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『BONES』シーズン8エピソード22には、24年ぶりに再会したブースと母マリアンヌが、ブースの子どものころの思い出が残る場所で会う場面があります。「昔は〜が大好きだった」「ここに来るといつもご機嫌だった」と、過去によくしていたことを話す英語が続けて出てくるのが特徴です。
どちらも「昔はよく〜した」と訳せる used to と would ですが、使える場面には違いがあります。作中の台詞を手がかりに、2つの使い分けを読み解きます。
「used to」は「昔はそうだった」と今との違いを表す
思い出の話は、なぜここで会おうと思ったのか、という問いかけから始まります。
— So, why’d you want to meet here?
(それで、どうしてここで会おうと?)
— Well, as a kid, you used to love coming here.
(だって、子どものころ、ここに来るのが大好きだったから。)BONES Season8 Episode22 (The Party in the Pants)
used to + 動詞の原形 は「以前は〜していた」「以前は〜だった」を表し、「今はもうそうではない」という含みを持つ形です。少しあとで、マリアンヌがチェス盤のことを持ち出します。
Marianne: You used to love that chess board.
(あのチェス盤が大好きだったわね。)
— You used to love to be the knight.
(ナイトの駒になるのが大好きだった。)BONES Season8 Episode22 (The Party in the Pants)
ここでの love は「大好きである」という状態を表す動詞です。used to は play のような動作にも、love・live・have のような状態にも使えるのが特徴です。否定は didn’t use to、疑問は Did you use to 〜? の形になり、発音は「ユーストゥ」のようにつながって聞こえます。
「would」は過去にくり返した行動を表す
最初の返事には、すぐにこんな一言が続いていました。
— It would make you happy.
(ここに来ると、いつもご機嫌になった。)BONES Season8 Episode22 (The Party in the Pants)
この would は「よく〜したものだ」と、過去にくり返し起きたことを表す使い方です。直前の as a kid(子どものころ)で過去の時期が示されているため、「もし〜なら」の仮定ではなく、昔の習慣だと読み取れます。過去の習慣を表す would は、このように時期がはっきりした文脈で使われることが多いとされています。
思い出の場所の場面より前、家で過ごす夜の場面には、used to と would が1文に並ぶ台詞があります。
— You remember that song?
(あの歌、覚えてる?)
— That I used to sing to you before you’d go to bed?
(寝る前によく歌ってあげていた、あの歌?)BONES Season8 Episode22 (The Party in the Pants)
you’d は you would の短縮形です。「歌ってあげていた」という昔の習慣を used to が表し、「寝る前に」というくり返された場面を would が支えている、という組み合わせになっています。
2つの使い分けの目安と、昔と今をつなぐ言い方
used to と would の違いを整理すると、次のようになります。
| 使う場面 | used to | would |
|---|---|---|
| くり返した行動 | I used to play chess here. | I would play chess here on Sundays. |
| 昔の状態 | I used to love chess. | ふつうは使わない |
| 否定・疑問 | I didn’t use to like it. | 過去の習慣の意味ではあまり使わない |
いちばんの違いは、昔の状態に would を使いにくい点です。また、過去の習慣を表す would は思い出話や物語の語りでよく使われ、used to より少し改まった響きになると説明されることもあります。would love は「喜んで〜したい」(I would love to come.)の意味になりやすいため、「昔は大好きだった」と言うときは used to love を使います。作中でも、チェス盤やナイトの駒が好きだったことは used to で語られています。
子どものころ、王と女王を悪者から守るのだと教わった、という遊びの記憶が語られたあと、話は今へとつながります。
— That’s right. And now you’re doing it in the FBI for real.
(そのとおり。そして今は、FBIで本当にそれをやっている。)
— So, what is this, just a trip down memory lane?
(で、これは何?ただの思い出めぐり?)BONES Season8 Episode22 (The Party in the Pants)
used to で昔を語ったあとに And now 〜 と続けると、昔と今の対比がはっきりします。a trip down memory lane は「思い出の小道をたどる旅」から、懐かしい思い出をたどることを表す言い回しです。
まとめ|「used to」は状態にも、「would」はくり返しの行動に
今回は『BONES』シーズン8エピソード22から、used to と would の違いを読み解きました。used to は行動にも状態にも使えて「今は違う」という含みを持ち、would は時期が示された文脈で、くり返した行動を表します。この区別を押さえておくと、昔話を英語で語るときの言葉選びに迷いにくくなります。
懐かしい場所で交わされる親子の会話からは、昔を語る英語のリズムが伝わってきます。
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