海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン9エピソード11には、ブレナンに呼ばれたアラストとのあいだで、見落としを確かめ、証拠をもう一度見直そうという話になる場面があります。今回は、見落としを確かめる言い方から、「新しい目でもう一度見よう」と持ちかける言い方まで、仕切り直しの英語を読み解きます。
仕事で何かを見落としたとき、誰のせいかを探すより先に、一緒にやり直そうと言えるかどうかで、その後の空気は大きく変わります。短い英語でそれを伝える形を見ていきます。
見落としを確かめる「Did I miss something?」
場面は、アラストが呼ばれた用件を確かめるところから始まります。
Vaziri: You wanted to speak with me, Dr. Brennan?
(私にお話があると伺いました、ブレナン博士。)Brennan: Yes, Mr. Vaziri.
(ええ、ミスター・ヴァジリ。)BONES Season9 Episode11 (The Spark in the Park)
You wanted to speak with me? は、呼び出された用件を確かめる丁寧な言い方です。相手の名前を添えると、改まった響きになります。
続いて、こんなやり取りがあります。
— Did I miss something?
(何か見落としましたか?)— Yes.
(ええ。)— We both did.
(私たち2人ともです。)BONES Season9 Episode11 (The Spark in the Park)
miss は「見落とす」「気づかずに逃す」という意味で、Did I miss something? は「何か見落としましたか?」と自分の確認不足を尋ねる形です。会議に遅れて入ったときに「何か聞き逃した?」と尋ねる場面でも、そのまま使えます。something を anything に替えた Did I miss anything? は、「見落としたことは何かある?」と、あるかないかを広く確かめる響きになります。
見どころは We both did. です。did は miss の繰り返しを避ける代わりの動詞で、「2人とも見落とした」という意味になります。見落としを相手1人のせいにせず、自分も含めて引き受ける返し方で、ここから「では一緒に見直そう」という流れが自然に生まれます。
見直しを持ちかける「take a fresh look」
見落としを確かめたあと、見直しを持ちかける言葉が続きます。
— Actually, it’s time to go over the evidence again, more critically.
(実は、もっと厳しい目で、もう一度証拠を見直す時です。)— You want to take a fresh look?
(新しい目で見直したいということですか?)— Yes, I should’ve said that first.
(ええ、最初にそう言うべきでした。)BONES Season9 Episode11 (The Spark in the Park)
it’s time to ~ は「〜する時だ」と、今がそのタイミングだと示す言い方です。go over ~ again は「〜をもう一度ひととおり見直す」で、more critically を添えると「前より厳しい目で」という含みが加わります。go over の使い方は、同じ BONES のフレーズ記事でも扱っています。
take a fresh look は「新しい目で見る」という意味で、思い込みをいったん外して見直すニュアンスがあります。look at it with fresh eyes とも言います。最後の I should’ve said that first. は「最初からそう言えばよかった」という意味で、相手の言い換えにうなずく一言です。
見直しを持ちかける表現には、ほかにもこんなものがあります。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Let’s take another look. | もう一度見てみよう |
| Let’s go over it again. | もう一度ひととおり確認しよう |
| Maybe we missed something. | 何か見落としたのかもしれない |
| Let’s start from scratch. | 一から始め直そう |
| A fresh pair of eyes might help. | 別の人の目で見てもらうといいかもしれない |
Maybe we missed something. のように we を主語にすると、誰か1人を責める響きを避けながら見直しを提案できます。
まとめ|見落としを「一緒に見直す」に変える英語
今回は『BONES』シーズン9エピソード11から、見落としを確かめる Did I miss something?、自分も含めて引き受ける We both did.、見直しを持ちかける go over ~ again と take a fresh look を読み解きました。主語を we にするだけで、指摘が「一緒にやり直そう」という誘いに変わることが見えてきます。
ブレナンとアラストの短いやり取りには、仕事を仕切り直すときの英語が詰まっています。
このエピソードからは、口を出さない・出させない英語や、間違いを認めてもらったときの返し方もコラムで扱っています。


コメント