海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン11エピソード13は、夜中に目を覚ました子どもを、ブースとブレナンがなだめる場面から始まります。怖い夢の中身は「クローゼットから怪物が出てきた」というものでした。今回はこの場面を手がかりに、英語圏で語られるクローゼットの怪物と、寝かしつけをめぐる文化を読み解きます。
子どもの「怖い」にどう向き合うかは、家庭ごとに考え方が分かれるところです。作中の言葉をたどると、その文化の輪郭と、なだめるときの英語が見えてきます。
「monster in the closet」と寝かしつけの言葉
場面は、夜中に響く声から始まります。
— Help! Mom! Dad!
(助けて!ママ!パパ!)BONES Season11 Episode13 (The Monster in the Closet)
続いて、なだめる言葉と、怖い夢の中身が語られます。
— No, no, no. No one’s going to hurt you. Okay? Everything’s going to be okay. You’re fine. You’re just having a nightmare.
(大丈夫、大丈夫。誰もひどいことなんてしないよ。ね?全部大丈夫だから。なんともないよ。怖い夢を見てるだけ。)— The monster, it came out of the closet.
(怪物が、クローゼットから出てきたの。)Booth: There’s no monster in the closet.
(クローゼットに怪物なんていないぞ。)Booth: Remember when I tucked you in, you know, I came, and I scared the monster away.
(覚えてるだろ、寝かしつけたとき、パパが来て怪物を追い払ったじゃないか。)BONES Season11 Episode13 (The Monster in the Closet)
クローゼットやベッドの下に怪物が潜んでいる、という話は、英語圏では monster in the closet や monster under the bed と呼ばれ、子ども向けの本や映画でもよく描かれる題材とされています。
tuck in は、ベッドに入った人に掛け布団をかけ、すき間なく包んであげることです。辞書では「寝かしつける」場面の言葉として紹介されています。この表現の使い方は、フレーズ記事でも取り上げています。
「怪物はいない」をどう伝えるか
ブースの言葉には、すぐに打ち消す言葉が続きます。
— No! You didn’t, Booth.
(違う!追い払ってなんかいない、ブース。)— Monsters are not real, therefore you had nothing to scare away.
(怪物は現実には存在しない。だから、追い払うものなんて最初からなかった。)— Your mother is right. But what I meant to say is that, look, I would never let anything happen to you, okay?
(ママの言うとおり。でも言いたかったのは、ほら、何があっても守るってこと、ね?)— You don’t believe me. It was here.
(信じてくれないんだ。ここにいたのに。)— I’m sure it felt very real to you.
(本当にいるみたいに感じたんだね。)BONES Season11 Episode13 (The Monster in the Closet)
劇中では、「怪物は現実にいない」ときっぱり言う言葉と、「何があっても守る」と安心させる言葉、「本当にいるように感じたんだね」と気持ちを受け止める言葉が、短い時間に並んで出てきます。
英語圏の家庭では、怪物よけのスプレーを用意したり、クローゼットを一緒に確かめたりするといった工夫が話題にのぼることもあるとされています。一方で、どう声をかけるのがよいかについては考え方がさまざまで、家庭によって選ぶやり方は違うようです。作中の3つの言い方は、その違いがよく分かる組み合わせと言えます。
怖い夢のあと、親のベッドで
場面の終わり近くには、こんな頼みごとが出てきます。
— Can I sleep with you tonight?
(今夜、一緒に寝てもいい?)— Of course, sweetheart.
(もちろん、いいよ。)— Come on. Anything for my little girl. Jump up, jump up!
(おいで。かわいい娘のためなら何だってする。ほら、ベッドに上がって!)BONES Season11 Episode13 (The Monster in the Closet)
怖い夢を見た子どもが親のベッドで眠ることを許すかどうかも、家庭によって方針が分かれるとされています。劇中では、頼みのすぐあとに「もちろん」という言葉が続き、ベッドに迎え入れる流れになっています。sweetheart は子どもや親しい相手への呼びかけ、Anything for ~ は「〜のためなら何でも」という言い方です。
終盤には、怖いものへの向き合い方についての報告も出てきます。
— I told her, you know, if she’s scared, you just go right up to the closet and you tell the monster,
(あの子にはこう伝えた。怖かったら、クローゼットまで歩いていって、怪物に言ってやればいい、と……)BONES Season11 Episode13 (The Monster in the Closet)
なだめる、受け止める、向き合わせる。ひとつの話のなかに、寝かしつけをめぐる考え方の違いがいくつも描かれているのが面白いところです。
まとめ|クローゼットの怪物と寝かしつけ
今回は『BONES』シーズン11エピソード13から、monster in the closet の話と tuck in の寝かしつけ、怖い夢のあとに親のベッドで眠る習慣など、子どもの夜をめぐる文化を紹介しました。You’re just having a nightmare. や I’m sure it felt very real to you. は、なだめるときの言葉としても覚えやすい言い方です。
家族の何気ない夜の場面に目を向けながら、これからも『BONES』を楽しんでいきましょう。
同じ回の英語は、「普通ではない」を強める2つの言い方や、寝不足の相手へのひと言のコラムでも扱っています。


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