警察に車を止められたら?アメリカの交通取り締まりの文化と英語|『BONES』S05E20で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 警察に車を止められたら?アメリカの交通取り締まりの文化と英語|『BONES』S05E20で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン5エピソード20では、ホッジンスの運転する車が、地元の保安官にサイレンで止められます。アメリカのドラマや映画でおなじみの、交通取り締まりの場面です。

今回は、このやりとりを起点に、アメリカで警察に車を止められたときの一般的な流れと、その場で交わされる英語を紹介します。州によって細かな決まりは異なるため、ここでは劇中の描写と、一般に説明されることの多い範囲に絞って見ていきます。

目次

サイレンが鳴ったら「pull over」

運転中に車線をはみ出したホッジンスの後ろで、保安官の車がサイレンを鳴らします。研究所の同僚で助手席にいたアンジェラは、すぐにこう促します。

Angela: I didn’t even see him there. That’s pretty sneaky. Pull over. I’ll pour on the charm.
(後ろにいたなんて気づかなかった。ずいぶんこっそりね。車を寄せて。私が愛想よくするから。)

BONES Season5 Episode20 (The Witch in the Wardrobe)

pull over は「車を道路の端に寄せて止める」という意味です。警察に止められることは get pulled over と受け身で言い、日常会話でもよく耳にする表現です。pour on the charm は「愛嬌を振りまく」という言い回しです。

アメリカでは、後ろからパトカーにライトやサイレンで合図されたら、安全な場所に車を寄せて止まり、車内で警察官を待つのが一般的とされています。警察官が近づいてきたら、まず止めた理由を告げられる流れが多いと説明されます。劇中の保安官も、窓辺に来るとあいさつに続けて違反の内容を伝えます。

Sheriff: Good afternoon, sir. I observed you crossing the double-yellow. How much have you had to drink today?
(こんにちは。黄色の二重線をはみ出すのを確認しました。今日はお酒をどれくらい飲みましたか?)

BONES Season5 Episode20 (The Witch in the Wardrobe)

double-yellow は道路の中央に引かれた黄色の二重線のことで、一般に、追い越しなどでこの線を越えてはいけないことを示すとされています。蛇行などが見られた場合に、飲酒の有無を尋ねられることがあるのもドラマでよく描かれる流れです。sir や ma’am といった丁寧な呼びかけも、取り締まりの場面の定番です。

型どおりの質問と、冗談が通じない場面

ホッジンスが顔見知りだと名乗っても、保安官は同じ質問をくり返します。

Sheriff: I know, Dr. Hodgins. I’m just following the law. Have you had anything to drink today?
(存じてますよ、ホッジンス博士。私は法に従っているだけです。今日は何か飲みましたか?)

Angela: Hi, Sheriff. Listen, um, I really do like a man in uniform who loves his job. So, uh, neither one of us has had anything to drink. No.
(こんにちは、保安官。私、仕事熱心な制服の男性って本当に好きなの。それで、二人とも何も飲んでないわ。全然。)

Sheriff: Hello, Ms. Montenegro. But I’m afraid I need the driver to respond.
(どうも、モンテネグロさん。ですが、運転者本人に答えてもらう必要があります。)

BONES Season5 Episode20 (The Witch in the Wardrobe)

質問は運転者に向けられているため、同乗者が代わりに答えても受け付けない、という描かれ方です。I’m afraid ~ は「あいにく〜」と、丁寧に相手の希望を退けるときの前置きです。

Hodgins: Yeah, yeah, I’ve had several martinis, some absinthe and a barrel of mead.
(はいはい、マティーニを何杯かとアブサンを少し、それに蜂蜜酒を樽で一つ。)

Sheriff: License and registration, please.
(免許証と車両登録証を。)

Angela: He was kidding. He’s just being an idiot.
(冗談です。この人、ばかなことを言ってるだけなの。)

Sheriff: You, too, please.
(あなたもです。)

BONES Season5 Episode20 (The Witch in the Wardrobe)

License and registration は運転免許証と車両登録証のことで、取り締まりで最初に求められる書類の決まり文句としてよく知られています。州によっては保険の証明書の提示も求められるとされています。

ホッジンスの皮肉は、保安官には通じません。劇中では、取り締まりの質問に冗談で返したことが、かえって場をこじらせる形で描かれます。アンジェラの He was kidding. も空振りし、自分まで書類を求められる流れが、場面のおかしさを際立たせています。

まとめ|取り締まりの決まり文句を知っておく

pull over で車を寄せ、違反の内容を告げられ、License and registration で書類を求められる。保安官とのやりとりからは、アメリカの交通取り締まりで交わされる英語の型が読み取れます。

車社会アメリカの日常が垣間見える場面として、ドラマを観ながら耳を澄ませてみるのも一つの楽しみ方です。

この回の英語は、同じエピソードの他のコラムやエピソードまとめでも扱っています。

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