マックスのアイデアをもとに捜査のための実験に取り組みます。成果を褒めるカムに、ホッジンスはこう返します。

Cam: Good job, excellent experiment.
(よくやったわ。見事な実験ね。)
Hodgins: Don’t thank me. Thank Max Brennan.
(礼なら俺じゃなくて、マックス・ブレナンにどうぞ。)

BONES Season4 Episode11 (The Bone That Blew)

まいた種が、思わぬ形で芽を出した結末だと言えます。

まとめ|命じない言葉にも、人を動かす力がある

狙いを確かめるIs that what you’re after?、判断のつかなさを表すI can’t tell if 〜 or not、ぼかして認めるLet’s just say 〜、きっかけを与えるplant the seedの4つです。遠回しな働きかけを読み解く英語がそろいます。

カムとホッジンスの駆け引きは、言葉の含みに注目して観ると、また違った面白さが見えてきます。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、親子や職場の会話を別の切り口から取り上げています。

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