海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン9エピソード6は、ブースとブレナンの結婚式を前に、周りの人たちが準備に走り回る回です。髪飾りを貸す、前日にリハーサルをする、付添人を決めるといった場面には、英語圏の結婚式でおなじみの習わしがいくつも映っています。
今回は、劇中の会話を手がかりに、花嫁が身につける「4つのもの」と、式の前日の過ごし方をめぐる文化を紹介します。
花嫁が身につける「something borrowed」
アンジェラは、ブレナンに渡す髪飾りについてこう話します。
Angela: This is a hair comb that I got in the Marais in Paris.
(これはね、パリのマレ地区で手に入れた髪飾りなの。)BONES Season9 Episode6 (The Woman in White)
少しやり取りがあったあと、こんな言葉が続きます。
— I am giving you the “something borrowed” that you need.
(必要な「何か借りたもの」をあげる。)— It’s also blue and old, so we’ve got three out of four down.
(青くて古いものでもあるから、これで4つのうち3つはそろったね。)BONES Season9 Episode6 (The Woman in White)
ここで言う「4つ」は、英語圏の花嫁が式の日に身につけるとよいとされる4つのものです。もとになっているのは、Something old, something new, something borrowed, something blue という古い言い習わしで、19世紀のイギリスで広まったとされています。
| 英語 | 意味 | よく語られる意味合い |
|---|---|---|
| something old | 何か古いもの | 過去や家族とのつながり |
| something new | 何か新しいもの | これからの新しい生活 |
| something borrowed | 何か借りたもの | 幸せな人から幸運を分けてもらう |
| something blue | 何か青いもの | 誠実さや純潔 |
言い習わしの続きに、靴に銀貨を入れるという一節がつく形もあるとされています。劇中では1つの髪飾りで「借りたもの」「青いもの」「古いもの」を一度にそろえていて、three out of four down(4つのうち3つは済んだ)という言い方に、チェックリストを埋めていくような楽しさが出ています。
式の前日の「rehearsal」と「rehearsal dinner」
英語圏の結婚式では、前日に関係者が集まって入場の順番や立ち位置を確かめる rehearsal(リハーサル)をすることが多いとされています。劇中でも、アンジェラに向けて「ただのリハーサルだよ」と声がかかる場面から話が始まります。
— Angie, it’s just a rehearsal.
(アンジー、ただのリハーサルだよ。)BONES Season9 Episode6 (The Woman in White)
リハーサルのあとには、家族や付添人などで食事をする rehearsal dinner が開かれるのが一般的です。伝統的には新郎側の家族が主催するとされてきましたが、今では2人や親しい人が受け持つことも多いと言われます。劇中では、その食事会に向けた身支度をめぐって、こんなやり取りがあります。
— You have to get your hair done for the rehearsal dinner, honey.
(リハーサル・ディナーに向けて髪を整えないと。)— No, that makes no sense.
(いいえ、それは理屈に合わない。)— I have my hair done today for the rehearsal dinner and then again tomorrow for the wedding? Why?
(今日リハーサル・ディナーのために髪を整えて、明日は式のためにもう一度? なぜ?)— Because you’re the bride.
(花嫁だからよ。)BONES Season9 Episode6 (The Woman in White)
get one’s hair done は「(美容院などで)髪を整えてもらう」という言い方です。前日と当日の2回とも髪を整えるよう求められることから、この食事会も大切な場だと分かります。
乾杯の挨拶(toast)も、リハーサル・ディナーの定番とされます。出かける前に乾杯をしたいという声には、次のように返されます。
— You do that at the rehearsal dinner, okay?
(それはリハーサル・ディナーでやってくれよ、いいね?)BONES Season9 Episode6 (The Woman in White)
「best man」と花嫁の父の役割
リハーサルの段取りの確認では、短くこんな一言も出てきます。
— Can’t forget the best man.
(付添人を忘れちゃいけない。)BONES Season9 Episode6 (The Woman in White)
best man は新郎の付添人で、指輪を預かったりスピーチをしたりする役とされています。新婦側の付添人は maid of honor(既婚なら matron of honor)と呼ばれます。
式の費用をめぐっても、習わしに触れる会話があります。
— You know, it’s tradition for the father of the bride to pay for the wedding.
(ほら、花嫁の父親が式の費用を出すのが伝統だろ。)— Max is obviously a traditionalist.
(マックスは明らかに伝統を重んじるタイプだ。)BONES Season9 Episode6 (The Woman in White)
かつては花嫁の家族が式の費用の多くを負担するのが一般的だったとされ、リハーサル・ディナーを新郎側が持つ習わしもその分担から来ていると言われます。現在は2人や両家で分けることも多く、劇中ではブレナンの父マックスが費用を持つ形で描かれています。
まとめ|4つのものと前夜の食事会
今回は『BONES』シーズン9エピソード6から、花嫁が身につける something old, something new, something borrowed, something blue、前日の rehearsal と rehearsal dinner、付添人の best man などを取り上げました。
髪飾り1つや前夜の食事にも、意味のある習わしが重なっていることが見えてきます。準備の場面を観ながら、結婚式の流れをたどってみるのも楽しみ方の一つです。
同じエピソードの英語は、have to と gotta の違いや、急な招待の言い方を扱ったコラムでも読み解いています。


コメント