海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン8エピソード14には、お祝いの一杯に誘いながら「おごるよ」と伝える場面と、誕生日のお祝いの席で「ここは自分が払う」と申し出る場面があります。どちらも、支払いをめぐるひと言がテンポよく交わされます。
「おごるよ」「ごちそうさま」は、日本語でも出番の多い言葉です。英語での申し出方と受け方を組にして押さえておくと、食事や飲みの場で迷わずに済みます。
誘いながら伝える「It’ll be my treat.」
うれしい話が出たあとで、お祝いに一杯どうかと誘う声がかかります。
— Hey, do you want to get a drink after this to celebrate?
(ねえ、これが終わったら、お祝いに一杯どう?)— It’ll be my treat.
(おごるから。)— You paying, I’m down.
(そっちのおごりなら、乗った。)— All right.
(よし。)BONES Season8 Episode14 (The Doll in the Derby)
treat は名詞で「ごちそう・おごり」を表し、It’ll be my treat. は「私のおごりにするよ」という意味です。誘うときに先に言っておくと、相手は支払いを気にせずに返事ができます。短く My treat. とだけ言うことも多く、動詞を使って Let me treat you to dinner.(夕食をごちそうさせて)と言うこともできます。
返事の You paying, I’m down. は、If you’re paying, I’m down. を短くした、くだけた言い方です。I’m down は「(その誘いに)乗った・行く」という意味のスラングで、I’m in. と近い感覚で使われます。「おごりなら行く」と条件を口にする形ですが、親しい間柄なら冗談まじりの返事として受け取られる言い方です。
その場で申し出る「It’s on me.」と、遠慮する側の言葉
誕生日のお祝いの席では、飲んでいない人に声をかけながら、支払いを引き受ける言葉が出てきます。
— Mm. You’re not drinking, Angela? It’s on me.
(あれ、アンジェラは飲まないの?ここはおごりだよ。)— No, no. I’m-I’m taking a little breather, but happy birthday.
(ううん、ちょっと一休みしてるだけ。でも、誕生日おめでとう。)— And we should be paying for this.
(それに、払うのはこっちのほうだよ。)BONES Season8 Episode14 (The Doll in the Derby)
It’s on me. の on は「〜の負担で」という意味で、「この支払いは私が持つ」と伝える定番の言い方です。お店からのサービスを表す It’s on the house. も同じ形です。
これに対する返事は、No, no. で断ったあと、take a breather(ひと息つく)で理由を添え、お祝いの言葉で締めくくられます。断るときに相手の気持ちを受け止めるひと言を足すと、角が立ちません。
続く we should be paying for this は「本来は払うのはこちらのはず」という気持ちを表す言い方です。誕生日の食事では、祝われる人の分をまわりが持つことが多いとされ、その感覚がうかがえるひと言です。
申し出を重ねるときは、理由を添えて
遠慮の言葉は、すぐに打ち消されます。
— No, no, no, no, no. You guys are broke now.
(いやいや、だめだめ。今はお金がないんだから。)— It’s on me.
(ここはおごらせて。)— I… came into a small windfall.
(ちょっとね…思わぬ臨時収入があったんだ。)— Good.
(それはよかった。)BONES Season8 Episode14 (The Doll in the Derby)
No を重ねて強く打ち消し、broke(お金がない・金欠)という、くだけた形容詞で遠慮を退けています。そのうえで It’s on me. が繰り返され、came into a small windfall(ちょっとした臨時収入があった)と理由が添えられます。windfall はもともと風で落ちた果実を指す語とされ、「思いがけない収入」の意味で使われます。理由があると、相手も申し出を受けやすくなります。
最後に、よく使われる言い方を整理しておきます。
| 場面 | 言い方 | 意味 |
|---|---|---|
| その場で払う | I got this. | ここは私が払う |
| 割り勘にする | Let’s split the bill. | 割り勘にしよう |
| 次回を約束する | Next one’s on me. | 次は私のおごり |
| お礼を言う | Thanks for the drink. | ごちそうさま |
まとめ|申し出の言葉と受け方を組にして
今回は『BONES』シーズン8エピソード14から、誘うときの It’ll be my treat.、その場で申し出る It’s on me.、おごりに乗る You paying, I’m down.、遠慮を伝える we should be paying for this などを読み解きました。申し出と受け方をセットで知っておくと、支払いの場面のやり取りが自然になります。
お祝いの席のやり取りを思い出しながら観返すと、支払いをめぐる気づかいの言葉が、より立体的に見えてきます。
このエピソードの他のコラムでは、very busy と busy, busy の違いや、誕生日を祝われたときの返し方を扱っています。


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